100歳まで動ける体になる「筋リハ」その2

先週に続き、今週も『筋リハ』です。先日スタジオに久野譜也(くのしんや)先生をお迎えし、直接お話とスクワットなどの仕方も指導していただきました。大変参考になるお話でした。

久野先生は筑波大学 大学院教授で1962年生まれ。スポーツ医学の分野において、中高年の筋力運動をはじめ、筋肉が減少して脂肪が増えるサルコペニア肥満、健康政策などを研究されておられます。全国の自治体や健康保険組合に、健康増進プログラムなどを提供しています。

年齢を重ねても、いつまでも元気でありたいですよね!私たちは加齢により筋肉の衰えから、疲れやすくなったり、太りやすくなったりするそうです。それはどのような仕組みなのか。専門分野の先生にお話を伺い、衰えさせないためにはどうしたらよいか?など貴重なアドバイスをいただきました。

ご著書を読んで頂くのがより分かりやすいと思いますが、まず『3つの柱』があります。

★筋肉運動(筋リハ)
★有酸素運動(ウオーキングなど)
★バランスのとれた食事

筋肉が脂肪に変わってしまうこともあるそうですよ~! 筋リハとウォーキングをセットにして行うといいようです。ウオーキングは1日8000歩の目標が適切だそうです。

でも、そんなに毎日歩けるかしら・・・と思わずつぶやいてしまった私に、心強いお言葉をいただきました。

今の科学では『歩きだめ』が可能!とのこと。ウィンドウショッピングでも、ちょっとした散歩でも家の中での家事など、トータルの歩数。今日少なければ明日・・・つまり1週間で5万歩が目安だそうです。

20分以上歩かないと脂肪が燃焼しないという神話は、今の科学で完全に否定されているのだそうです。1日に何回に分けても大丈夫だそうです。

筋肉を動かせば”認知症を防ぐ働き”も期待できるそうです。

運動で体を動かすと、筋肉組織からイリシンが分泌され、このイリシンが血液を通して脳に入ると、脳内で「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という物質の分泌を促すのだそうです。

認知症はなんとか避けたいですよね!誰でも。頭を使って室内で「脳トレドリル」よりも普段から”頭”も”体”も両方ともしっかり動かすことが大事・・・だそうですよ。

でも、3日坊主にならずに運動をつづけるにはどうしたらよいか、も伺いました。

是非番組をお聴きください。
そして久野先生の分かりやすい本をご覧ください。

文化放送「浜美枝のいつかあなたと」
4月1日(日曜日 )放送
10時30分~11時

『手を洗いすぎてはいけない』

超清潔志向が人類を滅ぼす。

なぜ、きちんと手洗い、うがいをしているのに、風邪をひいてばかりなのか?

と帯に書かれています。

インパクトのあるタイトルですよね。この本を書かれたのは、東京医科歯科大学の名誉教授の藤田紘一郎さんで、ご専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学です。著書も多く、「こころの免疫学」、「アレルギーの9割は腸で直る!」などがあります。

この本を手にして読み始めると、まさに”目からウロコ”。

現在インフルエンザが猛威を振るい日本全国に広まっておりますし、去年4月には季節外れのインフルエンザが流行しました。私ももちろん予防接種は受けており、お蔭さまで今までかかったことはありません。

先生の本を拝読していると『日本人の体が、感染症にかかりやすいように変わってきているのです。』とあります。

そして「ウイルスは微生物のなかでもっとも原始的な生物で、空気中では増殖できません。彼らが生きていくためには、宿主が必要です。空気中ではただ漂っているだけのウイルスも、いったん人の体内に入り込むと、宿主の細胞にとりついて自分自身のコピーをどんどん増やしていくことで仲間を増やします。そのとき、ウイルスの猛襲を抑え、撃退するのは、個人の体の強さです。その抵抗力が弱くなっていると、ウイルスは自らのコピーをどんどん増やしてしまい、それがつらい症状となってあらわれるのです。」と書かれています。

