箱根に住んで40年が過ぎますが、何が嬉しいって、様々な植物や花に出逢えることです。四季折々のその季節ならではの植物。
湿生花園はススキで有名な仙石原にあります。交通の便も良くて、小田原駅又は箱根湯本駅からバス(湖尻・桃源台行)で仙石案内書前で下車して、徒歩約8分。新宿駅からは小田急箱根高速バスが出ています。または湯本駅から登山電車に乗り強羅駅下車、バスで(湿生花園前行き)。東名御殿場ICから車で約20分。
3月20日~11月30日
9:00~17:00まで。
コロナが落ち着いたらぜひ、お越しください。密にもならず日帰りの旅でもじゅうぶん。もちろん1泊していただきゆっくり温泉に!ね、素敵でしょ。
湿原をはじめとして、川や湖沼など水湿地に生息している植物など、園内には低地から高山まで湿地帯の植物が約200種ほか高山植物が1100種ほどだそうです。3月から11月まで園内はいつ行ってもその季節の花が楽しめます。
6月20日までですが、ヤマアジサイの魅力を伝える「あじさい展」が開かれています。野生種や改良されたアジサイ約200種500点あまりが見られます。(今回は私の撮った写真でお楽しみください)
アジサイのイメージより小ぶりで可憐で色鮮やかな品のある色彩の花々。一般のアジサイの半分以下で色、形もよく最近は愛好家の方も増えているそうです。
会場には湿った岩場を再現し、箱根山中に白く咲くヤマアジサイの野生種はじめ八重咲きの富士の滝、など初めて目にする上品な姿にうっとりしてしまいます。この梅雨の季節のうっとうしさなど、この可憐さで飛んでいってしまいます。
そうそう、入り口を入ってすぐに珍しい「ヒマラヤの青いケシ」の花が迎えてくれました。
この季節の園内には ニッコウキスゲ、トキソウ、ササユリ、アサザ、サンショウバラ、シモツケ、ヤマボウシ など150種近くの花が可憐に咲いていました。
仙石原湿原植生復元区のこの場所は江戸時代から続く草原の維持管理を実践していて湿原の復元を試みた場所です。ミズトンボも沼の上を気持よさそうに飛んでいました。落葉広葉樹林区にはコナラやケヤキ雑木林とその中に咲く草花が可憐です。
7、8月にはサギソウ、ヒメユリ、ノハナショウブ、ミズチドリなど等。秋にはホトトギスやワレモコウなど何度きても季節の花が楽しめます。足もとは木の歩道になっていますから車椅子でも大丈夫です。
「ヒマラヤの青いケシ」はいつごろまで咲いているのかしら。画家の堀文子さんは、この花が描きたくて生前ヒマラヤまでいらしたそうです。この絵は元箱根の成川美術館で観られます。