花図鑑-やまぼうし

毎朝、私は箱根の山を1時間ほど歩きます。山の緑の空気を胸いっぱいにすって、土の感触を確かめるながら1歩1歩、足を踏み出していくうちに、自分が自然にリセットされるような気がします。散歩の時間が、今ではかけがえのない自分との対話の時間となりました。
その道々、私の心を明るくしてくれるのが、植物の姿です。山にはいろいろな木や草がしげっており、四季おりおり、さまざまな表情を見せてくれます。
また、我が家の庭にも、それぞれの季節を感じさせてくれる植物がたくさん。そんな庭で過ごす時間もまた、心を休める大切なひとときでもあります。それから、旅に出たときにも、小さな野の花を見つめている自分に気がつき、はっとすることもあります。
植物には、人の心に優しく作用する不思議な力があるのではないでしょうか。私はその力に、特に強く感応してしまう性質(たち)なのかもしれません。
私の心を温かく照らしてくれる草花や木をご紹介します。
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『ヤマボウシ』
私がいちばん好きな花、それがこのヤマボウシの白い花です。
5月の中旬から 6月の中旬頃が花の季節といわれますが、箱根では6月の半ばに例年咲いてくれます。
中央の丸い花穂が坊主頭、4枚の白い花びらを白い頭巾に見立て、
比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえられ、この名前となったのだとか。
でも、下から見上げたのでは、この花の形まではわからないのですが、横、
あるいは上から見ると、本当にきれいな形をしていることに驚きます。
10年に1度くらいの割合で、箱根の山が真っ白になるほど、よく咲いてくれる年が訪れます。それはそれは心に染み入るような美しい風景です。中国名は「四照花」。満開のとき、四方を白く照らす様子を表現している名前だと聞きました。なるほど、と深く納得させられるネーミングだと思いませんか。
秋には赤い実がなります。
水木(みずき)科
学名:Cornus kousa
(Cornus:ミズキ属、 kousa:昔の箱根の方言で、ヤマボウシを「クサ」と呼んだことからついた学名だそうです。
箱根住民としてちょっと嬉しい学名です)
・6月15日の誕生花   
・花言葉は「友情」

『浜美枝の本』のご紹介

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浜美枝の著書の一覧はコチラから
これまでに思いがけないほど、たくさんの本を出版してきました。
4人の子どもを育てているときに書いた「やまぼうしの花咲いた~浜美枝の育児エッセイ」に始まり、旅をして出逢った人や発見を綴った「逢えてよかった~浜美枝の手作り紀行」や「いい人見つけた」。
我が家の料理をご紹介した「毎日の幸せおかず 娘たちへ」。
そして本を綴りながら、自分の半生を見つめなおさせていただくことができた「花織の記~浜美枝の自分探しエッセイ」「四季の贈り物」。
私の大切なライフワークでもある文化放送「あなたに逢いたい」をまとめた
「旅のおくりもの」、「旅のおくりもの2」。
私と民芸との出会い、そして骨董に惹かれる思いをまとめた「骨董夜話」。
農政ジャーナリストして現場を訪ねた経験から生まれた「浜美枝農と生きる美しさ」。全国をまわってみつけた、とっておきの味は、「正直な作り手の味」でご紹介しました。
そして日本のスローフード運動ともいうべき食アメニティ・コンテストの15年を綴った「やさしくて正直な「食の作り手」たち」。
かつては鉛筆で一文字一文字、原稿用紙に綴ったのに、いつしかワープロ、そしてパソコンにと変わっていきました。その時々の思いや感じたこと、発見、悩み、喜び、悲しみ・・・・。私の様々な部分がそれぞれの1冊におさめられています。お手にとっていただけたら嬉しいです。
浜美枝の著書の一覧

浜美枝の講演内容について

下記のテーマに沿って全国での講演を承っております。
講演以外のご依頼も合わせて承っておりますので担当までお問合せ下さい。
【主な講演テーマ】
食育
農と環境
農村女性にエールを送る
男女共同参画
子育て
女性の生き方
アンチエイジング
生涯学習
豊な暮らしの提案
民芸     など
【講演演題(過去に実施したもの】
「美しい日本の暮らし」
「明日を素敵に生きるには」
「自然と共に生きる」
「民芸と私」
「逢えてよかった」
「農と食の文化を考える」
「農業ってすばらしい」
「おいしいを育てる食卓」
「心地よい暮らしを守るために~私たちにできること」
「四季、自然を感じて」
「今、人々が大切に願うこと」  など
※演題は、クライアントの開催趣旨、希望によりアレンジ致します。
講演を含めお仕事のご依頼は下記の窓口までお問合せ下さい。
㈱P&D  (担当:鈴木)
Tel:03-3470-5544
Fax:03-5411-0433
eMail:ksuzuki@p-and-d.co.jp

