沖縄は私の第二の故郷です。
民芸に魅せられてからおよそ50年、何度通ったことでしょう。友人もたくさんできました。しかし、コロナ禍は人々の心を千々に乱しました。この2年間、私は沖縄を訪れることができませんでした。
観光客の数が1000万人と、一時はハワイを抜くほどだった沖縄は今、大打撃を受けています。
そんな時、親友の下地貴子さんから連絡をいただきました。下地さんは沖縄観光コンベンションビューローの幹部の方です。彼女は観光振興の当事者として、文字通り、獅子奮迅の活躍をしています。
その彼女が話し出しました。「浜さん、とても嬉しいニュースがあります!」と、いつもの弾んだ声が聞こえてきます。「いろいろ大変なこともあるけれど、将来に希望が持てることもあるのよね!」
何か伺ってみると、こんな話でした。
山形市の私立・明正高校は、今年1月に予定していた沖縄への修学旅行を中止しました。それまで一生懸命、旅行の準備を進めてきた生徒たちにとって、コロナのためとはいえ、中止は大きなショックでした。
沖縄への興味と関心を諦めきれない生徒たちは、専門講師によるリモート講座なども含め、勉強を続けました。沖縄の歴史や文化、更には環境問題などについて考え続けたのです。そして、「今は沖縄には行けないけれど、何かこれまでの学習の集大成を残したい!」、生徒たちは、そう判断したのです。
「私たちの想いを、たくさんの人に伝えたい。コロナ蔓延の真っ只中に高校2年生だった私たちの想いを残したい。いつか、きっとお訪ねします!」
生徒たちは、数え切れない「千」もの想いを、「千羽鶴」に折り込みました。その折り鶴を使い、大きなモザイク画が完成しました。そのモザイク画は今、動画に収められています。
千羽の鶴は動画でどのような変化を遂げたのか?
生徒たちの心が、そして沖縄の明るい光がコロナの後の世界を照らそうとしているようです。
浜さん、こんにちは❗
コロナ禍で、今まで経験したことの無い生活を強いられていますが、その先の明るい未来を夢見る事も知り、今しか出来ないこと探しに新しい発見があったりしています。
この動画を見て、新しい修学旅行の在り方を見たような気がします。
飛行機に乗って、観光バスで巡るのは楽しいですが、自分達の時の事を思い出すと、行ったと言うことだけで、あまり覚えてない気がします。でも、その時のバスガイドさんとは50年たった今も交流が続いています。
この高校生たちは、正に今出来る方法で、何日も何回も話し合い、沖縄らしい方法で自分達の思いを表現し、伝え、心身共に沖縄へ旅したと思います。
いつかきっと、個人グループで、もしかしたら自分達の力で修学旅行を実現させることと思います。
これを機にお仕着せでない修学旅行があちこちで生まれることを願います。
小林圭子さま
ブログへの投稿ありがとうございました。
このコロナ禍で、ほんとうに今まで経験したことのない
不自由さを強いられておりますが、お書きいただいたように
このように前向きに捉えてくれる学生たち、そして、
先生方に胸が熱くなりました。
私も高校生たちはいつか、きっと沖縄を訪ねてくれると思います。
このように学生たちが、沖縄の歴史・文化などに正面から向き合
ってくれ感謝ですね。
アフターコロナは若者たちの未来を感じさせてくれました。
浜美枝