片岡鶴太郎展『こころ色』


箱根に一足先に秋がやってきました。
空がぐんと高くなり、朝夕はきんと涼しい・・・というより肌寒くなり、
赤とんぼがすいっと飛び始め山が燃えるような色に染まるのも間もなくです。
「この時期に箱根に泊まると、夏の疲れが癒される感じがするのよね」という声をよく聞きます。箱根の山の力でしょうか。澄んだ空気の中、大いなる広がりのある風景が人々の心身をゆさぶり、浄化してくれるような気がしてなりません。
「箱根やまぼうし」として展覧会やコンサート、落語会など皆さまにアートスペースとして本格的にご利用いただくようになって4年がたちます。
私自身、民藝に憧れ、日本の手仕事に魅せられ、多くの方々との出逢いによって、人から人へ伝えられてきた”もの”がもつ魅力に惹かれてきました。そういった意味ではこの木の空間は私自身の生きてきた証しかもしれません。
そんなスペースでの片岡鶴太郎さんの展覧会も今年で5回目を迎えます。
真摯にキャンバスに向かっている鶴太郎さんのお姿からはタレントの時とはまた違う作家としての情熱を感じます。作品のひとつひとつに生命を与え、美しい日本の文化を表現されていらっしゃいます。
そんな鶴太郎さんが本年はまた新しいテーマに取り組まれています。
「作品と映像・音楽の融合」です。
「夜桜」の可憐な花びらが、映像から生みだされた桜吹雪と共に舞い、
美しい音色が一緒に奏でられます。
初日には念願のギャラリートークをさせていただきます。
その心に秘められた”想い”をたっぷりきかせていただきます。
この秋はとっておきの箱根の空間にぜひお越しくださいませ。
秋の深まりをご一緒に愉しみませんか。
詳しくはHPをご覧ください。
http://www.mies-living.jp/events/2013/kokoroiro.html

石井麻子のニットアート展


箱根に一足先に秋がやってきました。
空がぐんと高くなり、朝夕、空気がきんと涼しくなり、赤とんぼがすいっと飛び始め・・・・・山が燃えるような色に染まるのも間もなくです。
明け方、庭の草木が露で光っています。
今年も石井麻子さんの素敵で可愛らしい天使たちが箱根の我が家に舞い降ります。私のクローゼットには石井さんの天使たちが仲良く一年中微笑んでくれています。
着るととてもラブリー・・・幸せな気持ちにさせてくれます。
パリにも天使は同行してくれました。
そんな石井さんの作品と、今回は田部さんが世界を旅して見つけた素材を使った素敵なアクセサリーも一緒です。田部さんはニューヨークで彫金を学び、インドや中近東を旅して素材とイメージを探求する旅が大好きな方。
女性はいくつになっても”ラブリー”が好き。
心地よい秋の箱根にお越しになりませんか。
10月19日(土)は3人でギャラリー・トークもいたします。
詳しくは「やまぼうし」のHPでご覧ください。
http://www.mies-living.jp/events/2013/knit.html

素敵なコラボ

「辻友雪さんと高橋裕美さんの展覧会」のお知らせ。
振り返ると、私はこれまで多くの旅を続けてきました。
「旅は曼荼羅」
ある日、私は、中央アジアの草原に立ち、雲の行方を見つめていたり、あるときは、イスタンブールの広場で粗目の布袋に入ったヘーゼルナッツを売っているジプシーの可愛い女の子からナッツを買ったり、時には蚤の市で素敵なアクセサリーに出会ったり・・・パリでも美しい小物に出会うと幸せな気持ちが胸いっぱいにひろがったり。
旅のさなかに思うことほど心ときめくことはありません。
私は美しいものを求め世界を旅してきました。
訪れた国には、その土地ならではの美と伝統があります。
今回の展覧会では、箱根の木の空間でお二人の作家の美が出逢います。
京都の伝統に裏打ちされた技と”染”の美。
辻さんの洋服を着ていると、デザインは斬新ながらも心地よく、
日本の美を感じますし、ほっこりした気分になります。
そして、旅好きの高橋さんが世界中を旅して見つけた古布、
古金具は、辻さんの洋服にもよく合います。
お二人の感性、美意識に私は魅せられています。
そんな素敵なお二人と、ギャラリートークもいたします。
詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.mies-living.jp/events/2013/tsuji_takahashi.html
自由に貴女らしい着こなしをお楽しみください。
お越しをお待ちいたしております。