「手を洗いすぎる人ほど、風邪を引きやすいのです。」

自分の体が、感染症に抵抗できる力をどれほど持っているのか・・・・。先生はその一つが”ノロウイルス”への感染だとおっしゃいます。

感染によって胃腸炎を発症してしまうようならば、大人も子どもも病気に抵抗力、すなわち『免疫力』がかなり弱くなっている、とおっしゃいます。免疫力というのは、人の体内に備わっていて、病気を予防し、治す力・・・といわれますよね。

ではどのようにしたら『免疫力』を高めることができるのか。やはり直接お話を伺い教えて頂きたく「浜美枝のいつかあなたと」の番組にご出演いただきました。

スタジオでお話しを伺うと、なるほど!・・・と納得の連続でしたし、本を読むうちに『人も自然の生き物』であることに気づかされます。

先生が『手を洗いすぎてはいけない』とおっしゃる背景には、身の回りにいる雑多な微生物の存在を認めることが大事なのですね。

日本人は清潔好きです。ただ過剰に敏感になりすぎ「手洗いとうがいこそが大事」とばかり、日に何回も石鹸でゴシゴシしすぎ免疫力を低下させ、子ども達に”泥んこ遊び”をさせなかったり、家の中を神経質なほど清潔にしすぎたり、空気中を舞う土壌菌を自然と吸い込み”腸内フローラが育まれることをもう少し知ることも大切ですね。

先生から腸内環境を整える食材も教えていただきました。よく言われる発酵食品、食物繊維・・・などラジオをお聴きください。

ほんとうに、”目からウロコ”でした。

それから、私はいつも不思議だな~と思うことに「マスク」があります。世界を旅していてこれほど街を歩くときマスクを使用しているのは(中国など環境汚染がある場合は別ですが)日本人だけではないでしょうか。

先生に伺うとマスクをしても、インフルエンザや風邪の予防にはあまりならないとか。手洗いは汚れた場合を除いて、軽くこすりながら、流水で10秒間流すだけで充分とのこと。

超清潔志向が日本人の体力の低下を招いているのかもしれません。「キタナイ」「キモチワルイ」「フケツ」といって大人たちが虫や微生物を殺す姿を子ども達はみています。

もちろん、病気をもつ子どもや大人は別ですが。

今回、先生のお話しを伺い、本を拝読し、『免疫力』の大切さをあらためて考えました。

文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」
日曜日10時半~11時
放送日 2月25日

50周年の岩波ホール

創立50周年おめでとうございます。

神田神保町の岩波ホールが2月9日に50周年を迎えられます。ミニシアターの草分けで、映画文化を私が学んだのは岩波ホールでした。

世界の埋もれた名作を次々に上映し、欧米だけでなく、世界各地のアフリカ、中央アジアなど私が見始めた頃は全く知らない国々の映画にも出会えました。

シネコンで観てももちろんいいのですが、私のような時代の映画育ちには、やはり岩波ホールのようなミニシアターがしっくりきます。でもこのようなシアターが苦境にあり、閉館が相次いでいるのも事実です。

スマートフォンやタブレットで見る習慣が若者達に広がる中で、映画はやはり”スクリーン”で。そこには高い志があったからこそ「いい映画」を私たちに提供してくださるのです。

今日で終わってしまいますが文豪モーパッサンの名作「女の一生」ももちろん観ました。19世紀のフランスを舞台にした若い娘が妻へ、母へ、そして・・・この女の一生を気鋭ステファヌ・ブリゼ監督が新たな作品にと仕上げ、自然の素晴らしさ、時代考証が入念なので衣装も背景すべて、役者の芝居もまるで今この時代に存在しているように心が揺さぶられました。

岩波ホールでは映画監督の羽田澄子さんのドキュメンタリーも上映され続けています。「エキプ・ドシネマ」(フランス語で、映画の仲間の意味)という運動が1974年に起きます。

