農村女性たちと、青森・岩手への旅

「ハッピースマイル川村綾子さんをお訪ねする会」
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「これからの農村を担うのは女性ではないかしら」と思ったのは30年ほど前のことです。「民藝」の故郷を訪ね、美しい農村風景や日々、日常に使う道具類を見たくての旅でした。
勝手口から「こんにちは~」と訪ね、時にはお宅に泊めていただいたこともありました。桑の木を植え、繭を育て、さらにはその絹糸で美しい紬を織り上げている女性。山からつんできた素材を丹念に処理し、手間ひまかけて、美しい食べ物に作り上げ、素材のよさを生かした味わいにする女性。伝統食の掘り起こしを一生懸命にしていた女性たち。その素晴らしさに感動を覚えました。
こうして生み出されたものが商品となり、地域経済にとって重要な地場産業となり、農村を活性化させてきた女性たち。そうした彼女たちの知恵と工夫が、地方の新しい活力になっているのです。
なによりも、形がそろわない、曲がったもの、熟しかけたもの、加工すれば美味しい餅や味噌になり、ジャムになり捨てていたものが生かされます。
個人の収入は、その女性の口座に振り込まれます。
「女性の力を見直し、光をあてる」
私が農村女性とのかかわりのはじまりでした。「食アメニティー」を立ち上げ、国の協力のもとに「食アメニティーコンテスト」事業の開始やヨーロッパへの「グリーンツーリズム」の研修旅行にも行ってまいりました。
『自分の預金口座を持ちたい』
『自分たちの手で、自由に売れる店がほしい』
『お客さんと直接話をして触れ合いたい』
そんな声をたくさん聞いた時代でした。
今では当たり前のような6次産業化や地産地消。そんなことを全国の「農・食」に関わる生産者、生活普及員の方々、また応援団の方々と共に目指してきました。この20年、旅を通して深い絆で結ばれた仲間たちです。同志です。
世の中の流れが確実にその方向に進んできたので「食アメ・ネットワーク」の会も一応幕を閉じました。でも、その深い絆は「ハッピースマイル・80歳を越えた女性たちを訪ねる」という目的で続いています。今回は、熊本・長野に続き、青森の川村さんをお訪ねしてきました。
農家の嫁として大変なご苦労があったはずです。
82歳の川村さんは元気溌剌、現在は福祉分野で活動されています。
「いつもこころに太陽を・農村で働く女性たちへ」を読ませていただきました。「名川チェリーセンターー101人会」を発足させ、食と関わり、軌道にのせ「自分の口座」を持ち「女性たちが変わった」とおっしゃる川村さん。数々の賞も受賞しました。
後進に道をゆずり、会長である最後の日、トラックの助手席に乗り込むと、ご主人がにこっと笑顔で「ご苦労さんだったね。がんばったね。」と労ってくださり、目から涙があふれでたそうです。
こうして、日本の農業を陰で支え日本の農業の今日があるのです。
お金だけのためではないのです。
子や孫たちの世代へ何を引き継いでいくべきか・・・。
今回の旅では「さくらんぼの摘み取り」、「小岩井農場見学」、「盛岡冷麺の麺打ち体験」など、楽しみながら学びの場でもありました。さくらんぼの種類の豊富さ、ご苦労・・・など。
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そして、私は初めての”小岩井農場めぐり”でそのあゆみを知りました。不毛の原野を創始者たちは土壌改良し、林業・酪農、一世紀以上のたゆまぬ努力が今日の小岩井農場なのですね。
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今回も仲間たちと素晴らしい旅ができました。
さらに絆が深くなりました。
70歳を過ぎた私にこれから何ができるでしょうか・・・。
「農の国・美しい日本」は守っていきたいと思いました。
そして、若者たちにそんな日本を手渡していきたいと思いました。
皆さん、ありがとございました。
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