キノコ狩り

毛無山に広がる上ノ平高原を抜けて車が進むとブナの原生林。箱根とはまた違う奥信州にキノコ狩りに家族と出かけてまいりました。

宿泊は野沢温泉。江戸時代から湯仲間という制度があり地域ごとに守られてきた共同浴場(外湯)

そんな中にキノコ名人がいる宿に泊まり、その名人にご案内いただきました。”キノコ狩り”は始めての経験です。一緒に行った孫たちももちろん始めて。

ブナ林を分け入り上っていくと空気が違います。豊かな水、澄んだ空気、山の豊かさを身体ごと感じることができます。山道を少し歩くと朽ち木や土の上にキノコ・キノコ。

食用・有毒、みわけはまったくできません。名人が「これは毒キノコ、手の平ほど食べたら天国に行っちゃうよ!」と。ブルブル。そして、始めて見る天然のなめこ。「え~こんなに大きいの、丸まっていないの?」と私。「八百屋で買うのとは違うでしょ!天然は美味しいよ~」と名人。

奥信州の味覚、なめこは雪深い山奥でブナの大木に自生しているのです。ちょうど晩秋の紅葉の頃より発生し降雪期まで採取できるそうです。根のほうから静かに採ると香りが違います。「え~これ、しめじですか」と私。普段はオガクズより人口栽培されたものをいただいておりますが、自然しめじは原木に発生しています。時間を忘れ夢中になってしまいました。

ナメタケ・シイタケ・クリタケ・ムキタケ・ヒラタケ・アミタケ・ナラタケ・・・など等。なめこや、しめじの料理の下準備、料理方法も教えて頂きました。

下準備1:きのこの石突き(軸の末部分)をはさみで切る。
2:きれいに水洗いする(なめこは数時間水に漬けておくと簡単に洗えます)

料理方法:沸騰した湯の中へ1分ほどつけてから取り出し、傘の裏側へレモン汁と醤油をかけていただく。なめこ汁・酢の物・吸い物・寄せ鍋などいろいろ。

保存方法も教えていただきました。
石突きを切り取りよく水洗いしたきのこを2時間ほど水につけておきフリーザーパックへ1回に使用するだけ入れ冷凍保存・解凍方法は、凍ったまま沸騰した湯の中にいれ解凍。

夕食は寄せ鍋・酢の物・しいたけ・ひらたけ・くりたけの天ぷら。これがとても美味しかったです。物質的には恵まれた豊かさの中にある現在の暮らし。名人からは山の現状など、様々なことも教えていただきました。

8割が森林の日本。戦後山々に杉の木が植林されました。しかし、現在は安い、ということで国産材を使うことが少なく、海外の材料が多く使われています。山は荒れています。下草を刈り、間伐をし、太陽を浴び、風を通し、”健全な森”にしなければなりません。

山の管理のあり方はとても重要です。経済優先だけでは山は守られません。動物や植物の生態系も変化し続けています。情報もふんだんに溢れ、平和も、自由も、世界の国々に比して少しも引けをとらない程に手にしています。

でも・・・心からの「豊かさ」を実感できないこともあります。自然の中に身を置く、時には必要ですね。

赤々と燃えていた木々の葉がすっかり落ちて、秋の終わりを告げるころ白銀の世界がひろがり、奥信州にも本格的な冬がやってくるのでしょう。

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