Mie’s Living 開設のお知らせ

この度、Mie’s Living~浜美枝があなたに贈る素敵な暮らし方~を開設いたします。
箱根の森の中に家を建て、もう30年になろうとしています。ここでは、日時計がなく年時計があり、春がくるたびにひとまわりするような時計に支配されているような感覚があります。淡い春の訪れが、樹々の色みの変化で知らされます。若葉がチラッと目に付く前に、全山ぼおっと薄赤くなるんです。
箱根の山がふんわりと山法師(やまぼうし)の花でおおわれる初夏、見事な開花は十年に一度とか・・・。この山から子ども達は巣立っていきました。今は小鳥たちのさえずりが、”おはよう、朝ですよ”と起こしてくれます。
思い出がたくさん つまったこの箱根の家。
60代半ばを過ぎると、10年サイクルで物事を考えることは難しいかもしれませんが、箱根で静かに暮らすのが、私の今の幸せの形。それは確かなのですが、ただ静かにしているのを私はまだまだ望んではいないのでしょう。箱根には素晴らしい美術館やアートの世界が広がっておりますし、山の植物も素敵です。そんな私が大好きな箱根を一人でも多くの皆様に満喫していただこうと、4月より新しいプロジェクトを始動したいと思います。
日々の暮らしのなかで、ほんのちょっとの時間”自分へのごほうび”のためのステージを計画しております。まず最初は、箱根を訪れる旅から開始いたしますが、今後は30年前に建てたこの箱根の家を拠点に皆様の暮らしをほんのちょっぴり上質なものへの変化させるお手伝いができる企画をたてていきたいと思います。
年代を問わず私、浜美枝とご一緒いたしませんか。
“やまぼうし”は私の大好きな花です。
たちまち流れた30年の歳月。
私も”やまぼうし”のように、咲きたいものです、みなさまとご一緒に・・・。
アクセスお待ち致しております。
Mie’s Living ~浜美枝があなたに贈る素敵な暮らし方

“福本潮子 しつらえの布 展”

“福本潮子 しつらえの布 展”
を我が家の箱根で7月21日から30日まで開催いたしております。
恒例となった、京都 ”ギャルリー田澤“の主催です。
今回の展覧会に寄せて、福本潮子先生は「私は民藝を新しい感覚でとらえて、現代生活の中で生かしたいと考える。日本の風土から生まれた伝統的な感覚を、コンテンポラリに展開したい」と仰っておられます。
“ギャルリー田澤”の西洋骨董と布、そして我が家、三者のコラボレーションは胸の高ぶりを抑えられないほど魅力的です。「民藝」はたえず進化しつづけております。

私の憧れの京都は祇園祭も終わった夏の夕暮れとき。風もはたと止んで、明るくもなく暗くもなく、倦んだような空気があたりを埋め尽くす時間があります。空気や木の葉、人影、川の流れすらも、そこに佇んでいるような・・・だれも動かない午後。
京都に住む人は水やりの加減と時間についても、一家言持つ人が多いのです。
へたな時間に水を、それも不細工に撒いてはいけないのです。その辺りの息づかいをみだすと、たぶん、江戸でいう「野暮」というような、無言の非難がどこからともなく押し寄せるのでしょう。
余所者の私達が地団駄ふんでも追い付けない領域・・京都。それが今回の展覧会です。
今回の展覧会は潮子先生の布への想いと、田澤ご夫妻の何層にも重なった「美」への感性は息をのむほどです。
「美」を価値とするところには平和があることを、芸術家はそれを使命としているにちがいありません。
愛は美を呼び、美は愛を生む・・・そんな展覧会です。

ギャルリー田澤の展覧会

京都のギャルリー田澤の展覧会を昨年に続き今年も我が家を舞台に開催いたしました。
本日が最終日。
今年は「藤井勘圿絵画展」と「洋燈と卓上の美」
藤井先生の絵を中心に、オイルランプ(舶来・国産)の灯りが室内を優しく包みこんでくれます。
テーブルには、ラリック、シュナイダー、バカラのランプ。
花器、グラス、デキャンタ、等々。卓上の美を演出して頂きました。
田澤夫妻の厳しい審美眼で選び抜かれた素晴らしいものばかり。
私は毎日は在宅出来ませんでしたが、夜帰宅すると会場行き、静かに鑑賞させていただきました。
古民家の柱や梁を生かして建てた我が家とのコラボレーションは本当に楽しみです。
私は藤井さんの作品に出会った瞬間、新しい日本画だと確信しました。
泊や墨、水彩、鉛筆、岩絵の具など多彩な画材と技法を使い繊細にして華麗、古きものへの憧憬も感じさせる作品の世界。
我が家の広間に藤井さんの「蓮」の絵を求めたのはその力に魅惑されたからに他なりません。
この10日間はまさに至福の刻でした。
風の匂い、そして今このときの光に照らされた空間の中で多くのお客様との出逢いをいただきました。
我が家も喜んでいるかのようです。
紫陽花の満開の箱根にて
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LA BELLE TABLE & RENE LALIQUE

京都のギャルリー田澤の「美しいテーブルとルネ・ラリック」をテーマとした展覧会を、我が家を舞台に開催しています(7月22日~30日AM11:00~PM6:00)。
 ギャルリー田澤は、私にとって特別なお店です。器類とガラス、ランプ、照明器具や、和・洋のラリック、バカラ、古伊万里、印判、江戸硝子、切子など、実に様々なものを扱っていらっしゃるのですが、そのひとつひとつが、田澤夫妻の厳しい審美眼で選びぬかれた素晴らしいものばかり。しかもすべてが、家に帰ってすぐ使える状態に磨き抜かれています。
骨董は陶器類だけにしようと、私は長い間、自分を縛っていたのですが、ギャルリー田澤で、光り輝くグラス類や照明器具を見たとたん、そんな決意はあっという間に、どこかに消えてしまいました。
 それから約20年がたちました。今や、京都は、私にとって、大好きなギャルリー田澤のある街となり、ご夫妻とはお店にうかがってお話を伺うだけでなく、公私にわたって親しくお付き合いをさせていただいています。そして、このたび、我が家で田澤ご夫妻の展覧会を開くという運びになりました。
 ルネ・ラリックを中心に、バカラ、ブリストル、ガレ、デルフト、古伊万里などを組み合わせた、田澤ご夫妻の見事なテーブル・セッティングと、古民家の柱や梁を生かして建てた我が家とのコラボレーションといっていいかもしれません
 田澤さんのテーブル・セッティングは、一瞬の出会い、一瞬の時間に、すべてを凝縮して人をもてなそうとする一期一会の粋の世界。そして、テーブル・セッティングと、グラスにかすかに映る山の緑、テーブルの上にふわりと漂う風の匂い、そして今このときの光に照らされた空間との出会いもまた、一期一会といえるのではないかと感じます。
多くのお客様をお迎えして、我が家もほっこり喜んでいるかのようです。