「藤井勘介・藤井蓮 父子展」へのお誘い

箱根の我が家「やまぼうし」で7月20日(土)~ 28日(日)まで素敵な展覧会が開催されます。そのお誘いです。
5年ほど前に、ばったりと新幹線の中で片岡鶴太郎さんにお会いしました。
「浜さん、箱根のご自宅にかかっている絵は藤井勘介先生の作品ですか?」とおっしゃられました。
私が藤井先生の作品ですとお答えすると「そうですか、僕もとても好きなのです。野菜など描かれた絵の中に、エネルギーがあり、繊細で、多彩な画材使いと技法はとても勉強になります。」と鶴太郎さんはおっしゃいました。
それがご縁で鶴太郎さんにも我が家で1年に1回展覧会を開催していただくようになりました。
藤井勘介先生の作品は「くつろげる」絵なのです。
野菜も花も・・・その作品の前にたつと、ゆったり休息できる、のびのび
過ごすことができる・・・そんな作品ばかりなのです。
我が家の広間には藤井さんの作品の数々を飾らせて頂いております。
先生の描く野菜には「命」が、花には「温もり」があり、古民家の我が家が優しさに包まれます。
今回も新作を描いていただいております。
ご子息の蓮さんの作品も楽しみです。
初日の7月20日(土)は勘介先生、蓮さんと私がご一緒に”ギャラリートークをいたします。詳しくはHPをご覧ください。
http://www.mies-living.jp/events/2013/fujii.html
ぜひお越しをお待ちいたしております。
箱根の山は、あじさいの花がさみだれに濡れ、紫の深まる季節です。
たまにはのんびりと緑の匂いを楽しんでくださいませ。

露木清高展『箱根寄木細工の伝統と未来』

露木清高さんの寄木細工の作品に出逢ったのは箱根ラリック美術館でのことでした。
お父さま、清勝さんの作品は、随分以前にテレビの取材で工房をお訪ねし、従来の寄木細工のイメージをはるかに超える、千年の木工の歴史、卓越した技術、その感性、日常の暮らしの中に”美”を見出せる作品の数々に驚きをもって取材させていただいた事をよく覚えております。
そのご子息、清高さんの作品をラリック美術館で拝見した時の驚き!
ルネ・ラリックは箱根寄木細工を知っていたのだわ。
いえ手元に置いて作品を制作したのでは・・・と思ってしまいました。
箱根寄木とアール・デコ。
「アール・デコ」とは1910年から30年代にかけてフランスを中心に流行した芸術様式です。まったく違和感なく感じられる清高さんのテーブル。シャープで、でも伝統に裏付けされた技術、そして、そのセンス。
現代を生きる露木清高さんには「箱根寄木細工」からさらに世界へと目が開かれているのでしょう。
そういえば、驚きましたよね。
パリのオランジェリー美術館でバッタリ出逢ったときは・・・。
「なぜ、貴方がここに!」と大きな声を出し、美術館の方にシ~!と注意を受けてしまいました。彼はパリの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に招待され出品し、休みの一日を使って美術館まわりをしていたとのこと。
清高さんの作品にぞっこんの私です。
今回も「箱根やまぼうし」で新たな作品を発表してくださいます。
6月15日(土)は14時から露木清高さんと私、浜美枝がギャラリートークをいたします。ぜひ作品をご覧になり、おしゃべりを聞きにいらしてください。
http://www.mies-living.jp/events/2013/yosegi.html 

香りの体験講座

初夏のやわらかな緑の美しい一日。
小雨が降り、樹木はいっそう瑞々しく、葉は濃淡のさまざまな色をみせてくれる、そんな一日、箱根やまぼうしで「香りの体験講座」開催されました。
静けさの中 無心になって 香を聞く
日常が慌しく、無心になれることが少ない私ですが、この会に参加すると深いリラクゼーションができ、精神が落ち着きます。
まだ私は3回目で、お作法もよく分かりませんが、渡辺えり代先生は形式にとらわれず、日本の香道という枠を超え、世界の香、香文化や歴史、古代と現代・・・といった現代社会で日常を暮らす私たちに心地よい香を教えてくださいます。

