先週末、我が家の「やまぼうし」でNAGISAさんの奏でる馬頭琴
の音色が広間に響きわたりました。
ユーラシア大陸に広がる草原の国、モンゴル。遊牧民族は家畜
とともに暮らし、家族同様、馬に愛情を注いできました。
「馬頭琴」は草原のチェロとも呼ばれ、哀愁をおびた美しい音色。
馬頭琴の由来といわれているモンゴルの民話「スーホの白い馬」を
私が朗読いたしました。
こうして昨年から始めた、ここ「やまぼうし」でのコンサートや展覧会。
この家は壊される運命にあった古い農家を移築し、和洋折衷の家を造りました。どこかイギリスの田舎家のような・・・、そんな日本の良さと大好きなイギリスの古い家が一緒になったような家です。
子育て真っ只中の昔、「ねえ、聞いてくれる?」 眠れない夜、私は我が家に住むたくさんの柱や梁、床や戸棚、多くの木とおしゃべりをしたものです。木々たちはなにしろ何百年も生きているからものしりで、私のわからなさを諭したり、ときには眠ったふりをして答えてくれなかったり。
そうそう・・・もうずい分前のことですが、我が家の木々たちの本当に得意顔を思いだします。だって世界的なヴァイオリニスト、ウィーン・フィルのコンサートマスターをつとめるライナー・キュッヒルさんがみえて、この大きな梁の下であのストラディバリウスを弾いてくださいました。
和ろうそくに火を灯し、静かに、静かに弾き始めました。
“バッハ・無伴奏パルティータ第ニ番”
澄んだ音は家の中を走り、天井のすみずみにひびき、木と戯れていました。
「ね、家の木々たち。よかったね、この家へのすてきなプレゼントだったね」
ほんとうに贅沢な木々たち。
馬頭琴の音色や美しいランプ、そして明日16日からは
「石井麻子のニットアート展 夢を編む 藍を編む」が始まります。
http://www.mies-living.jp/events/knitart.html
ブログをご覧の皆さま、お暇があったら我が家の木々に会いにいらしてください。
いつも、浜さんの心に沁みわたるお便りに
ますます、魅かれています。
言葉を大事にしていたいと思っています。
浜さんの箱根の古民家生活は
もう30年近く前のことです。
ある婦人雑誌で紹介されていて
あのボンドガールの浜美枝さんが・・・?!《失礼》
とても新鮮なイメージで
ずっと心に温めていて
今、こうしてお会いでき
不思議なご縁を感じます。
記事の中で
『りんご』の事を話されてたのが印象的でした。
覚えてられますでしょうか?
そして、30日に
《やまぼうし》香りの体験講座に参加させていていただいて
リアルでお会いできるのかと思うと
浮き浮き、わくわくして過ごしています。
翌日はゆっくり箱根を楽しみたいと思っています。
のかけらさん
秋の気配がここかしこに感じられこころよい日々です。
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
毎週金曜日の更新は皆さまのお顔を想い浮かべながらのひとり言です。
30日に箱根「やまぼうし・聞香の会」にお越しくださるのですね。
当日はあいにく私は千葉での講演会がありおりません。
ごめんなさいね。
でも、箱根の秋たけなわと、済んだ空気をお楽しみください。
浜 美枝
浜さんの心の通ったお返事嬉しいです。
日本語を大事にしないといけないなぁと思わされます。
そして、文章を書くことの大切さをも!
箱根行、周りの人に話したら
どの人も、箱根にはいいイメージを抱いています。
当日お会いできないのは残念ですが
それはきっと、又いらっしゃいね!という意味でしょう。