おしゃべりと掃除、そして映画

皆さまはゴールデンウイークをどのように過ごされましたか?
旅行に出かけられた方、家でのんびりされた方、都内で楽しまれた方。いろいろでしょうね。私は前半は30年来の群馬の友人宅で彼女と心おきなく”おしゃべり”をし、久しぶりの楽しい時間でした。
そして、後半は日ごろ気にながら中々手をつけなかったキッチンの隅々(見てみぬふり)や大好きな器やグラス磨き・・・など。まとまった時間がないとできなかった事いたしました。そして一日は山を抜け出し”映画の”はしご”をしました。
スポットライト・世紀のスクープ』と『グランドフィナーレ』。
「出演するより観るほうが好き」な私。
60代になったあたりから自分の時間が増えて、映画を楽しむ機会が多くなりました。そして映画を観たあとの余韻を楽しむために近くのカフェに立ち寄り、白ワインやコーヒーを飲みながらプログラムをめくり、出演者や監督など製作人の想いをじっくり読む・・・至福のときです。だから映画はいつも「ひとり」で。
私は昔からジャンヌ・モローが大好き。彼女の最近作2012年に公開された「クロワッサンで朝食を」は素敵でした。ジャンヌ・モロー演じるパリの老夫人は、新しい家政婦の用意した朝食のパンが気に入らない。「こんなスーパーで買ったものではなくパン屋の焼きたてのクロワッサンでなければ食べない」と激しく拒否をする。
「これは単にパンにこだわっているのではなく、自分自身の人生へのこだわり、これだけは譲れないという生き方。フランス女性らしい自立心をもち、一筋縄ではいかない人生を背筋を伸ばして歩きつづけている、いい女。ジャンヌ・モローそのもの。」
私はこう思っているのです。
映画は大きなスクリーンで観るにかぎる・・・でもあとどのくらい山を下り映画館に行けるでしょうか。90歳でも出来たらいいな~。いけなくなったら家で観る映画のDVDを少しずつ集めています。「カサブランカ」「追憶」大好きなオマーシャリフの「ドクトル・ジバゴ」、そしてジャンヌ・モローの全ての作品。
まだまだ旅は出来ます。映画の舞台になった場所を旅したい!カサブランカのモロッコや青春の思い出のローマ。インドは「マリーゴールドホテルで会いましょう」を2度も見ました。政情が不安で行けなくなってしまったトルコ、など等。
映画の”ときめき”は、私に栄養を与えてくれます。
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スポットライト 世紀のスクープ
今回観た映画『スポットライト』は巨大権力に立ち向かう記者の覚悟、これぞ新聞記者の正義、ジャーナリズムの勝利。真実に基づいた記者たちの取材活動の記録。ピュリツアー賞受賞の記録を映画化。
ボストン・グローブという新聞社。真実の究明という地味な作業を丹念にトム・マッカーシー監督は抑制のきいた演出に真実が見えてきます。実在の記者からOKをもらったそうです。カトリック神父による児童の性的虐待と真実。巨大なカトリック教会全体を巻き込んだ事件。おさえられた演出、劇映画としての本物のドキメンタリータッチがあります。米アカデミー賞で作品賞、脚本賞受賞。報道のあり方を考えさせられた作品でした。日本でも「報道の自由」が問題になっています。2時間8分の映画は時間の長さをまったく感じませんでした。秀逸!
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もう1本は『グランドフィナーレ
さすがアカデミー賞に輝く名優たち、カンヌに愛されたイタリアの奇才パオロ・ソレンティー監督。今年83歳のマイケル・ケイン風格と老いに向かって生きていく有名な老作曲家。親友の映画監督のミック。
舞台はスイス・アルプスの麓にある高級ホテル。「老いること・生きること」の意味を素晴らしい映像美で魅せます、ユーモアをたっぷりに。その映像美が心の心理を見事に描いているのです。そして、大事なシーンでなんと!ジェーン・フォンダが登場し、2人のフィナーレが待ち受けています。(ご覧になる方のために詳しくは書きませんね。)
とにかく、80歳を超えた男を愛おしく、感じました。そして老いを生きる意味を考えました。傑作です。
やはり、映画って素敵ですね。
と、いうわけで私の休暇はおわりました。
6月には講談社から本が出版されます。「孤独って素敵なこと」ぼちぼち最終校了があがってきます、ドキドキ・・・。
満開の山桜も散り、初夏の若葉をつけた葉桜。風にそよぎながら太陽の光に透ける青葉が心地よい季節です。

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