めぐりあう日

映画『めぐりあう日』を岩波ホールで観てまいりました。
「冬の小鳥」でデビューした韓国系フランス人の監督ウニー・ルコントの2作目の映画です。1作目で、その瑞々しさ・・・監督自身の生い立ちをめぐる映画。一人の女性の生き方に深く感銘を受け、6年ぶりの2作目を待ち望んでおりました。出生めぐる世界は前作と同様ですが、今回の主役を演ずる女優セリーヌ・サリットが繊細な心のひだを見事に演じています。
パリで理学療法士として働きながら夫と暮すパリを離れてフランスの北部の港町に8歳の息子を連れて引越します。生みの実母を探しに。そこにはフランスの法律で実母を探す困難な状況に阻まれます。
そんな彼女のもとをある一人の女性が治療で訪れます。理学療法という実際に肌に触れてする治療。アラブ系の8歳の息子の転向先の学校で給食の世話をする老女。とにかく脚本が素晴らしいし、カメラワークも心象風景のごとく観客を誘います。
主人公が悩んでいる時のシーンは特に胸が締め付けられるような感覚になります。映画ですからストーリーは細かくは書きませんが、移民の問題、養子縁組など現代社会がかかえるテーマもおり込まれ素晴らしい映画でした。
1回目11時からの回でしたが中高年の女性たちでいっぱいでした。
映画ってやはりいいですね。
映画の公式HP
http://crest-inter.co.jp/meguriauhi/

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