アファンの森を歩いて

長野・黒姫の「アファンの森」を訪ねてきました。
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CW・ニコルさんは25年前に荒れた森を再生させるために黒姫に森を購入しました。アファンとはケルトの言葉で”風が通るところ”という意味だそうです。
私が最初にお邪魔させていただいたのが23年程前でしょうか。
彼は生物多様性豊かな森づくりを実践してきました。
森には四季を通じて様々な花が咲き、クマ、ヤマメ、ハクビシン、タヌキ、キツネ、ウサギなどたくさんの動物たちが生息しています。
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ニコルさんはおっしゃいます。
「動物でも、生き物は急には病気にはならないのです。小さいばい菌や小さな傷からだんだん悪くなる。治るときも同じです。元気がいいところが少しあったら、そこから少しづつ治るのですよ」・・・と。
初めて森を訪ねたとき私に語ってくださいました。
「美枝さん。木を切って始まる文化もあるけれど、それによって文化を失うこともあるよね。森を失ったら文化は滅びます。」
その時分かりやすく、森の大切さについて語ってくれました。日本の面積の約7割は森林です。原生林はわずか1%、日本列島の太古を語る大切な証言者です。
産業革命は私たちをたしかに豊かにしてくれました。
森はどうでしょうか。
戦のさなかも、木を切り、それを炭に代えて、また無数の家の復興に使い、森は一心に人間に寄与しました。国破れて山河あり。自然に助けられて私達の今があるのだと思うのです。
ニコルさんは1995年、日本に帰化して日本人になりました。1962年、「この国から何かを学びたい、勉強したい」との思いから50年の歳月がたちます。
そして2002年、「(財)C・Wニコル・アファンの森財団」を設立しました。
「森が心をはぐくむ」という(五感)プロジェクトがあります。
目が不自由だとか、心身に傷をもった子供たちも、この森の樹木にふれたり、木に登ったり、みるみる元気になる姿を見ていると、森がその手助けをしてくれるのです。」
森の再生、復元にはたくさんの時間、手間、そして愛情が必要です。
「僕は日本の国を愛しています。でも、ときどき思うのです。僕が愛した日本はこんなものだろうかとも・・・。」
私も日本人の「美意識」は素晴らしいと思い続けてきました。
3万坪の森の再生から始まった小さな「アファンの森」。
今では9万坪の見事な森へと変化しつづけています。
それは、日本の未来の可能性を信じて多くの方々が参加しているからでしょう。
私が訪ねた日は天候に恵まれ山々も美しく、穏やかな風が森を吹き抜けます。燦燦と降りそそぐ美しい森を案内してくれた 「森の番人、松木さん(80歳)」は植林や間伐、花の名前などを教えてくださいました。
今回の散策は財団の支援者9名でした。
10時半スタート。
森の入り口には紅紫色のシラネアオイが迎えてくれます。
アズマイチゲ、リューリンカ、ニリンソウ、エンレイリク、そして可憐なスミレなどなど・・・
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『アファンの森は蘇えっていました』
日本の森が蘇えることを願いつつ黒姫をあとにしました。
(財)C・Wニコル・アファンの森財団へのお問い合わせ
〒389-1316 長野県上水内郡信濃町大井43-2
TEL: 026-254-8081
FAX: 026-254-8082
E-Mail: info@afan.or.jp
WEB: http://www.afan.or.jp

「アファンの森を歩いて」への2件のフィードバック

  1. 今年の黒姫の雪は遅くまであったので、5月になると百花繚乱の春でした。たくさんのアファンの花のお写真を見てまさにここは「エデンの園」と思いいました。

  2. 南 健二さま
    コメントありがとうございました。
    C.W.ニコルさんの森はまさに「エデンの園」ですね。
    南さんのアファンの森の写真、ニコルさんの素敵な写真いつも拝見いたしております。
    今回の散策で心身ともりリフレッシュいたしました。
    浜 美枝

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