『農業改革と国際農業交渉 タウンミーティング』

私はこれまで40年以上、日本の農村を歩いてまいりました。お訪ねした市町村は1200にものぼります。また、農山漁村の伝統食などの”食”によって経済的自立をはかろうとする女性グループをバックアップする、食アメニティ・ネットワークを主催して、今年で16年目になります。
そんなご縁で、農業ジャーナリストとしての仕事も続けてきました。農業ジャーナリストとして、私に他の方々と違うところがあるとしたら、ひたすら現場を歩き、多くの農業従事者、そうした方々の生の声を常に耳にしていることではないかと思います。
5月14日、品川インターシティホールにて開かれた「農業改革と国際農業交渉 タウンミーティング イン東京」に、中川昭一農林水産大臣、農業法人「清水農場」経営清水紀雄さんと共に、農業ジャーナリストとして出席しました。
農業者の高齢化と減少が進む一方、国外に目を向けるとWTOやEPAなどの国際交渉によるグローバル化が進展しており、国際化の流れにも対応しうる農業と、その中で豊かで健全な食生活を実現することが、今、求められています。このために、いかに私たちは取り組んでいくべきだろうということについて、熱い論議がかわされました。
私も、次のようなことを述べさせていただきました。
『農は食であり、食の先には人々の暮らしがあります。どこで、どんな風に育てられたどんな食材を、どう調理して、誰といつ食べているのかといった食文化は、すなわち日本という国のあり方を物語るものなんですね。さらに土・水・生物によって支えられる農業は、自然の循環機能を基礎とするものであり、環境の動脈といっていいほど、非常に重要なものでもあります。
しかし20世紀、日本の農業は勢いを失ってしまいましたが、21世紀は農業の時代にしていかなくてはなりません。最近になって、多くの農村の女性たちがファーマーズ・マーケットやグリーンツーリズムなど、新たな農業のあり方に果敢に取り組みはじめるなど、新しい波が少しずつ起きています。今こそ、生産者・消費者それぞれがひとりの人間として市民として、自分たちの食を考え、日本をもう一度、農の国にするために、行動していかなくてはと思います。
農は命。「食育」も必要です。女性の力にも期待しています。
そして、いつか、生産者・消費者という枠を越えて、「農は命である」或いは「食は命を育む」という思いを共有していく社会にしていきたい。そのためにも、農業が今、どういう状況なのか。情報をオープンにして、交流の場を作っていくことが必要です。微力ながら、私も行動していければと思っています』
この詳細、あるいは「食育」「外食産業」「家で調理をするために」「有機野菜」「BSE、鳥インフルエンザ問題」「スローフード」「グリーンツーリズム」「地産池消」「遺伝子組み換え食品」などの各論については、こちらをクリックしてください。

花図鑑-やまぼうし

毎朝、私は箱根の山を1時間ほど歩きます。山の緑の空気を胸いっぱいにすって、土の感触を確かめるながら1歩1歩、足を踏み出していくうちに、自分が自然にリセットされるような気がします。散歩の時間が、今ではかけがえのない自分との対話の時間となりました。
その道々、私の心を明るくしてくれるのが、植物の姿です。山にはいろいろな木や草がしげっており、四季おりおり、さまざまな表情を見せてくれます。
また、我が家の庭にも、それぞれの季節を感じさせてくれる植物がたくさん。そんな庭で過ごす時間もまた、心を休める大切なひとときでもあります。それから、旅に出たときにも、小さな野の花を見つめている自分に気がつき、はっとすることもあります。
植物には、人の心に優しく作用する不思議な力があるのではないでしょうか。私はその力に、特に強く感応してしまう性質(たち)なのかもしれません。
私の心を温かく照らしてくれる草花や木をご紹介します。
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『ヤマボウシ』
私がいちばん好きな花、それがこのヤマボウシの白い花です。
5月の中旬から 6月の中旬頃が花の季節といわれますが、箱根では6月の半ばに例年咲いてくれます。
中央の丸い花穂が坊主頭、4枚の白い花びらを白い頭巾に見立て、
比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえられ、この名前となったのだとか。
でも、下から見上げたのでは、この花の形まではわからないのですが、横、
あるいは上から見ると、本当にきれいな形をしていることに驚きます。
10年に1度くらいの割合で、箱根の山が真っ白になるほど、よく咲いてくれる年が訪れます。それはそれは心に染み入るような美しい風景です。中国名は「四照花」。満開のとき、四方を白く照らす様子を表現している名前だと聞きました。なるほど、と深く納得させられるネーミングだと思いませんか。
秋には赤い実がなります。
水木(みずき)科
学名:Cornus kousa
(Cornus:ミズキ属、 kousa:昔の箱根の方言で、ヤマボウシを「クサ」と呼んだことからついた学名だそうです。
箱根住民としてちょっと嬉しい学名です)
・6月15日の誕生花   
・花言葉は「友情」