映画 「トランボ」

皆さまはこの猛暑の中、どのようにお過ごしでしょうか。
暦の上では立秋、「残暑」の波は少しずつ小さくなるのでしょうか。私の住む箱根はお蔭さまで朝夕は初秋を感じさせてくれます。
この夏はどこへも遠出はせず、ラジオの収録以外は「映画三昧」をしております。収録後だったり映画のはしごをしての”うだるような暑さ”も映画館は天国です。前回の「めぐりあう日」から「エイミー」そして今回は「トランボ」。
“永遠の妖精”オードリー・ヘップパーンの「ローマの休日」は誰が脚本を書いたのか、私は知りませんでした。そして、ハリウッド激動期の内幕を伝えるこの映画を観るまで知らないことばかりでした。
ソ連との冷戦下の1947年、共産主義者を弾圧する赤狩りが始まり、その標的にされたのがトランボ達。「ローマの休日」を書いたのは、クレジットには脚本家イアン・マクレバラン・ハンターとありますが実は違っていたのです。
1940年代~1950年代のハリウッドを舞台にした「トランボ ハリウッドにもっとも嫌われた男」は数奇な運命を辿った一人の映画人の実像とその苦悩、そして復活、家族愛、実話です。
偽名で書いた脚本、三年後には再びアカデミー賞を受賞しています。映画には実在する俳優たち、ジョン・ウェインやカーク・ダグラス、監督のサム・ウッドなどが登場し、あの時代のハリウッドの様子が良く分かる映画です。しかし・・・私はこのような状況はほとんど知りませんでした。主演のトランボ役のブライアン・クランストンは本作についてインタビューでこのように語っています。
『私は役を引き受ける時に3つの要素を考える。1つ目は脚本そのもの。感動したか?人生が少しよくなったような気持ちで劇場を後にすることができるだろうか?2時間だけでも心配事を忘れさせてくれたなら、それは価値がある2時間だ。
2つ目はセリフ。とても変わった物語でも、うまく語る必要はある。
3つ目はキャラクターだ。本作がそのすべてを満たしていることは間違いなかった。大作ではないが大きなメッセージを秘めている。その裏に大きな思想があり、人権を求めて闘うことの大切さや、この国の憲法修正第一条の意義についても語っている。言論の自由は常に守らねばならない、どんな法律もこの自由を侵すものであってはならない、政府の行いについても同じだ。これがトランボの主張なんだ。』と。
“自由を勝ち取った国、アメリカ”そんなイメージでアメリカ映画を観ていました、これまで。私はどちらかというとヨーロッパやアジアの映画が好きでよく観ます。しかし、このような映画がアメリカで創られことに驚き、またヒューマンとは何か・・・を考えさせられた映画でした。最後の彼のスピーチには思わず涙がこぼれました。
日比谷で観ましたが、中高年の人たちでいっぱいでした。
トランボの妻を演じるダイアン・レインも素晴らしいです。来週は「ニュースの真相」を観ます。今年のアカデミー作品賞は「スポットライト」でした。どちらもジャーナリストが主人公で実話が基の映画です。「大統領の陰謀」で主演したロバート・レッドフォードのフアンの私には楽しみです。
映画ってやはり素晴らしいですね。
この季節、子供の頃、お盆に乗せられた西瓜をむしゃぶりつき種を飛ばしっこしたことなどを思いだします。帰省なさった方は気をつけてお帰りください。
そして、今年も8月15日「終戦日」が巡ってきます。暗い歴史やテロの続く世界の現状から目をそらすことなく心にとどめておくために、大切にしたい「終戦日」ですね。
映画公式HP http://trumbo-movie.jp/
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