箱根神社

梅雨時の晴れ間の早朝、箱根神社に参拝に行ってまいりました。
箱根神社は私のパワースポットなのです。
最近、若い人の間でパワースポットというのが話題になっているそうです。我が家から歩いて1時間の箱根神社もそのパワースポットのひとつだそうで、いつ行っても若い女性が一心に祈りを捧げています。早朝でも同じ光景を目にします。
箱根に暮らして35年が経ちます。難しいことはわかりませんが、箱根という土地はたしかに人を元気にしてくれます。湖畔を歩き、富士山に手をあわせ、眩しいほどの太陽に祈りを捧げ、箱根神社に伺うたびに心身が浄化され、清らかなものをいただけるような気がするのです。

箱根のわが家は古民家の廃材を用いて家を建てました。
家を建てる材料として選んだ梁や柱のすべてを、私は箱根神社のお神酒で丹念に拭きあげてから使いました。誰から教えられたわけでもないのですが、古民家の廃材を用いて家を建てるにあたり、この土地の氏神様である箱根神社の力で清めていただきたいと願いながら、一本一本自分自身の手で拭きあげました。手も首も煤で真っ黒になりながらの作業でした。
あれから37年がたつのですね・・・。

もし、箱根神社においでのときには、ぜひ御社殿右の安産杉の裏手にあるヒメシャラ純林にも足を伸ばしてください。
私の大好きな場所。
光沢のある幹肌と、優しい雰囲気の樹勢も素敵です。
樹木の間から光りが射し、不思議な明るさと静けさに包まれます。

ある日のランチ

毎週、水曜日はスタッフが全員集まる日です。
私を入れて4名。
その日は朝から庭の掃除、部屋の掃除の日です。
今週は梅雨の晴れ間、汗をいっぱいかきました。
私は草取りや石楠花の花が落ちたので、その掃除。
スタッフのKさんが庭の菜園で採れたハーブ・紫キャベツ、
Rさんはローズマリーを持ってきてくれました。良い香り・・・。
水曜日は皆んなでランチをいたします。
ご飯に味噌汁、干物を焼いたり、時にはパスタや焼きそば。
これからは素麺に大葉、ねぎ、ミョウガなど具沢山で。

今週は札幌から友人がアスパラガスを。
岐阜の仲間からは箱にいっぱいの”美味しい詰め合わせ”。
ふき、桑の木豆の味噌、生そば、ほう葉寿司等など。
嬉しい贈り物。
農・食の仲間の女性達がこうして手づくりのものを送ってくださいます。
日本の食材の豊かさを感じ、心をこめて作ってくださる品々の美味しいこと。
感謝・感謝です。
今週のランチは
お野菜たっぷりのラザニア
ニンジンサラダ(松の実、クコの実とレモンで)
紫キャベツとイタリアンパセリのサラダ
じゃがいもとローズマリィーの温かなサラダ
そしてデザートはいただいたグミの実。
幸せランチでした。
ラザニアは子供がまだ小さな頃、ずいぶん作りましたっけ。