世界の埋もれた名作を発掘して上映するこの運動の中心として活躍したのが総支配人・高野悦子さん(2013年死去)でした。後を継いだのは岩波律子・支配人です。

どんな思いで継がれたのか、やはり直接お話を伺いたくてラジオのゲストにお迎えしました。

岩波律子さんは、岩波書店と岩波ホールの社長だった父・雄二郎さんの長女として、東京に生まれました。1975年、学習院大学大学院・仏文科修士課程を修了し、翌年フランスに留学。フランス語で日本文化を学ばれたそうです。1979年、岩波ホールに入社し、外国部、宣伝部、編集部を経て、1990年に支配人に就任。翻訳書に「カメラの旅人 ある映画人の思索と回想」があります。

神保町の交差点からすぐのところに岩波ホールはあります。私はいつも地下鉄で行きます。とても便利でそのまま上がればホールのある建物に入れます。

支配人として大切にしていることは、他の映画館の映画の予告編を入れないこと(これは見る側には有難いです、作品に集中できるから)。

映画の初日にはご挨拶をし、感想を言われるととても嬉しいそうです。客席の8割くらいは女性です。時には「ご飯はどこで食べたらいい?」など質問を受けることも。皆さんと交流したいと思います。そして『世界の映画を上映する窓口であったらいいな、と思います』と語ってくださいました。これからも「いい映画を見せてください」

明日2月3日からは「花咲くころ」が始まります。
ぜひ岩波ホールのホームページをご覧ください。
https://www.iwanami-hall.com

混乱のさなかにあった1992年のジョージアの首都トビリシを舞台に14歳の少女2人の成長を描く映画です。もちろん私も観にまいります。

放送は2月4日
文化放送「浜美枝のいつかあなたと」
日曜10時半~11時

又吉直樹さん

先週に続き又吉直樹さんについてです。
今週ラジオ収録に又吉さんをお迎えいたしました。
放送はお正月7日なのですが、今年最後の収録でした。スタジオにお越しになられてまず、”お洒落!”と思いました。カーキ色のセーターにオレンジがかったシャツ、そしてお馴染みのヘアースタイル。やはりシャイな方ですね。かなりプライベートなことも伺いましたが、誠実に丁寧にお答えくださいました。
又吉さんは1980年、大阪府寝屋川市生まれ。
高校卒業後、芸人を目指してNSC(吉本総合芸能学院)東京校に入学。2003年、綾部祐二さんとともにお笑いコンビ「ピース」を結成し、2010年、キングオブコントで準優勝。芸人としての活動と並行し、エッセイや俳句などの文筆活動も行い、2015年、『火花』で第153回芥川龍之介賞を受賞なさったことは皆様よくご存知のことと思います。
これまでの著書に、『第2図書係補佐』、『東京百景』などがあり、最新作が小説第2段の『劇場』です。
まず最初に映画「火花」を観ての私の感想。そして原作者として、観た映画の感想などを伺い、私は『火花』も『劇場』も芸人に対する愛はもちろん、一人の人間を大切にする温かさ、優しいまなざしはどこからくるのか・・・ぜひ伺ってみたかったのです。
『劇場』は演劇の世界の物語ですが、主人公の僕(永田)と女優を目指して上京してきた沙希の物語です。
切なくなるほどの、ある意味純愛(なんて言葉ではいいつくせませんが)小説。しかし、この永田が複雑な男。言葉を選びながらお話くださる又吉さんの世界はぜひ実際に読んでみて、また彼の言葉でお聴きください。
もう一つぜひお話を伺いたかったことは、以前、テレビで又吉さんの仕事部屋を拝見したのですが、机やスタンド、壁に立てかけてあった一枚の絵。
大変美的感覚のある方だと思い、その辺もお話を伺いました。日々暮らしの中で、意識していることなど・・・お笑いの仕事を終えるとまず仕事部屋に向かうそうです。
「美しいと感じることが好きです」とおっしゃいます。中学の頃から太宰治や芥川龍之介などを読みふけっていたとのこと。美意識はそうしたところからも生まれたのでしょうか。
芸人としての活動と小説家としての活動を両立させていることなども伺いました。
スタジオを後にされる時、しっかり相手の目を見てご挨拶くださる又吉直樹さんはとてもチャーミングですし、セクシー(大人の男の)と感じました。
『劇場』は新潮社から発売。
放送は文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」
来年1月7日  
日曜10時半~11時
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「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」

