浜美枝のいつかあなたと ~枝元なほみさん

文化放送 「浜美枝のいつかあなたと」(日曜10:30~11:00)に
ゲストとして料理家の枝元なほみさんをお迎えいたしました。
(放送日6月13日)
枝元さんは大学を卒業後、劇団「転形劇場」で舞台に立たれるかたわら、
無国籍レストランで8年間シェフをされ、劇団を退団後は、料理家の道に歩まれました。
また無類の旅好きとしても知られ、これまで多くの国を旅なさっておられます。
「かくし味は旅を少々」を書かれました。
帯に(食べる)と(生きる)はくっついている。・・・と記されています。
ラジオでは旅を通じて再発見する「食事と人間」。フランス・インドでのエピソードなどを語ってくださいました。ユーモアたっぷりに。ぜひ聴いてくださいね。
「はっきり言いまして私、路地フェチです。」から始まるご本。
そうなの、そうなんです、なほみさん。
私も路地フェチなのです。
しかも読んでおりますと、かなり同じような路地を歩いていることにびっくり!
トルコのカッパドキア・・・のまるで地下都市のような迷路。
インド・ベナレス。ガンジス川沿いの入り組んだ路地。
道には座り込んでいる牛。
ベトナムやバルセロナ・・・ニューヨーク。
ネパール・カトマンドゥでの寒さに「寂しい!寒い!」と本気で泣いたり。
ほんとうに同じようにひとり旅をなさっていらしたのですね。
「頭と心がパンパンになると旅に出たくなるの」と仰っておられましたね。
私もそうです。
母親業と妻業とそして女優業。
身も心も空になり、魂が抜けたようになり「あ・あ・あ、旅にでたいな」と。
なほみさんの「かくし味は 旅を少々」では、そんな旅先で出会った味を「なほみ流」にご紹介されていて思わず作ってみたくなりました。
“記憶の奥”を探りながら。

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木の実ナナさんの主演ミュージカル「イカれた主婦」

先日の18日の夜、木の実ナナさんの主演ミュージカル
イカれた主婦~ANGRY HOUSEWIVES」を観てまいりました。
ひと言・・・「カッコ良かった!」
他の人たちとの”ぶつかりあい”の爆笑ミュージカル。
ロックン・ロール!!って!?
60年代聴いたローリング・ストーンズ?
初演は20年前とか。
その時には残念ながら拝見しておりません。
先日ラジオのゲスト(文化放送・浜美枝のいつかあなたと)にお越し頂きお話を伺いましたが、もうスタジオでもロックン・ローラーだったナナさん。いつも変わらぬ全力投球!のナナさん。
ナナさんのもつ魅力が十二分に発揮されており、明るいパワーだけでなく、女(母親)の悲しみや優しさ、切なさ、それでいて周りの人をあたたかく包み込むベヴの人間的魅力が舞台いっぱいに広がり、共演の木村緑子さん、彩輝なおさん、浦嶋りんこさん、山崎育三郎さん、川崎麻世さん、ROLLYさんたちとのハーモニィーも最高でした。
客席のお客さまもノッテいましたね。
「イカれた主婦」に客席は「イカれていました」。
オフ・ブロードウエイでの上演が日本に上陸し、素晴らしい舞台となっていました。東京(ル・テアトル銀座、5月23日まで)が終わると名古屋、金沢、大阪公演まで、全国に爆笑とロックン・ロールが響きわたることでしょう。
ナナさんそして皆さん!元気を、愛をありがとうございました。
PS 料理家の枝元なほみさんは来週にいたしますね。

浜美枝のいつかあなたと ~中山康樹さん

私は毎月2回、浜松町の文化放送のスタジオに向かいます。
浜美枝の「いつかあなたと」の収録です。(日曜10:30~11:00)
毎回ステキなゲストをお迎えしての話、そして後半の「浜美枝のよい食と共に」では、日本各地のみなさんに、食べ物や農業に関するお話を伺います。
その日はなるべく早く箱根の山を降り、午前中は展覧会、ときには映画、友人たちとのおしゃべり・・・。全国各地をお訪ねしたり、山にいる時間もあり、東京にいるこの日は至福のひとときです。ラジオのゲストのお話は、それはそれは贅沢な時間です。
今朝は特別早く山を降り、小田原城の藤の花が満開と聞き見てまいりました。

