日本文学研究者のロバート・キャンベルさんが歌手の井上揚水さんの歌詞を英訳し『井上陽水 英訳詩集』をお書きになり出版いたしました。
キャンベルさんはハーバード大学大学院・東アジア言語文化学科博士課程終了後、初来日からすでに40年がたつそうです。
最初は1985年、学びたい教授のいる九州大学文学部研究生として来日。江戸時代終わりから明治の前半の漢文学に関連の深いジャンル、芸術、メディア、思想などに感心をよせておられます。
著書も多数だされております。ご承知のように陽水さんの曲は名曲ばかりですけれど、歌詞が独特で、例えば「傘がない」や「いっそセレナーデ」など、どのように英訳されるのか・・・など等、大変興味深く、”なぜ陽水さん”なのか・・・などお聞きしたいことばかりです。
そして、本の陽水さんの詩を文字であらためて読んでみると正直に申せば”分からない!”とかんじる詩、声や歌い方が、ある種の魔力となって歌詞の本質から、私たち遠ざけている気もします。でも、心に響く。
たとえば 「傘がない」
都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけれども問題は今日の雨 傘がない
行かなくっちゃ 君に逢いに行かなくっちゃ
君の町に行かなくちゃ 雨にぬれ
つめたい雨が今日は心に滲みる
君の事以外はかんがえられなくなる
それは いい事だろ?
キャンベルさんはこの詩をどう捉え訳しているのでしょうか。
陽水さんとキャンベルさんはお互いに理解し合える仲間、ディスカッションをしながら、ということもあったと本に書かれております。
ぜひ直接お話を伺いたくラジオのゲストにお迎えいたしました。本のこと、ご自身のこと、文学を通しての日本、江戸文学について・・・など。
まず、ロバート・キャンベルさんの美しい日本語に、表現の豊かさに、語彙の豊富さに、人への優しさに魅了され、このブログでキャンベルさんの言葉をお伝えするのは非常に難しいです。
ぜひ、直接お聞きいただきたいです。日本人の私たちが忘れてしまっている「日本語」を私は学ばせていただきましたし、江戸文学をきちんと読みたくなりました。
直接ぜひ彼のことばでお聞きいただきたいのです。
文化放送 日曜日 10時半~11時
「浜 美枝のいつかあなたと」
9月1日・8日と2週にわたり放送いたします。
浜美枝さん、ご無沙汰しております。
「令和」となってから初のコメントとなります。
それにしても、井上陽水さんのヒット曲の数々を英訳されたロバート・キャンベルさんのチャレンジ精神は凄いですね。
私も、陽水さんの曲の中で好きな曲が沢山あるのですが、陽水さんの曲の世界観は何だか独特の雰囲気がありますから、そうした世界観を「英訳」という形で表現されたロバート・キャンベルさんに拍手を送りたいところです。
ところで、浜さんは井上陽水さんの曲の中で、特にお好きな曲はありますでしょうか?
ちなみに私自身は、平成5年10月~平成6年3月まで放送されていた朝ドラ「かりん」の主題歌となっていた「カナディアン・アコーディオン」が好きで、初めて聞いた時には爽やかな世界観に魅了されてしまいました。
今後も、浜さんのブログを楽しみにしております。
私も浜さんを見習って、ブログ記事には日本や世界が抱える社会問題についても取り上げてみようと思っているのですが、そんな中から、去る8月30日には「広がれ、“ノーミート”の輪!!」というタイトルのブログ記事(主な内容は「肉食がもたらす弊害」について)をアップいたしましたので、どうぞご覧くださいませ。
それでは、また浜さんのブログにお邪魔いたします。
中村 有香
ハッスル・レディーさん
投稿ありがとうございました。
私は井上陽水さんの曲はどれも惹かれます。
今回はラジオにご出演いただいたロバートキャンベルさんの日本語に、ただただ感心いたしました。
これほどまでに表情豊かな日本語を操るとは・・・
日本語とはこんなにも芳醇だったのかしら。
日本人は宝の持ち腐れをしている・・・とおもいました。
日本語の素晴らしさを教えていただきました。
浜 美枝