大変興味深い本に出会い、いっきに読みました。
作者はノンフィクション作家・森功さんです。
私自身は高倉健さんとは生前一本だけ共演させていただきました。それも40年ほど前のこと。ただ鮮明に覚えております。映画の内容というより「高倉健」という方の人間性を垣間見たときです。
それは、映画のクランクイン初日のことでした。
(東映映画『捨て身ののならず者』)
そう・・・初日はロケから始まりました。東京駅の近くの旅館で仕度をし、6畳ほどの部屋で出番を待っておりました。すると『失礼します。高倉健です』と廊下で声が致しました。慌てて障子をあけると廊下に正座をなさり、あの大スターの健さんがいらっしゃるではありませんか!私も廊下に頭をつけ「こちらこそ宜しくお願いいたします」と申し上げました。もう胸はドキドキ・・・共演させていただけるだけで光栄なのに大先輩のご挨拶に恐縮し、仕事はスタートいたしました。
もちろん撮影はスムーズに進行し無事に終了いたしました。仕事の間、健さんはスタッフへの気配り、共演者への気配り・・・私は当時東宝に所属しており、東宝の空気は東映とはまた違い、でも、戸惑うことなく仕事ができたのも、そうした健さんの周囲への細やかな気配りがあったからなのだと思います。
今回の森さんのご本”七つの顔を隠し続けた男“とありますが、森さんはさすがノンフィクション作家です。日本人に最も愛された俳優の”光りと影”を見事に描かれています。
影の部分・暴力団「住吉会」の幹部たちとの交流も健さんらしい「人の道・仁義のありかた」などよく取材なさっておられます。
森さんは、健さんの母校の後輩です。(北九州市の福岡県立東築(とうちく)高校。健さんは1949年、貿易商を目指して明治大学商学部に入学しましたが、あまり真面目な大学生ではなかったようです。むしろ”やんちゃな学生”だったようです)
社会人になっても時には度を超えるほど酒と喧嘩の日々。あるきっかけで俳優となり、後に結婚する江利チエミさんのファンになり”追っかけ”をして結婚します。
このご本を読んでいるとお二人が相思相愛であったことが窺われますが、幸せと不幸が交互に訪れるような日々。チエミさんと離婚後、亡くなってからも月命日には周りに気づかれないように墓参を続けていらしたようです。
謎が多く、きっと報道などで皆さんもご記憶があると思いますが、亡くなる前に養女となった女性の存在。彼女は健さんの最期を看取ります。親族も知らなかった彼女の存在。そして遺産。謎が残ります。
やはり、直接お話を伺いたく、ラジオのゲストにお迎えいたしました。
最後に森さんは「高倉健は本名の小田剛一(たけいち)としてではなくやはり”高倉健”を演じ切り亡くなったのでしょう、それが彼の美学です」とおっしゃられました。
私は本を通して”役者の孤独・業”を感じました。
そして森さんがおっしゃる”男の美学”を感じました。
ぜひ、森さんのお話をお聴きください。
そして本をお読みください。
文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」
放送は12月24日
日曜10時半~11時
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灯台