そして、六本木ヒルズで開催されている「ボストン美術展 西洋絵画の巨匠たち」へ。16世紀から20世紀にヨーロッパ各地で活躍した巨匠たちの80点あまりが見られます。特に私は「日常生活」を描いたルノアールやミレーの作品が好きです。人々の何気ない日々の暮らし、貧しくとも”生きる力”を感じさせてくれる画家の優しいまなざしに惹かれました。
それにしても人・人・人。
真剣に見入る中高年の方々が多くいらっしゃいました。
それからラジオ収録のため、スタジオへ。
今日のゲストは音楽評論家の中山康樹さん(放送6月6日)
中山さんはジャズの専門誌「スイング・ジャーナル」の編集長を経て、音楽の評論活動をされています。これまで書かれたご本は「マイルスに聴け」、「ビーチ・ボーイズのすべて」、新刊は「マイルスvsコルトレーン」、「マイルスの夏 1969」が発売中です。
1991年に65歳で亡くなったマイルス・デイビス。マイルスと同時代を生きた名サックス奏者ジョン・コルトレーン。私たち世代にはゾクゾクするほど魅力的な音楽家です。2人の人生をたっぷり伺いました。放送をぜひお楽しみください。もちろん2人の共演もお聴きください。
そしてもうお一人のゲストは、料理家の枝元なほみさん。
私のだ~い好きな方。来週のブログに書きますね。そちらもお楽しみに。
このような幸せいっぱいの日。
帰りの新幹線の中で飲むビールの美味しいこと!
思わず”人生に乾杯!”です。
ささやかなこと・・・でいいのですね、幸せって。
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奥入瀬渓流

先週は「サントリー・セサミンE」のコマーシャル撮影で青森県南部地方のロケに行ってきました。
築130年以上経った家で、今でもそこに暮らしておられる家をお借りしての撮影でした。黒光りする柱・梁、そして八甲田山を遠く見ながらの美しい風景。
そこでの人びとの暮らし、伝統料理。昨年は美しい棚田の風景の中でのロケ。どんなコマーシャルになるのか・・・楽しみにしていてくださいね。

小雨が降る一日、休日となったので以前から憧れていた「奥入瀬渓流」の川沿いを十和田湖まで歩いてきました。渓流沿いにはいくつもの滝があります。雲井の滝、銚子大滝、そして阿修羅の流れの美しさ・・・雨も上がり渓流沿いには車道とともに遊歩道が整備されているので楽に歩けます。奥入瀬渓流は青森県十和田市十和田湖畔子ノ口(ねのくち)から焼山までの約14kmの渓流です。十和田国立公園に属し国指定の特別名勝及び天然記念物。

そして十和田湖では「湖上遊覧」も楽しみました。陸からではなく湖上から見る美しい風景。西湖、東湖をゆっくり50分かけての素晴らしい旅。十和田湖は、典型的な二重カルデラ湖。周囲は約46km、最も深い所で326m。水が澄んでいました。豪快にして繊細、初春の彩りは格別でした。きっと四季折々素晴らしいことでしょう。
そして箱根に戻り、芦ノ湖の周りを今朝も2時間ほど歩きました。
“水”のある風景は心を癒してくれます。

