寒さがゆるみ、春らしい気配がしてきました。
春の訪れを待ち望んでいる私。
この1週間ほど朝日新聞記者でルポライター・三浦英之さんの書かれた『白い土地・ルポ「帰還困難区域」とその周辺」』の本を読んでおりました。
ラジオのゲストにお迎えし、お話しを伺うことになっています。その様子は次回このブログで詳しく皆さまにお伝えしたいと思います。
間もなく東日本大震災から10年を迎えます。三浦さんはアフリカ勤務の後、2017年の秋、福島県に着任し、実際に南相馬に拠点を置きルポされた本です。深く考えさせられました。
春めくや藪ありて雪ありて雪 小林一茶
早朝のウオーキングでは霊峰富士もまだ雪化粧をしており白銀の世界です。
毎朝「白い土地」のことを考えながら歩いておりました。
ふっと春の訪れを感じたくて、小田原市東部の曽我梅林に行きたくなり、小田原から国府津へ。そしてJR御殿場線に乗り換え車窓から梅林が見えてきます。
一つ目の下曽我駅で下車し、白いマスクを着けた方々が数人一緒に降り歩いて梅林に向かいます。のんびりと散策しながら歩いていると白梅の香りがしてきました。
「いい香り!」と思わず嬉しくなりました。
満開に近い白梅に枝垂れ梅の紅梅も咲き始めていました。開花は例年より早いそうです。
新型コロナウイルスの感染防止のため、イベントなどは中止になり、申し訳ないほど人も少なくのんびりできました。
約3万5千本の梅の木が植えられているそうです。こうして巣ごもりの状態でも”春を見つけ”小さな旅を楽しんでおります。
そうそう帰り道、無人販売で曽我のみかんを買ったり、昔ながらの和菓子屋さんで美味しい「田植え餅」を見つけお土産に買って帰り、家でいただきました。