皆さまは「灯台」にどのようなイメージをおもちですか?
旅先で出会う「灯台」にはロマンチックなイメージ、また海の安全を守る灯台、いろいろですね。
そこで「灯台女子」を名乗る灯台大好きな女性の本に出会いました。灯台を愛してやまない女子が日本には大勢いらっしゃるのですね!
灯台はそそる」(光文社新書)をお書きになった不動まゆうさん。1977年のお生まれ。フリーペーパー「灯台どうだい」の編集発行人で、国立音楽大学を卒業し、楽器の資料館で学芸員を務める一方で、減少の一途をたどる灯台の魅力や文化的価値をメディアで訴え、100年後の海にも美しい灯台とレンズを残すことを目指し活動されています。
仕事の休みを利用し、日本列島はもちろん、フランスやイギリスにも出かけてその姿を写真に残されています。日本にも、灯台を守る「灯台守(とうだいもり)」がいらっしゃいましたよね。映画にもなりましたね。というわけで不動さんのご本を拝読すると灯台は今絶滅の危機にあることがわかります。
この10年で沿岸灯台の新設はわずか2基だそうです。GPSの台頭、省エネの流れ、この10年で30基の沿岸灯台が廃止、撤去されたそうです。合理的なことだけではなく、人々の心の灯りをともす灯台。残してほしいです。
私が一番好きな灯台はご本にもでていますが、石川県能登半島にある旧福浦灯台。現在は使われてはおらず、県指定の史跡になっているそうです。
福浦の港はこじんまりした漁港です。30年ほど前、かつて海洋ジャーナリストの小林則子さんの「リブ号」に乗り込み、北前船の航跡を追うという試みに参加しました。この福浦という港は、北前船全盛の頃に隆盛をきわめ、漁師を迎える女郎さんも大勢いたということです。漁港を見下ろす小高い丘に木造の灯台、建物は洋風建築の郵便局などが建ち風情ある漁港です。
さぁ~ここからなのです、私の好きな物語は。灯台の近くに、腰巻地蔵という可愛らしいお地蔵さんが立っています。漁師と女郎さんたちの間に恋愛が生まれてもおかしくありません。 船が出るという日、女は男を帰したくないという一心で、この小高い丘へ登り、自分の緋色の腰巻を力いっぱい海に向かって振りかざしたのでした。
海の神様も女の腰巻をみてジッとしていられず、荒れ狂うとのいわれがあるのです。海が荒れれば船は出られず、女はまた、好きな男とひ夜をすごせるというわけです。丘の上に立つお地蔵さんは、この地で腰巻をふった女たちの供養地蔵です。松林の中、ただ海からの風が吹きあげ、松林が風をはらんでうなりをあげるような冬の日。灯台は静かに佇んでいました。初めての福浦の灯台をみてから何度も訪ねました。時には女友達たちと一緒のこともありました。「私たちは、彼女たちのように男にすがって腰巻を振るような可愛げのある女はひとりもいないわね~」などと笑ったこともありました。灯台には”ドラマ”があります。
“今日も一人で海に立つ小さな守り人・・・・”その姿を見ると愛さずにはいられないという灯台女子。
その灯火を絶やすことがありませんように・・・と祈ります。
ラジオのゲストにお招きし貴重なお話を伺いました。
放送日11月19日
文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」日曜10時半~11時
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図書館と本屋さん