近畿大学

近畿大学総合社会学部の客員教授を任命され、春からの授業が始まりました。総合社会学部は近畿大学第12番目の学部として誕生しました。
 
「道なき道を拓く」が目ざすべき旗印です。
春の光りの中、キャンパスに足を踏み入れると、ハナミズキの花が満開に咲き私を迎えてくれました。真新しい校舎、大学のスタッフの方々が笑顔で迎えてくださいました。
私は中学しか出ていません。高校や大学という学び舎で勉強をする機会には恵まれませんでしたが、社会に出てから出会った多くの先輩方、そして本や映像を通じて巡りあうことができた素晴らしい先人から、たくさんのことを学ばせていただきました。
「この人を師と仰いで人生を歩んでいきたいと一瞬にして心に決めた人」もいます。そして、多くの出会いに導かれるよう、に20歳を過ぎると仕事の合間に日本のみならず、海外にも出かけ、民芸・骨董・絵画・建築などを現場で独学で学びはじめました。
机の上の学問だけではなく、現場に赴き、この目で見、耳で聞き、肌で感じることを何よりも大切にし、多くのことを学んできた私。
「現代の先達に学ぶ・自分らしさの発見~暮らし・食・農、旅がもたらすもの」
第1回目は「現場を歩くことの大切さ」
土曜日の午後、学生達は私を迎えてくれました。
そして彼らのスピーチは問題意識をしっかり持ったものでした。
「情報量を考えると、明らかにインターネットが速くて多量だが、新聞やマスメディアだけの情報では一方的な考えに固まってしまう。やはり現場へ赴いて、多くの人びとの話にふれ、耳を傾けることが大事」
「農業体験をした経験で、スーパーに買い物に行かなければ、食料を手にできない現実を考えてしまう」
など等。
子育ては自分育てでもある・・・と思ってきましたが、こうして若者と一緒に語りあっている時間は「自分育て」だとも思えました。
学生の皆さん「美しいキャンパスを港」として、どんどんフィールドワークに出かけましょうよ。大地を歩き、人に出会い、話を聞き、語り合い、その中から見えてくる切実な現実から導き出された問題解決法にこそ、真の力が宿る・・・と思っています。
次回又会えるのを楽しみにしています。
PS. 学食のソースカツどん美味しそうでしたね!次回食べます。

和の香り体験講座

『花のように~ふたりのコラボレーション』展
たかはししょうぞう(器)&永順(花の絵)が昨日終了いたしました。
箱根に咲く豆桜が満開の我が家に、大勢の方がお越しくださいました。
12軒の古民家の木々がさぞ喜んだことでしょう。花の香りと笑い声に包まれ、私自身も美しいものに囲まれ幸せな1週間でした。
次回のお知らせです。
『和の香り体験講座~静けさの中 香りと向きあう 至福の時間』
第一部: 聞香(もんこう)の会   5月22日(土)11:30~13:15
香りを「聞く」・・・この会はリラックスした雰囲気の中で始めての方でも、
香木の香りを楽しんでいただけます。
第二部: 練り香(ねりこう)づくりと焚き方  5月22日(土)14:00~15:45
平安貴族が愛した練香をつくってみましょう。
家庭での練香の焚き方も学べます。
お昼はフレンチの特製ランチボックスで小休憩
講師はロンドン・パリ・香港・ボストンなど海外生活が長く、45ヶ国以上への旅で得た異文化体験から、世界の多様な文化における音楽、舞踊、美術工芸、自然療法に精通している渡辺えり代さんです。
えり代さんはおっしゃいます。
「太陽・月・星・草木・花々を愛でながら、自然界に感謝して暮らしたい」・・・と。
箱根でのひととき「香り」の世界をあじわってください。
日常から、ちょっと離れるのも素敵です。詳しくはHPでご覧ください。
『和の香り体験講座~静けさの中 香りと向きあう 至福の時間』
http://www.mies-living.jp/workshop/wanokaori.html
私も「私の練香」を創ってみたいです。      

花のように~ふたりのコラボレーション~

昨日の幻想的な雪景色から、今日初日は青空も見え庭の豆桜も満開です。素敵な展覧会のはじまり・・・。
たかはししょうぞう(器)&永順(花の絵)展に大勢のお客さまがお越しくださいました。全国各地から永順の生徒さんやらHPを見てきてくださった方々。
部屋いっぱいに笑い声が響き心地よい空間です。

私は早朝から庭一面の雪の手入れ。何故って、雪の下に埋もれてしまった花々を皆さまにご覧頂きたくて、手で一輪一輪掘り起こしました。おかげさまで可憐な花々が顔をのぞかせてくれました。
夕方からはオープニングパーティー。
メゾン・ド・H&M(アッシュ&エム)のスタッフが湘南野菜をたっぷり使った健康的で美味しいフレンチを作ってくれました。みんな~幸せ・・幸せ!
美しいものに囲まれ美味しい料理、素敵な仲間、私も幸せです。