香道の世界では、香りを「かぐ」ことを「聞く」といいます。
この日の香木は伽羅・白檀・橘を練香した3種類でした。
前日に橘の花が静岡から送られてきました。
練香は、昨年の橘の花を乾燥させ渡辺さんが丁寧に練り込んでくださいました。
無心になって香気に意識を集中させ、その香りの本質に近づこう・・・と思うとごく自然に精神が落ち付き、身体が元気になってくるのです。そして、自分が自然の一部であることに気づかされます。

二部は「匂い袋づくり」です。
それぞれが好きな香りを吟味して調合し、香袋入れ、ヒモで結び出来上がり。
私は和的ではないラベンダー・ローズマリー・バラの花びら・シダーチップにしました。前回が白檀や丁子、桂皮など和の香りでしたから。
気分を晴れやかに!してくれる調合でした。
毎晩寝る前に音楽を聴き、ワイン(焼酎の時も)を飲む時に掛ける椅子の横にこの袋を置きます。健康で過ごせた一日に感謝し、ご縁に感謝し、眠りにつきます。

土楽展

5月26日から、我が家の「やまぼうし」で土楽展を開催します。
土楽窯は三重県伊賀の里に七代続く伊賀焼の窯元です。
「生活と仕事が分離したところに、美しいものは生まれない」
と、七代目当主・福森雅武さんはおっしゃいます。
福森さんの土鍋に出会ったのは、かれこれ30年ほど前のこと。
白洲正子さんのお宅に招かれお邪魔したときのことです。
尊敬する憧れの方、晩秋のころの武相荘の玄関には秋の野の花が
大きな壷に活けられ、私を暖かく迎えてくださいました。
やがて夕食になり囲炉裏には炭がおこされ、日本酒で乾杯。
そして、炭火の上に置かれた美しい土鍋。
白洲正子さんにして「新しい茶人」と称された福森さん。
黒い土鍋はまさに『用の美』そのものでした。
その夜の鍋は京都から取り寄せてくださったカモ鍋でした。
伊賀の自然を感受し、花を生け、料理をし、骨董を愛でる
福森さんの暮らし方には憧れます。
福森さんの窯で、ひとつひとつ丁寧に作られた鍋や器たち。
暮らしに幸せをもたらしてくれる数々の作品をどうぞご覧ください。
そして5月27日はもう一つ、私が楽しみにしているイベントがあります。
私が『世界一美味しいリゾット』と思う、日本を代表する北イタリア料理の
シェフ・室井克義さんにお願いしてしまいました。
「シェフ、福森さんの素敵な土鍋でシェフのリゾットが食べたいです」・・・と。
「お~いいですね、それではスプマンテでしましょう!」ということになり、シェフが懇意にされているワインショップのアルベロ・ジャパンさんにご協力いただきました。
なんとこの頃は、イタリア・スプマンテの最高峰、フランチャコルタの造り手として名高いワイナリーである「ラ・モンテイーナ社」の方が来日されているとか。

『室井シェフの土鍋リゾットとスプマンテを愉しむ会』
“生産者”と”料理人”のマリアージュが実現しました。
飲んで、食べて、おしゃべりして・・・。
これはバスをしたてて、皆さんに東京からお越し頂きたいとの思いで企画いたしました。限定30名様ですので、残りわずかですが、ご興味のある方はホームページへとアクセスしてください。
「箱根やまぼうし」での様々なイベントを通して”人に出逢う”幸福をしみじみ感じるこの頃です。

展覧会・イベントの詳細はこちらから

大掃除

今年もあと3週間あまり・・・あ~どうしましょう。
皆さまは大掃除済みましたか?これからですよね。
私も細かいところから、少しづつはじめました。
窓ガラスや庭の掃除はクリスマス前に。今は、浴槽や室内のガラス窓、取っ手、台所まわりなど少しづつコツコツと始めています。

息子のお嫁さんが「森から海へ」をテーマに環境への負荷が少ない商品を扱っております。私も芦ノ湖の畔に住んでおりますから、水汚染には出来る限り気をつけたいと思っています。
家庭から流れる排水は、処理場できれいな水へと処理された後に河川へと放流されますが、なるべくキレイな状態で処理場へと運びたいものです。キッチンやお風呂場、そしてトイレなど排水は私たちの日々の暮らしから切り離して考えることができないものです。