ご挨拶

箱根の山々の緑が日一日と、濃くなっています。
我が家の庭も、あたり一面、百の緑に覆われ、石楠花、ツツジ、アジサイと、とりどりの花が個性豊かに咲きはじめました。
この季節、毎朝、ベッドの中でまどろむ私の肩を優しくゆらしてくれるのは、鳥の声。お日様が上がり始めるほんの少し前から、静かな空気を柔らかく揺り動かすように啼き始め、明るくなるころには、まるで輪唱のように、あちらこちらから可愛い声が聞こえます。
箱根の家に住んで、三十年が過ぎました。百数十年もの歴史を刻んだ十二軒の古民家の材料を全て譲っていただいて建てた家。その家で育てた子どもも、すべて成人し、社会人になりました。
十六歳で女優になり、夢中で走り続けてきた年月でした。その中で、柳宗悦氏を心の師として民芸に惹かれ、人の暮らしを支える道具の世界に飛びこみました。また写真家・土門拳さんに導かれて、骨董の楽しさを知りました。こうした魂に響くような出会いが、今の私の暮らしと箱根の家にまでつながったのだと感じます。
昨年、『私の骨董夜話ー人との出会い、ものとの出合い』リヨン社)を出版いたしました。この本は、民芸や家、そしてそれらを間に置いて、おつきあいくださった大切な人との出会いと、そして時を越えて私のところにきてくれた道具について、三年という年月をかけてまとめたものです。この本を書きながら、私は、少女として、母として、妻として、そして何よりひとりの女性として、様々な思いを抱えながら生きてきた自分を、改めて、振り返ることができました。
本を書くことで、ひとつ区切りをつけることができたからでしょうか。箱根の家を、さらにいとおしく思う気持ちが、不思議なくらい、胸にあふれてきたのでした。日ごろ使っているグラスのひとつひとつ、棚に飾って楽しんでいるつぼや皿にも、これまで以上に、深く穏やかな愛情を注いで暮らしていきたいと今、強く感じています。
また、この春に出版した『やさしくて正直な「食の作り手」たち』家の光協会)には、これまで四十年間以上にわたって、日本全国を旅し、農と食を考えてきた私の、もうひとつの側面を綴りました。農は、そして食は命そのものーーー。しみじみ、そう思います。
そうした日本の農業を支えているのは実は女性たちです。日本のスローフードを支えているのも、それらの女性たち。食アメニティ・コンテストを通して知り合った農に関わる女性たちをはじめ、農山漁村に住むひたむきな女性グループとのネットワークも、私の大切な宝物です。
そんな私の箱根の暮らしや、四季折々の楽しみ、そして農や食、女性たちとのエピソード、さらには旅での出会いなどを、このホームページに綴っていきたいと思います。
箱根の花の香り、そして爽やかな緑の風も、お便りとともに、あなたに届きますように。
浜 美枝

『浜美枝 プロフィール』

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浜 美枝 (Mie Hama)   女優   昭和18年 東京生まれ
【主な主演】
昭和35年(1960)   東宝よりデビュー      
昭和42年(1967)   映画「007は二度死ぬ」
昭和50年(1975)   フジテレビ「小川宏ショー」で小川宏氏と司会
昭和55年(1980)   毎日放送「いい朝8時」で八木治郎氏と司会
昭和58年(1983)   NHK総合テレビ「脱線問答」レギュラー解答者
             TBSラジオ「浜美枝のいい人みつけた」
昭和59年(1984)   NHK教育テレビ「日曜美術館」司会
平成05年(1993)   テレビ東京「町おこし 村おこし」
平成06年(1994)   NHKハイビジョン「世界とってもクラフト」
平成10年(1998)   文化放送ラジオ「浜美枝のあなたに逢いたい」
平成13年(2001)~  文化放送ラジオ「浜美枝のいつかあなたと」
             日曜日 10:30~11:00出演中
平成16年(2004)~ 主婦の友社・ゆうゆう「美しく生きるための処方箋」
平成18年(2006)~ 主婦の友社・ゆうゆう
             「もっとシンプルにナチュラルに生きる」
【委員・会員】
◇農林水産省「美の里づくりコンクール審査会委員」
◇農林水産省・(財)農村開発企画委員会共催
   「食アメニティコンテスト審査委員会会長」
◇(財)農村開発企画委員会評議委員
◇食アメニティ全国農村女性ネットワークの会会長 
◇農政ジャーナリストの会会員
◇NPO 良い食材を考える会会員
【著書】
□やまぼうしの花咲いた(文園社)    
□美しい暮らしを探す旅人(求龍堂)
□逢えてよかった(文化出版)      
□旅のおみやげ(世界文化社)
□旅のおみやげ2(世界文化社)
□いい人みつけた(文園社)       
□マナーはおしゃれに(開隆社)     
□正直な作り手の味(集英社be文庫)
□花織の記(文園社)          
□浜美枝 農と生きる美しさ(家の光協会)
□娘たちへ-毎日の幸せおかず(講談社) 
□私の骨董夜話(リヨン社)
□四季の贈り物(PHP研究所)    
□やさしくて正直な「食の作り手」たち (家の光協会)
□子どもの「おいしい!」を育てる (すばる舎)
□凛として、箱根暮らし(主婦の友社)