レ・ミゼラブル

皆さま
年の瀬を迎え、何かとご多忙のことと存じます。
大掃除も終え、テレビの映像で観る北国の冬ざれの様子に、冬の長い雪国の友を想います。荒涼とした雑木林、雪深い中で息をひそめ、春を待ちます。
思いたったように映画を観に東京に行ってきました。
「レ・ミゼラブル」です。
20年ほど前にロンドンでの舞台を観ております。
仏の文豪ヴィクトル・ユゴー大河小説を、1985年にロンドンでミュージカル劇になり大ヒットした作品です。監督は『英国王のスピーチ』でアカデミー監督賞受賞のトム・フーパーが映画化しました。
ひと言。
胸を打たれ、音楽の持つ力の凄さ、キャスト、スタッフのアンサンブルは見事としか言えません。心の奥深いところを、生と死、革命、格差社会、自己犠牲などを捉え、現代社会においても共通する部分があり、共感できるのかも知れません。映画ならではのリアリズム。役者の歌は現場で収録されているから尚更リアルに感じるのでしょう。
時代を超え、多くの人々に愛され続ける理由は何でしょう?
というインタビューに
主役のジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマンはこう答えています。
「人間の魂が持つ真の強さと美しさを謳っているからじゃないかな。繰り返し訪れる苦難にあえぎながらも、そこに自分の強さと世の善を見出そうとするキャラクターたちの姿を通して、人間の素晴らしさと魂の底力を感じ取り、勇気付けられるんだ。彼らは挫折しても、決して諦めず前に進んでいく。」・・・と。
今年最後の映画に満足しました。
どうぞ皆さま良い新年をお迎えくださいませ。

新幹線お掃除の天使たち

来週末からは本格的な帰省ラッシュが始まりますね。
皆さんの中にも新幹線を使って、故郷へ帰る方も多いのではないでしょうか。
私は旅が多いのでよく新幹線を使います。
この3、4年、北に行く際にとても気になる光景を目にいたします。
新幹線の車両清掃している方々です。
特に女性たちの手際のよいこと。それだけではありません。
新幹線が到着すると、整列してビシッと一礼する姿。
なによりも真心がこもっているのです。
こんなことが今年の初秋の頃にありました。
盛岡に行くため、階段を上り新幹線の乗る車両をめがけて歩き始めていたのですが、階段を上りきった所に白い杖をつき、あたりをうろうろしている70代後半らしき男性がいらっしゃいました。
とっさに、あ、号車がおわかりにならないのだわ、と思ったのですが、出発時間になっていたので、私はそのまま乗車してしまいました。窓から心配で見ていたら、清掃の女性が何か話しかけ、切符を確認してから肩をかし歩き始めました。「あ、申し訳ないことをしたわ。それにして何て機敏な行動なのかしら。」と思ったのです。
震災後は「がんばるぞ!ニッポン」のネームプレートを胸につけ
けっして「がんばろう!ニッポン」ではないのですね。
春は桜の小枝、夏季はハイビスカスの花、鯉のぼり・・・と目を楽しませてくれます。
ホームの下に目をやれば、地下をキビキビと足早に歩く姿。
この方々はどのような教育を受け、こうして活き活きと誇りをもって仕事をしているのかしら。気になっておりました。
そこで、出会ったのが「新幹線お掃除の天使たち
「世界一の現場力」はどう生まれたか?
世界最速の「魅せる清掃」!
世界最強の「チームワーク」!
停車中のたった7分間で新幹線をピカピカにする”テッセイ”が各国メディアから大絶賛・・・と帯に書かれています。
さっそく文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」(日曜10時半~11時)に著者の遠藤功さんをスタジオにお招きいたしました。
遠藤さんは1956年、東京生まれ。
早稲田大学商学部を卒業後、三菱電機に入社し、その後、経営コンサルタントの道に進みます。現在、早稲田大学での教職に加え、ヨーロッパ最大の戦略コンサルティング会社ローランド・ベルガーの日本法人会長としてのお仕事もなさっておられます。著書も数多く、
現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件
未来のスケッチ 経営で大切なことは旭山動物園にぜんぶある
などがあります。
ご本の中には、新幹線の清掃スタッフが紡ぎ出す、心温まるエピソードがたくさん。遠藤さんは何よりも「現場力」を大事になさいます。JR東日本の清掃スタッフの想像を超える仕事ぶり、魅せる清掃、責任感、プロ意識。
これらは一朝一夕にできるものではありません。
女性の包み込むような優しさが大きな戦力になっています。
会社はJR東日本のグループ会社、鉄道整備会社(通称テッセイ)
そこには真心のこもった、日本人の「おもてなし」の心がみえてきます。
どんな仕事にも、情熱と誇りをもつことの大切さを教えてくれます。
日本人の「礼に始まり、礼に終わる」文化も学びます。
ぜひラジオをお聴きください。
12月23日放送です。