皆さまは最近図書館にいらっしゃいましたか。
今、本屋さんと図書館がおもしろいですね。残念なことに大手から小さな書店、全国の本屋さんの廃業がとまらないそうです。
確かに都会にいると気がつきませんが、地方では元気な町は別ですが、シャッター通りになってしまった商店街も多くあります。私はよく地方にお邪魔してまず駅前通りを歩き、その町に昔ながらの喫茶店、美容室、そして本屋さんがあるかを確認します。なぜって町の方々が通う場所ですから。
そして私のような旅人は喫茶店に入りゆったりと時を過ごし、そしてその町の、その地域のことを知るのに欠かせないのが本屋さんです。現在、新刊書店のない自治体は全国で2割に達したそうです。やはりネット通販での購入がしやすくなったからでしょうか。私の住む地域には気軽に行ける本屋さんがないのでネットでの購入機会も多いですが、小田原や東京に出たときには本屋さんに立ち寄ることが多いです。実店舗とネット、それぞれに良さがありますから上手に共存できると良いですね。
先日、新聞の記事で魅力的な、いっぷう変わった書店が開業することを知り、オープンして間もない書店兼カフェを訪ねてきました。
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東京の下町、日本橋浜町。想像していたよりこじんまりとしたお店で、2階まで吹き抜けの壁に歴史・美術・料理・児童書などが魅力的に並んでいました。ランチもでき、私はコーヒーをいただきましたが、なかなか落ち着く空間でした。
老舗企業の安田不動産がしかけたそうです。書店にカフェが併設されているところが増えてきましたよね。この浜町の書店は、会社勤めの人々と古くからいる住民が店で開く催しなどに集い、本に刺激され話しが弾む。そんなこともコンセプトにはあるようです。そうですよね~、やはり「人が集う」ことが大切ですものね。帰りに孫の絵本を買ってきました。
さて図書館ですが、面白く素敵な本に出会いました『図書館100連発』。
著者は岡本真さんとふじたまさえさんの共著です。さっそくラジオのゲストに岡本さんをお迎えいたしました。
岡本さんはアカデミック・リリース・ガイド株式会社の代表取締役です。この度の本は、全国の図書館が来館者のために行っている素敵な試みを紹介した本です。
岡本さんご自身が図書館の運営やプロデュースにもかかわっておられます。例えば、たつの市のバードウォッチングができる図書館。野鳥の本もそろえ双眼鏡も貸してくれ、野鳥との出会いが楽しめます。
音楽が流れる図書館。誰も借りていない本を展示する図書館では「誰も読んでいない本フェア」を開催し好評だったとか・・・香川県の離島「男木島(おぎじま)」の図書館は公立ではなく、手押し車「オンバ」による私設の移動図書館。カラー写真とともに100ヶ所紹介されています。
個人的にはリニュアルされた富山市立図書館にも興味がわきますし、行きたいところばかりです。
もし旅に出たら、本屋と図書館、お薦めです。
放送は10月1日
文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」
10時半~11時まで。
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東京の夜のよりみち案内

『夜の寄り道』という響き、いいですね!
仕事、子育て、介護など、毎日頑張っている自分にたまにはご褒美をあげたいと思いませんか?
アート鑑賞、落語、お酒、カフェ、陶芸、パン教室、そして銭湯など、それらは明日への活力になったり、ひと息つける東京のとっておきの場所を教えてくださる本に出会いました。私も最近は自分の時間が充分にとれるようになりましたが、子育て真っ只中の時は、もう逃げ出したくなり、一杯のカクテルだったり、美術館だったり・・・映画だったり、落語と”自分へのご褒美”でなんとかしのいできた時もありました。
今ほど案内書も豊富ではありませんでした。この度フォトグラファーの大阪ご出身の福井麻衣子さんが、ご自分の好きな行き着けの場所や、新たに探訪したりして素敵な”よりみち”スポットをご紹介してくださいます。
仕事の帰り道、ちょっと足を止めて静かにゆったり過ごしてみませんか。読書やアート鑑賞、手作り体験、ごほうびスイーツやヘルシーなご飯、かわいいお花や服、雑貨、星空観察やナイトカヌーまで!と帯に書かれております。ページをめくると、そう私の秘密基地もありました。(私の場合たいていお酒!かアートですが)
福井さんは、1983年、大阪生まれ。現在は東京を拠点に「日々の小さな感動を糧に」きらりと光る瞬間やその時の空気や感情が伝わる写真を目指しておられるそうです。
現在、雑誌や広告の撮影を中心に、執筆、展示、ワークシュップなど様々な分野で活動されています。ラジオのゲストにお迎えし、じっくりお話を伺いました。
東京の真ん中で寝転んで満天の星空を、通常の椅子席ではなく「芝シート」「雲シート」での鑑賞だったり、遅くまで(22時)開いている手塚治虫や藤子不二雄らが過ごしたアパート「トキワ荘」のあった場所にできた図書館や、毎年8月は開園時間を3時間も延長している上野動物園。涼しくなる夕方から夜にかけて散策するのもいいですね。動物たちの夜の行動もみられますよね。
そして、女性でも安心してロマン・ポルノ鑑賞可の名画座。最終回上映は19・20時台は200円割引もうれしい!ですよね。
東京都内のエリアを網羅しています。
本をお手にとってみて下さい。そしてラジオをお聴きください。
文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」
日曜10時半~11時まで。
放送日8月13日
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100歳まで歩く技術

