映画『プーと大人になった僕』

1924年に英国の作家A・A・ミルンが生み出したキャラクター「ウィニー・ザ・プー」。

『くまのぷーさん』と親友の少年クリストファー・ロビンが長い時間を経て再会するファンタジー。「100歳になっても、きみのことは絶対に忘れない・・・」そう誓って離れ離れになったプーさんと少年が、旅行かばん会社の部長となったクリストファー・ロビンと再会するのです、プーさんと。

物語の舞台は、第二次大戦後のロンドン。部長として働く彼はいつも眉間にシワを寄せ、部下のリストラを迫られ、頭の中はいつも仕事でいっぱい。可愛い娘、愛する妻ともすれ違いが続き、「今一生懸命働いているのは家族の将来のため」と妻に。妻は「それより今一緒にいたい」「覚えてる?私はあなたの妻よ」と皮肉めかして返す。家族と過ごす時間よりも仕事・仕事。

そこへプーさんが現れ、かつて遊んだ森へと誘います。

映画を観始め、プーさんが現れ、実写の世界で動いている。動いているプーさんが!と、私。プーさんが大好きな私はもう、もう、涙がこぼれそうに感動です。8月の「石井桃子展」の記事にも載せましたが、私がプーさんの本に出逢い、アメリカのディズニーでプーさんのぬいぐるみに出逢い、飛行機で一緒に帰国したお話はぜひブログをご覧ください。

うっかり屋でトンチンカンなプーですが、「仕事って、ぼくの赤い風船より大事なの?」「何もしないことが何かにつながる」など、ハッとする一言を無邪気に言うプーには忘れかけていた少年時代の心をとりもどさせてくれます。

子供時代を過ごした森に戻り「今」を大事に生きるプーたちとの時間は、”何が大切か”を教えられます。今の日本人には耳が痛いですね。朝から晩まで働き、家族より仕事を優先させてきた私の世代は特に考えさせられるのではないでしょうか。

現代の若者たちは違いますね、むしろ大切なことは何かを知っているように思います。

今回主演したユアン・マクレガーは語ります。「子供の頃は誰もがそうなのに、大人になると変わってしまう。人が失ってしまったものを思い出させてくれるから、僕はプーさんが好きなんだ」と。

ミルンの物語は、当時戦争で疲れた大人をも魅了したのでしょうね。そして、戦後小学生だった私は、カマドの前で火の番をしながら何だか寂しくなってきて、涙がポロポロこぼれてきた時、プーさんが現れて励ましてくれましたっけ。

映画が終わり、会場が明るくなり後ろを歩いている30代らしき男性2人がささやいていました。「そうだよな~、働き過ぎだよな~俺たち」。

「そうですよ、少しはリラックスしてくださいね~、あなたにとって幸せって何ですか?」と心の中でエールを送った私。爽やかで暖かな気分になる映画でした。

映画公式サイト
https://www.disney.co.jp/movie/pooh-boku.html

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