箱根の紅葉は芦ノ湖からはじまる、と言われています。
早朝のウォーキングでまだ人のいない湖畔沿いを堪能してから家へと戻ります。
「そろそろ強羅の紅葉が見ごろを迎えたころだわ」と11月下旬の晩秋の晴れた日に出かけてきました。
この頃は「小さな旅」を楽しんでおります。近くて混まない時間に・・・贅沢な楽しみ方ですね。
普通ですとバスで国道一号で乗り換え1回で行けるのですが、”旅気分”を味わいたくて旧道をバスで下り、箱根湯本駅まで行き、登山電車で強羅駅までのコースです。
2019年10月の台風19号で湯本~強羅間で甚大な被害をもたらした箱根登山電車。当初は2020年秋に復旧の見通し、と言われておりましたが3ヶ月前倒しで7月23日に全面開通しました。
「当初はどこから手を付けていけばよいか、分からなかった」という関係者。バスから見上げると沢から流れ落ちた大量の岩石、崩れた陸橋、「復興は可能なのかしら?」とも思ったほどでした。
昼夜を問わず復旧工事をしている姿を目にしておりましたので、「ぜひ乗ってみたい」と思いました。スイッチバックをしながら登る登山電車。その健気な姿に感動をおぼえました。車窓からも美しい紅葉が見られます。
強羅駅からは坂道を(けっこう急です)を上っていくと「箱根美術館」に着きます。(ケーブルに乗れば一駅)
日本古陶器を中心に展示されいる箱根美術館は国の登録記念物にされた庭が美しく、苔と紅葉で多くの方が季節には訪れます。苔の緑と200本以上のモミジ、竹庭に紅葉が映えます。11月中旬から見ごろを迎えますが、まだ12月上旬までは美しいです。
コロナ禍のなかでも、密をさけ美しいものを観る、感動する”小さな旅”は私にはとても大切なひとときです。
寒さも深まり晩秋から季節は初冬へと移り、あたりも枯れ色が増してきました。 「冬紅葉」も散り遅れて枝に残る季節。日本の一番美しい季節ですね。
箱根美術館 公式サイト
http://www.moaart.or.jp/hakone/