皆さまは、ひざや腰などに痛みを抱えておられませんか。
実は私は、本格的に箱根暮しをはじめ、この15年くらい時間が許す限りほとんど毎日1時間半ほど山歩き続けてまいりました。ところが昨年11月のある日、バスを降りたら突然左足が動かなくなり、激痛が膝あたりにはしりパニック状態になりました。すぐに整形外科でレントゲンを撮っても骨に異常はありません。
つまり年齢にふさわしい正しい歩き方をしていなかった・・・ということです。もちろん専門家のお医者さまにも相談し、治療も受けました。そこで人間の「筋肉」について初めて意識し、歩き方が正しかったのかを本で調べてみると、どうやら自己流の歩き方、クセなど改善し、「正しい歩き方」が必要であること」がわかりました。何しろ最初の2ケ月は松葉杖をつかないと歩けなかったのですから。
健康には自信があり「運動をしなくちゃ」と毎日続けてきたウオーキング。風を感じ季節の移ろいを肌で感じ、「骨粗しょう症予防」を兼ねて歩いてきた15年。毎朝歩きながら、箱根のエネルギーをもらっているような快適さでした。”歩くって素晴らしい”と思ってきたのですから・・・。
そこで、出会ったのが、「100歳まで歩く技術」をお書きになった黒田恵美子さんの本です。読んでみると納得。そして初めて自分が足を悪くしてみて気づいたことは、足腰を悪くしてしている年配の方が多いこと。私もその間は電車の座席が空いていればすぐに座ってしまう・・・なんとも情けない状況でした。『きちんと生活してきたのに・・・』と納得できませんでした。
「リスナーの方の中にはお悩みの方もいらっしゃるはず」ということでさっそくラジオのゲストにお招きしお話を伺いました。
黒田さんは、1963年生まれ。東海大学体育学部卒業。健康運動士、心理相談員。太極拳師範の資格を持ち、ひざ痛や腰痛予防介護、脳卒中からのリハビリなどエクササイズから、「ケア。ウォーキング」、「ひざちゃん体操」など痛みの起らない体の使い方、修正法、動作改善を考案し、健康で美しく歩くことを目的にした歩き方教室、ひざ痛予防教室などにも力を注いでおられます。お話を伺っていて「人はだれでも歩き方に多少はクセがある。人生の履歴書のようなもの」という言葉でした。
呼吸法も大切です。ご本人は学生時代の体操競技で、極度の「胸反らし、腰反らし、あごの引きすぎ」によって、体のあちことを痛めてしまったとのこと。スタジオで私の歩き方をチェックしていただきました。背筋を伸ばし、足は膝を出さずに真っ直ぐ歩く・・・これは女優になりたての頃、畳の黒い淵を頭に重い電話帳を乗せ毎日訓練させられました。その歩き方に負担がかかっていたということを指摘され驚きと同時に、ちょっと変えるだけで楽に歩けるのです。私の若い頃の正しい歩き方は「胸を張った大またの早足」でした。
現代は、生活のなかで筋肉をしっかり使う場が圧倒的に不足し、脚力だけではなく、全身の筋力や持久力がダウンしていると仰います。
高齢期に突入すると、深刻な問題ですよね。その前に「100歳まで歩く技術を」をマスターして正しい歩き方をし、美しく人生を豊かに暮らしたいものです。
もちろん”ひとり一人歩き方も暮らし方も違います。”自分にあった歩き方で暮らし方で、元気にいたいですね。
頑張りすぎず、気負わずに。たっぷり息を吸って、吐いて、一歩ずつ本来の元気と自信をとり戻していく・・・。と書かれております。健康に大切なことは、食事、正しい運動、そしてサプリメントの力もかりる・・・でしょうか。
詳しくはラジオをお聴きください。
そして本(分かりやすいイラスト入り)をお読みください。
文化放送 5月21日 日曜日 10時半から11時まで
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宮沢賢治の真実:修羅を生きた詩人

