夏休みの旅、鎌倉

思い通りの旅ができない日々が続く中、私はやっぱり旅が好きです。

旅行・トラベル・旅・・・”旅”が一番しっくりきます。江戸期の庶民の旅は「寺社詣で」一生に一度の伊勢参り・・・など、今のように便利に自由に旅ができなかった時代の旅はむしろほんとうの旅を楽しんだのではないかしら。

松尾芭蕉は『おくのほそ道』の旅に出てゆくとき、住みなれた家を人手に渡しているのですね。人生五十年の時代と百年の時代では旅のしかたも違います。(芭蕉は五十一歳で歿している)

この頃の私の旅は”ゆっくり・のんびり”の旅が多くなりました。若い頃の旅は不安などなく好奇心のかたまりでした。そんな旅好きの私が自由に旅ができない!のはかなりのストレス・・・とコロナ禍の始めは思っておりましたが、実は身近に素敵な場所はいっぱいあるのですね。人ごみを避け、静かな旅です。

我が家からバスで小田原に出て東海道線で大船、鎌倉へ。2時間弱です。今回は娘と合流し、まずは鎌倉山のアンティークショップやカフェのある「House of Pottery」でのランチ。

とても素敵で大好きなところ。外国にいったような気分になれます。JR大船駅より京急バス4番で、鎌倉山下車。徒歩2分ほどです。オーナーの荻野さんと新しく始められた「Kamakurayama Holiday Flat」のお話などおしゃべりをしながらの楽しいひとときでした。

いつもは日帰りコースなのですが、”小さな旅”がしたい!と一泊。初めてでしたが、泊まると見えてくる風景、匂い、感覚も違うのですね。

”ゆったり・のんびり”今回の旅でどうしても行ってみたかったのは鶴岡八幡宮の境内にある神奈川県立近代美術館(現在は鎌倉文華館鶴岡ミュージアム)と、そして、稲荷山・浄妙寺。娘から枯山水のお庭が素晴らしいの、と聞いておりましたので。

JR横須賀線・鎌倉駅東口下車、京急バス5番線 浄明寺下車徒歩2分。鎌倉五山五位の寺格をもつ臨済宗建長寺派の古刹。

天生年間(1500年代)僧が一同に茶を喫した『喜泉庵』でいただく冷抹茶と美鈴さんの生菓子。庭園は杉苔を主とした枯山水。夏の朝、お茶室を抜ける風が心地よく、のんびりしました。

午後からはかつての県立近代美術館へ。日本初の公立近代美術館は土地の借地契約満了に伴い2016年にいったん閉館し、改修、耐震工事を経て19年に鶴岡ミュージアムとしてオープンしました。

70年前、この近代美術館の白い建物を設計したのが坂倉準三(1901~69年)20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエに学び日本の現代建築に足跡を残した坂倉準三のモダン建築がどのように生かされているのか・・・とても興味がありました。

彼の建築の空間は日本的で、屋根はあるけれど、風が抜け、平家池に面した天井は池の水面が反射し、ゆらゆらと揺れています。近代建築のモダンさに日本の詩情がうかがえる素晴らしい美術館に生まれ変わっていました。

旅の終わりは美術館に併設されているカフェで『カキ氷』でしめくくり。短い旅でしたが、充実した身近な旅を堪能しました。

「ゆっくり、とした旅」いいですね。

若いときのようにはいかなくとも豊かな自然と文化に満ちている日本の旅。

皆さんも、身近で見つけてください。美しい日本を。

「夏休みの旅、鎌倉」への4件のフィードバック

  1. 浜美枝様
    先日は鎌倉山までお出かけいただき本当に楽しいひと時をご一緒させていただきました。あの後も鎌倉の様々な場所をゆるりと訪ねられたのですね。浜さんの視点でみると八幡様もまた違う魅力にあふれて見えます。
    どうもありがとうございました。

    1. 荻野洋子さま

      その節にはほんとうに素敵な時間をありがとうございました。
      ランチも美味しく、何よりも居心地のよさ幸せなひとときでした。
      何度お訪ねしても、感激いたします。
      また、秋に友人たちとお邪魔いたします。

      秋の草花が咲き乱れる夕暮れどき「秋の蝶」
      の優雅に舞う姿に見惚れておりました。

      お元気でお過ごしくださいませ。

      浜 美枝

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