飛鳥Ⅱの旅・船内での講演

今年はお正月早々、友人達と飛鳥に乗り”お伊勢さん”にお参りに行き今回が2度目の飛鳥での旅でした。
JA新潟女性組織協議会主催のお招きでした。
参加者は650名。
同じ「食・農・環境」に関わっておられる方々、それだけで気持ちが通じ嬉しい出会いをいただきました。
私は名古屋経由で鳥羽港へ。そこで皆さまと合流いたしました。
翌朝2回の講演でした。


『明日を素敵に生きる』というテーマでお話をさせていただきました。


以前、歌手の小椋桂さんがテレビ番組のインタビューに答えられておりました。「人生年を重ねれば、坂道を下りてゆきます。ただ、その道を上り坂と捉えるか、下り道ととらえるか・・・」でずい分ちがう・・・「もう・・・なのか、まだ・・・なのか・・・」でも違う、と。
私は、箱根の山を時間が許すかぎり歩いておりますが、ときにはだらだら道を歩いておりますと、足元に咲く可憐な花をみつけたり、急な山道を息を切らしながら上っていると、雲の流れに目奪われたり、その日、その日の自然を体ごと受け止められる自分でありたいと思います。
輝いて「明日を素敵に生きる」とは、いかに自分らしく生き抜くことではないでしょうか。
私は四十歳のときから、演ずることを卒業し、新たな人生の扉を開けました。
30代は子育てをし一緒に旅をし、家作りをし、毎日の食を担い、子供の勉強を見、やれやれと辺りを見回すと、「日本はどこへいこうとしているのだろう」と思いました。
それから勉強を始め、「農」の道に踏み込み、田畑をお借りし10年間米作りを学び農村の女性たちと夜を徹して明日の暮らしを語りあってきました。
農村漁村と都市を結びつけ、生産する皆さんと消費する皆さんが、手をつなぐことの大切さを実感しました。
あれから30年の歳月がたちました。
「農」は自然、、環境、食、伝統、歴史、政治、未来、人間、美、健康、経済、教育などあらゆる方向から考えられるテーマなのです。
私は”明日を素敵に生きる”ための三つの「食・職・飾」を提案させていただきました。
食べることは生きること、食は命そのものです。
職は社会参画すること。
飾は心を飾ること、感動を忘れず、愛する心をもつこと。
そうなのです・・・分かっていても、ああ、今日は、予定通りできなかったわ。
なぜ、あれをこうしなかったのかしら。
そんなことを思いながら、夜、布団にはいることもあります。
なんでも自分でやらなければ、気がすまないし、それがきちんとできなければ、自分に対してイライラ。そのあげく、くよくよしてしまう。
でも、70歳を迎え今の私だったら、今日は考えるのをやめて、ワインでも飲んでゆっくり寝てしまおうと、思えるようになりました。
全部、自分でしようと思わなくてもいい。
完璧にできないことだってある。
この当たり前なことが、あるとき、心の中にストンと落ちてきてくれたのでした。
心の深いところに届くと、なんの抵抗もなく、するりと納得できてしまうんですね。
そんな日常のあれこれをお話させていただきました。
同じ女性として、同じ空間の中で「明日を素敵に生きてゆきたい」との思いを深めることができました。
皆さん、ありがとうございました。
また今度は新潟に遊びにうかがいますね。
幸せな気持ちで横浜港、飛鳥を下船いたしました。

「飛鳥Ⅱの旅・船内での講演」への2件のフィードバック

  1. 食,職、飾
    明日を素敵に生きる為のキーワード。
    浜さんそのものですね。
    明日から私も。。。

  2. ブログへの投稿ありがとうございました。
    「食・職・飾」私もそうありたいといつも心がけております。
    愛する心が一番大切ではないでしょうか。
    浜 美枝

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