お時間がありましたらぜひお越しください。

花のように~ふたりのコラボレーション展

箱根に住んで30年の歳月がたちました。
私の大好きな花「やまぼうし」
箱根の山がふんわりと山法師の花で覆われるのは初夏。
この花の見事な開花は十年に一度とか。
仕事をはじめて50年の歳月がたちました。
「私は何をしているの?こんなことしてられない。自分の人生の立て直しをしなければ・・・」と考えたことも、しばしばありました。自分の心がつき動かされるほうに仕事を選択していくことも増えてきたように思います。
十年に一度 見事な開花・・・。私も「やまぼうし」のように咲きたい!
そんな思いで我が家の屋号は「箱根やまぼうし」です。
子供たちも、それぞれ社会に巣立っていきました。今は「大人の静かな空間」になり「人が集えるサロン」として、この空間での展覧会など私の心のオアシスになっています。何よりも私自身が楽しみにしているのですから。
これまで2006年から京都・ギャルリー田澤をはじめ、藤井勘介さん、福本潮子さん、片岡鶴太郎さん、と展覧会を通じてとても素敵な出逢いができました。
そして明日17日(土)~22日(木)までは
『花のように~ふたりのコラボレーション』
たかはししょうぞう(器)&永順(花の絵)が開催されます。

いつも花と一緒に呼吸しているような、のびやかな永順の世界。そんな永順を包みこむような優しさで造られた省ちゃんの器。そのどれもが「美の空間」を醸し出してくれます。
今日は搬入で大忙し。省ちゃん・永順、そして私やスタッフ。
展覧会を皆さまに喜んでいただけるよう、この時が一番の楽しみなのです。
どうぞご興味のある方はホームページにアクセスしてください。
お越しをお待ちいたしております。
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本日は4月としてはめずらしく突然の雪、幻想的な世界です。

小三治師匠の独演会

桜満開の4月4日(日)、アミューたちかわに落語を聴きに行ってまいりました。
「柳家小三治・独演会」
演目は「長屋の花見」「品川心中」
立川駅から歩いて15分ほどのホールまで、「もう恋なのかもしれない」というときめきを感じながら・・・市民会館のまわりの桜が満開に咲き、序奏がはじまります。
1,500名のホールは満席。まだまだ落語の聴き手としては10年ほどですので感想はひかえますが、この季節、この時代に「長屋の花見」を聴けるなんて。
人生のすべてがあるともいわれる落語の笑いの中には、人間に対する優しさのようなものがあります。だからこそ、大人が心から笑えるのではないでしょうか。若者も会場には多く見られました。そんな若者にも師匠は話かけます。
そして、ホールの隅々の方にも心をくばられて・・・。
数いる噺家の中でも、最初に出会った噺家が小三治師匠であったことも、私にとっては本当に幸運でした。今は60代半ば。最高の噺家・小三治師匠に巡り会えたご縁を大切にしたいと思います。目で、耳で、一心に師匠の世界を堪能させていただいた桜満開の昼下がりでした。これからも追いかけ続けます。

浜美枝のいつかあなたと ~前田美波里さん

文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」(日曜10:30~11:00)の
ゲストに女優の前田美波里さんをお迎えいたしました。
(放送日 4月25日・5月2日)
前田美波里さんは1948年、神奈川県・逗子のお生まれ。
15歳の時にミュージカル「ノーストリングス」で舞台デビュー。
66年、18歳のとき「資生堂」のポスターに抜擢され一世を風靡。
一躍、日本中の話題をさらいました。このブログをご覧頂いている、
私達世代では強烈な印象が残っていることでしょう。
「積極的な強い女性」というイメージが一人歩きをしましたが、
ご自身は内向的な性格で戸惑いもあったとか・・・。
番組では幼い頃の生い立ち、若くして結婚・出産・離婚・・・なども伺いました。
スタジオに登場した美波里さんは、若々しく、背筋をシャンと伸ばし、内面的な美しさをお持ちの方・・・でした。現在、「ニュージーランド」の先住民族である「マオリ」の人びとの交流を通し「自然との調和」や「先祖への敬い」など、今、私達日本人が失ったものを学んでおられるとか。
今回は2本分を収録させていただきましたが、私は美波里さんの「美しく齢を重ねてこられたこと」「自分自身を保つために、自分と対話する」・・・といったお話、など等。同じ女性として伺いたいことが沢山ありました。
時には涙ぐんだ美波里さん。本当に美しいと思いました。
「今、とても幸せ・・・孫のひと言で活躍の場もひろがりました」と。
人は誰でも寂しがりや、孤独なもの。だから、人恋しく 愛しく 共に感動し、
人と楽しみ、ひとりの時間を大切にするのですね。
ますます大好きになった美波里さんのお話、ラジオでお聴きくださいね。