ミュシャとラリック

盛夏
本格的な夏の暑さがやってきます。
ここ箱根は爽やかな風が心地よいです。
先日、あまりにも気持ちよい午後、仙石原にあるラリック美術館まで行ってまいりました。
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我が家からは、バスで小涌園で「観光施設めぐりバス」に乗り換え、強羅駅を出ると、ひめしゃら林道、こもれび坂を抜けると美術館がいくつもあります。
ポーラ美術館。ガラスの森美術館、星の王子様ミュージアム、そしてラリック美術館。40年前に箱根に居を定めたときから、折りに触れ、訪ねたのが美術館です。
もちろん美しい風景、そして温泉地の温かなホスピタリティー、ホテルのラウンジでいただく一杯のコーヒー。毎日この幸せを実感しながら暮らしております。
7月14日はフランス革命の記念日。
日本では「巴里祭り」と呼びますね。かの有名な王妃マリーアントワネットも処刑されました。市民は、王や貴族による圧政から自由を獲得しました。
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時代は1860年。ミュシャとラリックは同じ年に誕生しました。
ミュシャは自然豊かなチェコ南部の村。ラリックはフランスのシャンパーニュ地方の村に誕生しました。今回の展覧会は開館10周年を記念しての世界初の2人の企画展です。2つの才能が箱根で出逢うのです。二人とも長い下積み生活を経て一代で名声を得ます。
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出典:箱根ラリック美術館
アール・ヌーヴォーの時代だけではなく、その後も活躍し続けるのですが、共通するのは二人とも大女優サラ・ベルナールにその才能を見出されます。ラリックは、ジュェリー制作から、ガラス工芸家。ミュシャはポスターのデザインから、祖国のための絵画制作へと。今回の展覧会ではそうした時代背景のもと、根底には『芸術で人々の心や生活を豊かにしたい』との想いが共通しています。
私はこの二人を比べてみたことがなかったし、その精神性にまでは思いがいたりませんでした。
素晴らしい企画展です。
「遠国のパリで輝いたユリの冠 百二十年の時を経て、いま箱根に」とあります。これは19世紀末のパリで、異なる分野で活躍していたふたりが、世紀の大女優サラ・ベルナールのために共同制作した唯一の作品です。秘められたストーリーもよく理解できます。
午後の木漏れ日を感じながらのラリック美術館。
お時間があったら、お薦めの展覧会です。
そのあとのカフェでのティータイム、もしくは遅めのランチもお薦めです。
2015年12月13日(日)まで
箱根ラリック美術館:公式サイト