今朝は早朝、箱根神社に参拝し、あとはお掃除デー。
浴槽はバスブラシで。
ブラシの毛先にゴムの微粒子が吹き付けてあるので、消しゴムの要領で洗剤を使わずに汚れがおちます。しかも、力を要れずにこすればよいので、楽に掃除ができ大助かりです。

グリーンの葉っぱのフキンもゴムの力で汚れを落とすので、水アカを防ぎ、隙間掃除にはもってこい。

巻きまきクロス」はロール状のものを10センチくらいに切って、蛇口のまわりなどを拭きます。
こうしてみると、私たちの暮らしにはたくさんの洗剤がありますが、ちょっとひと工夫をすれば、環境に優しい生活ができるのですね。
主婦歴は45年になりますが、知らないことがいっぱいあります。
さあ~大掃除・・・大掃除!
気合を入れての日々になります。
部屋がキレイになっていくと心まで磨かれた気分になります。
詳しくはHPをご覧ください。

森から海へ~ココチよい暮らしの中のモノとコト

http://www.mori-umi.com/
電話:0467-73-8333 (月~金 10:00~17:00)

ひと足早いクリスマスの集い

先日、箱根やまぼうしに雑誌ゆうゆうの読者約40名の方がお集まりくださり
「クリスマスの集い」で楽しいおしゃべりをさせていただきました。

私が大好きな西伊豆・間菜舎の焙煎コーヒーのおともには、昨年小田原にオープンされたパティシエ・鎧塚俊彦さんのお店から「ムッシュ・キタノ」と名づけられた美味しいケーキをお出しさせていただきました。
鎧塚さんはカカオにこだわりを持ち、当日のケーキはピンクペッパーと花山椒をベースとした大人の味。美味しいコーヒーとケーキでホッと一息、とても幸せな時間です。

「ゆうゆう」は4年連載をさせていただき、「凛として、箱根暮らし」という本になりました。
当日は同世代、少し先輩、少し年下の方々。
三分の二はおひとりでの参加です。
北は北海道から南は熊本まで。
我が家で過ごしてからは山のホテルで一泊。
翌日は箱根神社参拝や美術館巡り
日ごろは家事に追われている皆さまに申し上げました。
「ご自分へのご褒美よね!」と。
おひとり・おひとりに人生があります。
女性の人生は、家族を精神的に支えることが求められるだけに、男性より悩みが複雑かもしれません。けれども、その大変さを乗り越えることで、より豊かな自分になれるのではないでしょうか。
かたい握手をしながら「浜さん、私がんばれそうです」とおっしゃった方。「明日からまた日常に戻り、主婦を楽しみます」とおっしゃった方。
そうですよね。
人生の中に楽しいことや嬉しいことばかりでなく、苦しかったことや悲しいことなど、ぎっしり詰まっていますよね。
皆さんのお顔が輝いておられました。
素敵な出逢いをありがとうございました。

伊東建一~御所人形の世界

『箱根やまぼうし』からのお知らせ
伊東建一~御所人形の世界
11月18日(日)~25日(日)※21日休館
11時~17時(最終日15時まで)
御所人形にはじめて出逢ったときの感動は忘れられません。
「十二世 伊東久重 御所人形展—慈しみのこころ—」展でのこと。
透き通るような白い肌に真っ黒な髪。
そのふくよかな姿の愛らしさ。
完成までに一年近くの年月がかかること、
すべての工程にを自らの手で創り上げること・・・
などお話を伺うとその伝統の奥深さを感じます。
その伝統工芸の御所人形がご子息の長男・建一さんに
しっかりと受け継がれています。
天皇をはじめ高貴な人々に愛された人形のもつ品格と技が
しっかりと継承されていて思わず抱きしめたい衝動にかられます。
我が家でその御所人形は赤い着物をきて優しく佇んでいます。
私の大切な大切なお人形。(伊東久重作)
この度は「箱根やまぼうし」で建一さんの素晴らしい作品の
展覧会を開催させていただけることになりました。
また、十二世 伊東久重氏の作品も展観したします。
ぜひ生活空間の中で御所人形に出逢ってください。
晩秋から初冬へと移り変わる美しい箱根。
ぜひお越しをお待ち申し上げております。
展覧会の詳細はホームーページをご覧ください。
http://www.mies-living.jp/events/2012/goshoningyo.html