12月25日の怪物

謎に満ちた「サンタクロース」の実像を追いかけて旅した探検家・高橋大輔さんを文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」(日曜10時半~11時)にお招き致しました。
街中がクリスマスムード一色になるこの季節。
私も4人の子供が幼いとき「サンタさんって本当にいるの?エントツがないのに来てくれるの?」など、質問攻めにあったことを思いだします。
その主役、サンタクロースがなぜ12月25日にやってくるのか。
その謎を解き明かすために世界各地へ3年間に4度にわたって旅に出た高橋さん。
高橋さんは1966年、秋田市生まれ。
現在も秋田に住まわれています。
「物語を旅する」をテーマに、世界各地に伝わる神話や伝説の背景を探るべく、旅を重ねています。2005年、アメリカのナショナル・ジオグラフィック協会から支援を受け、小説ロビンソン・クルーソーのモデルとなった人物の住居跡を発見。世界的なニュースになりました。
著書に「ロビンソン・クルーソーを探して」、「浦島太郎はどこへいったか」などがあります。
誰しもが子どもの頃から「サンタさん」には憧れを抱きますよね。
でも、その実像はなかなか分かりません。
「いる」「いない」あるいは「本当か」「嘘か」と想像を膨らませてみることはあっても「いた」と過去の人物として考えたことはなかったそうです。
ロンドンの書店街で、グリーンランドの地図を探していた時に、サンタクロースの地図を偶然見つけたところから旅の始まりです。
多くのアメリカ人は19世紀の風刺画家、トーマス・ナストが描いたイラストに強い印象を受けて北極点だと考えていたらしい。フィンランドの人々はサンタの生活はトナカイと無縁でないと信じ、人里離れたラップランドの山中だと主張している。
たとえ架空の存在であっても、何がしかの種があるのではないか・・・
伝説の背景を訪ねての旅がはじまるわけです。
いいな~・・・こういう旅って。
紀元三~四世紀、現在のトルコ領に聖ニコラウスというキリスト教の司祭が住んでいて彼こそが実在のサンタクロースだというのです。遺骨はイタリアに。その後、信仰と祭りという視点から、旅はオランダへ。
そして、高橋さんはアメリカへ。
サンタクロースの追跡の旅は、ダイナミックな展開を見せ、フィンランド、オーストリアへと続きます。そして・・・・「秋田」にまで繋がるのです。
面白い、民俗的な解釈です。
お話をうかがっているとワクワクしてきます。
ぜひ、放送を聴いてください(12月16日、明後日の放送です)
そして、本を読んで「サンタクロース」の世界を旅してください。

大掃除

今年もあと3週間あまり・・・あ~どうしましょう。
皆さまは大掃除済みましたか?これからですよね。
私も細かいところから、少しづつはじめました。
窓ガラスや庭の掃除はクリスマス前に。今は、浴槽や室内のガラス窓、取っ手、台所まわりなど少しづつコツコツと始めています。

息子のお嫁さんが「森から海へ」をテーマに環境への負荷が少ない商品を扱っております。私も芦ノ湖の畔に住んでおりますから、水汚染には出来る限り気をつけたいと思っています。
家庭から流れる排水は、処理場できれいな水へと処理された後に河川へと放流されますが、なるべくキレイな状態で処理場へと運びたいものです。キッチンやお風呂場、そしてトイレなど排水は私たちの日々の暮らしから切り離して考えることができないものです。

今朝は早朝、箱根神社に参拝し、あとはお掃除デー。
浴槽はバスブラシで。
ブラシの毛先にゴムの微粒子が吹き付けてあるので、消しゴムの要領で洗剤を使わずに汚れがおちます。しかも、力を要れずにこすればよいので、楽に掃除ができ大助かりです。

グリーンの葉っぱのフキンもゴムの力で汚れを落とすので、水アカを防ぎ、隙間掃除にはもってこい。

巻きまきクロス」はロール状のものを10センチくらいに切って、蛇口のまわりなどを拭きます。
こうしてみると、私たちの暮らしにはたくさんの洗剤がありますが、ちょっとひと工夫をすれば、環境に優しい生活ができるのですね。
主婦歴は45年になりますが、知らないことがいっぱいあります。
さあ~大掃除・・・大掃除!
気合を入れての日々になります。
部屋がキレイになっていくと心まで磨かれた気分になります。
詳しくはHPをご覧ください。

森から海へ~ココチよい暮らしの中のモノとコト

http://www.mori-umi.com/
電話:0467-73-8333 (月~金 10:00~17:00)