浜美枝のいつかあなたと ~ 山本一力さん

文化放送 「浜 美枝のいつかあなたと」(日曜10時半~11時)
お客さまに小説家の山本一力さんをお迎えいたしました。
山本さんは1948年、高知県・高知市のお生まれ。
家庭の事情で中学3年の春に上京、新聞配達員をされながら中学・高校を卒業。旅行代理店、広告制作会社、商社勤務など10回以上の転職を経たのち、49歳で小説家デビューをされました。
2002年に「あかね空」で直木賞を受賞。
主に時代小説の分野で数多くの作品を執筆されています。
江戸時代に暮らした人々を、そこに暮らしている息吹が感じられ、
私は山本一力さんのファンです。
このたび、書き下ろし長編小説「ジョン・マン 波濤編」(講談社)が発表されました。
幕末の土佐に生まれ、14歳の時、小船で漁にでて遭難。アメリカの捕鯨船に救助されアメリカ本土に渡り10年後に日本に帰国。紆余曲折の人生。山本さんはその万次郎が上陸したアメリカ・東海岸の町をご自分の足で歩き、取材をなさいました。
「その場所に立ち、空気を吸い、風を感じ、捕鯨の町の匂いを感じました」と。
私は万次郎の家族、とくに母への思いを募らせるところなど、胸が熱くなりました。
今回は2本分の収録です。
1本目は「ジョン・マン」を中心にお話を伺い、2本目はご自身の足跡や、「いまの時代」に対するお考えをうかがいました。
スタジオでは身を乗り出すようにお話しくださいました。「年を重ねることはかっこいい」と仰っしゃいます。どんなに人生辛くても「次の日がくるのが楽しみだった」との言葉には、当然、不安な日々も多かったでしょう。
私もよく分かるのです。家庭の事情で進学を断念し、中学卒業後バスの車掌になり、その後女優の道へと進みます。
5歳の頃にはごはん炊きができて・・・
でも、かまどのオレンジ色の炎を見つめていたとき、唐突に泣けてきました。
おいおいと泣いたのです。
なぜかその底知れない哀しみを、よく覚えているのです。
そのとき自覚はなかったけれど深い深い寂しさのようなもの。
「明日が、楽しみ・・・」と自分に言い聞かせ。
番組の中では60代前半の山本さんは、次の世代に「生きる姿勢」を見せたいとおっしゃいます。日本は(大震災からの復興など)底力をださなくてはならない状況にあります。
『江戸の人々に学ぼう』ともおっしゃいます。
素敵なお話を伺いました。
ラジオで是非お聴きくださいね。
(放送・6月19日と26日)

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『箱根の森の天使たち』を終えて

大勢の女性たちが箱根の「やまぼうし」にお越しくださいました。
青森からは夜汽車に乗り、また夜汽車で帰られた方。
沖縄から、大阪、神戸、京都、そして関東各地からここ箱根へ。
「わぁ~素敵」
「ラブリィー!」
「細やかな手仕事ですね」
「心があたたかくなるわ」
などなど、皆さんそれぞれが作品を通じていろいろなことを感じられていました。たくさんの素敵な出逢いを頂き感謝いたします。
なによりもまた石井麻子先生とのおしゃべりは至福のときでした。
同世代、同じ時代に旅をし、平和を願い、今回は「製作する日々は大災害と共にあり、無念にも命を奪われてしまったひとびとへの鎮魂の心も編みこまれています。」とおっしゃられます。
万事がスピード、インスタント、使い捨てでしめられてきた時代に、今は「手のぬくもり」が求められています。
私が旅というものの得もいわれぬ魅力にのめりこんで30年以上がたちます。
それは、”日本の日本的なるもの”・・・に惹かれての旅でした。
そんな中で出会った古民家。その古民家に、”天使”が舞ってくれました。
何よりも家の木々が一番幸せ。
ここ箱根の森でこれからも、皆さまの心があったかくなるような、豊かな気持ちになってくださるような、そんな展覧会を開催していきたいと思います。どうぞ、HPへアクセスし、お越しをお待ちいたしております。

箱根の森の天使たち

昨年の秋に続き今年もニット作家石井麻子先生の素敵な
ニットアート展が箱根のわが家「やまぼうし」で開催しております。
今年のテーマは「箱根の森の天使たち」・・・とても素敵です。
空間に「森の天使」やアンジュのニットアートの世界が広がります。
昨日は雑誌「いきいき」の読者の方々が大勢お越しくださいました。
私は夜明けどき、深く穏やかな眠りの中にいると、家の周りから
聞こえてくる鳥のさえずりで目を覚まします。
そして、会場の「森の天使」たちに逢いにいきます。
今週、日曜日まで開催中です。
金曜、日曜は私もおります。ぜひお越しくださいませ。