コネクションズ
海を越える憧れ、日本とフランスの150年
立春が過ぎたものの、箱根の山はまだ”春浅し”。
朝はまだ零下4,5度であったり、時には春らしさを感じたり、春探しの日々です。
先日、穏やかな日差しの中観たかった展覧会に行ってきました。箱根の山はとても静かです。観光客もほとんどおりません。コロナ禍での自粛。私も仕事で東京に行く以外はこの箱根におります。
幸せなことに箱根には素敵な美術館がいくつもあり、40年暮していて、どれほどの幸福をいただいてきたことでしょう。
今回は「ポーラ美術館」で開催されている展覧会です。
ソーシャルディスタンスはしっかり取れました。
とても観たかった2枚の絵。
ラファエル・コラン(1850-1916)の<眠り>(1892)が120年ぶりに公開されています。
1900年のパリ万博で公開されて以来、個人蔵であったのか、様々なエピソードがありますが以降現存さえも知られていませんでした。私がコランの裸婦像を始めて観たのは多分オルセー美術館だったと記憶しています。
田園に横たわる柔和で優美でそこに降り注ぐ自然の光。コランの裸婦に惹きこまれました。そのコランを師と仰いだ「黒田清輝」が多分パリ万博でもその<眠り>を見たであろうと言われています。
今回の展覧会では、黒田の<野辺>と一緒に<眠り>が飾られています。黒田の女性は左手に野の花を持ちモデルは日本人でしょう。(今回の会場は一部の絵をのぞき、撮影が可でした。)
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本の浮世絵や工芸品はフランスの芸術に大きな影響を与え、ゴッホやモネなどジャポニズムの時代が到来します。また多くの日本人画学生がフランスへ留学します。黒田清輝もです。
展覧会場では、ユトリロと佐伯裕三、ゴッホ、セザンヌ、ルノワール、ゴーガンなど。そして日本人画家、岸田劉生、村山魁多、関根正二、安井曾太郎、戦後に祖国を追われ、最期はフランス人として生涯を終えるレオナール・フジタ。(藤田嗣治)日本人として誇りを持ち続けたフジタ。
皆さま、なかなか美術展には行かれない現状ですが、館内の静けさと写真でお楽しみください。
ポーラ美術館公式サイト
https://www.polamuseum.or.jp/
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海を越える憧れ、日本とフランスの150年
は4月4日まで。
コロナで春が遠くて重たい気持ちの中で、
素敵な気持ちの晴れる絵の数々のご紹介を
ありがとうございます。
気持ちが晴れ晴れとしました。
さあ、気持ちを切り替えて美術館に!
道崎満寿男様
ブログへの投稿ありがとうございました。
コロナ禍で誰もが落ち着かない日々を過ごしておりますわね。
気分転換は必要ですね。三密をさけ、近くで見つけてください。
必ず収束する日がくるのですから。
浜 美枝
ありがとうございます、頑張ります!