皆さまは「宮沢賢治」ってどんなイメージをお持ちでしょうか?
清らかな心、詩人、教師、あるいは星をイメージする方もいらっしゃるでしょうね。テレビデレクターの今野勉さんが今回お書きになった本「宮沢賢治の真実」は、従来のイメージを一変させ、私たちに真実の賢治を教えてくれるノンフィクションです。
私自身、何冊か賢治の本を読んではおりますが、まったく理解していなかったことに衝撃をうけます。「農業を愛した人・賢治」この部分だけでも私は深く影響を受けたと思っておりましたが・・・本を読みますます”真実”が知りたくてラジオのゲストにお招きしお話を伺いました。
今野さんは1936年、秋田県生まれ。
東北大学文学部卒業後、ラジオ東京(現在のTBS)に入社。1970年に退社後、日本初の独立系テレビ番組制作会社「テレビマンユニオン」の創設に参加しました。テレビ草創期から数多くのドラマやドキュメンタリーの制作に携わっています。著書には「テレビで嘘を見破る」「金子みすゞふたたび」などがあります。
本を書くきっかけはある新聞社からのコラム執筆いらいが最初とのこと。宮沢賢治の全集を一から読み直し「文語詩」の巻を読み進めると、とある詩に出会います。
『猥れて嘲笑(あざ)めるはた寒き』で始まる四連の詩には猥褻の「猥」で始まるほか、「潮笑」、「凶」、「秘呪」といった字がでてくるのです。そこに使われている字句を眺めていると、嫌悪や憎悪や怒りなどが入り混じった気配が感じられた・・・と書かれております。これまでとは別人の賢治。何を訴えたかったのか・・・そこから今野さんの真実へのアプローチが始まります。
今野さんはこれまで四人の宮沢賢治に出会ってきたとおっしゃいます。
「生命の伝道者」
「農業を信じ、農業を愛し、農業に希望を託した人」
「野宿の人」
「子どものお絵かきのような詩を作る人」
そうここまではイメージが浮かんできます。そこからです、今野さんの五人目の賢治の謎解きがはじまるわけです。私などまったく知らない分からない賢治像。異様な詩の背景には、賢治の最愛の妹「とし子」の恋があったという、また賢治自身も同性との恋がありそんな複雑な気持ちの表れなのでしょうか。この辺のことはラジオで今野さんの言葉で直接お聴きください。
今野さんは、賢治関連の蔵書百数十冊を読み込み、地道な取材が根底にあり、謎に迫ります。実際に賢治が歩いた道を歩き、旅は続きますし同時にすごいなと思ったのが、謎に迫るときのアプローチの仕方です。例えば、賢治が目にした光景を確かめるために、盛岡地方気象台に大正11年(1922年)の初雪の日を問い合わせているのです。
さらに、今野さんはあのタイタニック号の事件を賢治はいつ知ったのかについても当時の雑誌・新聞を手に入れて謎を解明していきます。「銀河鉄道の夜」と「タイタニック号事件」が結びついている・・・なんて私は全く知りませんでした。
賢治の心象スケッチ「春の修羅」の中で妹のとし子が亡くなる時の場面「永訣の朝」の現場についても今野さんは真実を突き止め、私たちをまるでその場にいるような映像を文章で再現してくれます。『凄腕のドキュメンタリスト』の6年にもわたる”真実”を追う姿から印象に残った言葉は「宮沢賢治が抱いた悩み、苦しみ、孤独などは今を生きる人にも通じるものがある」ということでした。好きな人にも真っ直ぐで、妹を思いやる気持ちも痛いほど伝わってきます。
本を読み、お話を伺い賢治という人は、私たちの身近にいるような存在だったとも感じました。
今回の本は新しい宮沢賢治に会える、まるで推理小説を読むような面白さがあります。
ぜひラジオをお聴きください。
そして本をお読みください。
文化放送「浜美枝のいつかあなたと」
日曜10時半から11時まで。
4月23日 30日と2回です。
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