『手を洗いすぎてはいけない』

超清潔志向が人類を滅ぼす。

なぜ、きちんと手洗い、うがいをしているのに、風邪をひいてばかりなのか?

と帯に書かれています。

インパクトのあるタイトルですよね。この本を書かれたのは、東京医科歯科大学の名誉教授の藤田紘一郎さんで、ご専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学です。著書も多く、「こころの免疫学」、「アレルギーの9割は腸で直る!」などがあります。

この本を手にして読み始めると、まさに”目からウロコ”。

現在インフルエンザが猛威を振るい日本全国に広まっておりますし、去年4月には季節外れのインフルエンザが流行しました。私ももちろん予防接種は受けており、お蔭さまで今までかかったことはありません。

先生の本を拝読していると『日本人の体が、感染症にかかりやすいように変わってきているのです。』とあります。

そして「ウイルスは微生物のなかでもっとも原始的な生物で、空気中では増殖できません。彼らが生きていくためには、宿主が必要です。空気中ではただ漂っているだけのウイルスも、いったん人の体内に入り込むと、宿主の細胞にとりついて自分自身のコピーをどんどん増やしていくことで仲間を増やします。そのとき、ウイルスの猛襲を抑え、撃退するのは、個人の体の強さです。その抵抗力が弱くなっていると、ウイルスは自らのコピーをどんどん増やしてしまい、それがつらい症状となってあらわれるのです。」と書かれています。

「手を洗いすぎる人ほど、風邪を引きやすいのです。」

自分の体が、感染症に抵抗できる力をどれほど持っているのか・・・・。先生はその一つが”ノロウイルス”への感染だとおっしゃいます。

感染によって胃腸炎を発症してしまうようならば、大人も子どもも病気に抵抗力、すなわち『免疫力』がかなり弱くなっている、とおっしゃいます。免疫力というのは、人の体内に備わっていて、病気を予防し、治す力・・・といわれますよね。

ではどのようにしたら『免疫力』を高めることができるのか。やはり直接お話を伺い教えて頂きたく「浜美枝のいつかあなたと」の番組にご出演いただきました。

スタジオでお話しを伺うと、なるほど!・・・と納得の連続でしたし、本を読むうちに『人も自然の生き物』であることに気づかされます。

先生が『手を洗いすぎてはいけない』とおっしゃる背景には、身の回りにいる雑多な微生物の存在を認めることが大事なのですね。

日本人は清潔好きです。ただ過剰に敏感になりすぎ「手洗いとうがいこそが大事」とばかり、日に何回も石鹸でゴシゴシしすぎ免疫力を低下させ、子ども達に”泥んこ遊び”をさせなかったり、家の中を神経質なほど清潔にしすぎたり、空気中を舞う土壌菌を自然と吸い込み”腸内フローラが育まれることをもう少し知ることも大切ですね。

先生から腸内環境を整える食材も教えていただきました。よく言われる発酵食品、食物繊維・・・などラジオをお聴きください。

ほんとうに、”目からウロコ”でした。

それから、私はいつも不思議だな~と思うことに「マスク」があります。世界を旅していてこれほど街を歩くときマスクを使用しているのは(中国など環境汚染がある場合は別ですが)日本人だけではないでしょうか。

先生に伺うとマスクをしても、インフルエンザや風邪の予防にはあまりならないとか。手洗いは汚れた場合を除いて、軽くこすりながら、流水で10秒間流すだけで充分とのこと。

超清潔志向が日本人の体力の低下を招いているのかもしれません。「キタナイ」「キモチワルイ」「フケツ」といって大人たちが虫や微生物を殺す姿を子ども達はみています。

もちろん、病気をもつ子どもや大人は別ですが。

今回、先生のお話しを伺い、本を拝読し、『免疫力』の大切さをあらためて考えました。

文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」
日曜日10時半~11時
放送日 2月25日

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