日に日に寒さが厳しさを増し、2021年も終わろうとしています。
この2年間、多くの方々が大変な思いをし、様々な形で傷つき、穏やかならざる日々が続きました。秋には感染者が減少に向かい、やっとひと息つけるとほっとしたのも束の間、新しい株が出現し、再び見通しは不透明になっています。
大晦日、お正月という「節目」のありがたさを、今年はこれまでにないほど強く感じたような気がします。家を清らかに整え、お正月のごちそうを準備し、自分に課したちょっとした儀式や習慣を行なう…節目は、明日に向う大きな手助けなのですね。
来年はどんな日々が待っているのでしょう。私にはひとつ心に期していることがあります。それは「出会い」をより一層、大事にすること。人、本、映画、絵画、旅、そして新たな一日との出会いも。いくつになっても出会いは刺激と力を私に与えてくれます。これまで持ち物の整理を続けてきましたが、これからは捨てない暮らしにギアチェンジしようとも考えています。人、思い出、仕事、道具、暮らし…自分に備わったものを抱きしめ、あたたかな気持で過ごしていきたいと思います。
1月3日から朝日新聞に私のインタビュー記事20回「語る 人生の贈りもの」が掲載されます。このインタビューは、自分の生きてきた道を振り返ると同時に、これから進む方向を考えるとても良い機会になりました。どうぞご覧くださいませ。
文化放送『浜美枝のいつかあなたと』(日曜9時30分~10時)も続きます。来年も、常にアンテナをはり巡らせ、多彩な分野で活躍する素敵な人々や農産物生産者とみなさまを、しっかり結んでまいります。
今年も私の拙いブログにおつきあいいただき、ありがとうございました。この時代に生まれ、みなさまとともに生き、新しい年を迎えられることに、心から感謝しています。
2022年がみなさまにとって輝きに満ちた佳い年になりますように。
こんにちは朝1月12日人生の贈りものを読みました。クレージー映画は東宝のドル箱だが〜〜スタッフの中には冗談交じりに『俺たちは黒澤組の残ったフィルムで撮っているんだぞ』なんてこという人がいて。ここを朝読んで〜そんな事を言うのは〜私の父では?と父はカメラマンの飯村正です。2004年6月に86才で亡くなるまで元気に車を運転していました。
死に行く者は生きている人の邪魔をしてはいけないと言い潔く亡くなりました。
夜になっても気に成ったので投函しました。 飯村正の娘よりアドレスはpc
白倉民子様
こんにちは。朝日新聞お読みいただきありがとうございました。
そうですか、飯村正さんのお嬢様なのですね。
そのようにお父さまがおっしゃったかは定かではございませんが、
けっして、深刻に受け止めてはおりませんでした。
現場はいつも和気あいあいとしていて、楽しい現場でした。
86歳で御逝去なさっておられるのですね。
見事な人生。
素晴らしいスタッフのおかげであのような娯楽作品が生まれました。
何かのご縁。感謝申し上げます。
浜 美枝
「自分の心に自由に」「一人でも多くの人に会うこと」、、、。
浜さんのことを追いかけている訳ではないのでしょうが。若い時に民藝の心に触れると、人は同じような道を歩もうとするのでしょうか。
20代のころから、民藝に心惹かれるようになりました。
山陰や九州の窯場を訪ね歩いたり。和紙に家具に織物に、、、と。
いわゆる古美術品に骨董品によりも、古民藝に。
そして、名も無き人の手仕事品の虜になっていって。
いつかは古民家にも手を出すのかなと思っていたところ、「この家、壊すんだけど、原さん、使うかい」とご縁ある方から。日本有数の豪雪地帯の福島県南会津、曲家古民家でした。私が使うと言わないと、壊されてしまうんだと思いを馳せ、「はい!」と答えていました。現地で元の姿に可能な限り改修しました。そのおかげで地元の方と囲炉裏端での交流も生まれて。ありがたきことです。
山本鼎の農民美術にも心奪われて。木っ端人形を集めるように。2019/11-2020/2に上田市立美術館で開催された「農民美術・児童自由画100年展」では、少しくお手伝いさせて頂くことも。
展覧会、美術館、音楽会の作品の奥深さに心ときめくのと同じぐらいに、美しきこの国、日本の、名も無き手仕事や風景の素晴らしいことったら。多くの方に、感じ入って欲しいなあと願っております。
こちらのブログも、朝日新聞の連載も、楽しみに拝読させてください。
益々、お元気で、ご活躍くださいますよう。
追伸。日本民家再生協会の季刊誌「民家」2022年冬号。表紙に我が家の古民家を使って頂きました。今年も、雪いっぱいです。
原 啓様
朝日新聞 お読みいただきありがとうございます。
そうですか‥‥
原さまも民藝に心魅かれたのでございますね。
しかも20代から。名も無き工人の手仕事の虜に。
そして、古民家。
同じ道を辿っておりますね。
山本鼎にはとても影響を受け、何か迷いが生じると
上田の神川小学校の校門を入った所の碑を見に行ったものです。
自分の感じとった感性が尊い
その感性で種々の職業につくべきである
(多少違いがあるかも知れませんが)
中川一政さんの文字でしるされておりますわね。
「農民美術」のありかた、子どもたちへの指導
木っ端人形、など等。上田市立美術館は度々訪ねております。
ほんとうに、この国の美しさ、名もなき人々の手仕事の美しさに、心魅かれます。
南会津にも通いました。『民藝』は同じようなところに導いてくださるのですね。
どうぞお元気でお過ごしくださいませ。
浜 美枝