映画「サンマデモクラシー」

沖縄を第二の故郷と思う私は、お邪魔する度に那覇市にある牧志公設市場に立ち寄ります。

そこには溢れんばかりの海や畑のものが顔を揃えています。そして店々からは”めんそーれー”(いらっしゃい!)と客に挨拶する、元気な”おばぁ”たちの掛け声が心地よい”伴奏”となって聞こえてきます。沖縄に帰ってきた!と実感する瞬間です。その牧志公設市場は現在、改修のため仮設の建物で営業中ですが来年の春にはリニューアルオープンするとのことです。

先日、沖縄の映画を見ました。笑ったり、考え込んだり、勇気付けられたり、とても魅力的な映画でした。

「サンマデモクラシー」

今から50年以上も昔の話です。当時の沖縄はアメリカの占領下にありました。その頃、牧志で魚屋を営む女性が当時の琉球政府を相手取り裁判を起こしたのです。つまり、アメリカと争うことになったのですね。

「庶民が食べるサンマに税金を掛けるのは許せない!これまで払った税金を返してくれ!!」というものでした。誰も考えなかった前代未聞の裁判。訴えたのは玉城ウシさん、当時60代半ばの女性だったのです。

さあ、ウシさんはアメリカを相手にどんな戦いを繰り広げるのか?

この映画は沖縄の噺家・志ぃさーさんがナビゲーターで登場し、俳優の川平慈英さんがナレーションを担当しました。沖縄のこれまでの苦難の歴史を改めて振り返り、ウチナーンチュ(沖縄人)の心の襞を知ってほしい!そうした製作者や出演者の皆さんの熱い思いが、スクリーンに溢れでていました。

私が初めて沖縄を訪れたのは、かれこれ半世紀も前のことです。”沖縄民藝”の魅力に心を奪われ、その後、”食の歴史”も学びました。そして、繰り返し通うことになった牧志公設市場。当時、ウシさんには直接お会いしたことはありませんでした。でも私は、ウシさんとお話ししたことがあると、思いたいのです。

「ハマさ~ん!ちゃーがんじゅうーねー?(元気でしたか?)」

これまで、何度となく声をかけてくださった市場の”おばぁ”の皆さんたち。様々な苦労を重ねながらも、怒り、笑い、泣き、行動し続ける。そんな何人ものウシさんの声が、今も耳に残っているのですから。

コロナが落ち着き、牧志公設市場が再びリニューアルオープンしたら、また伺います。必ず!

映画公式サイト
http://www.sanmademocracy.com/

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