画家・竹久夢二 幻の油彩画 

『西海岸の裸婦』
先日「岡山市社会福祉協議会」に招かれ講演にお邪魔してまいりました。市民の皆さんの参加と支え合いによる誰もが生き生きと暮せる福祉のまちづくりを目指しておられます。会場いっぱいの皆さまの笑顔が素晴らしく、100歳の時代といわれる今日、お互いが支え合う・・・大切なことですね。
さて、以前にも書きましたが、最近の私は仕事の時はなるべく前日入りして、その街を散策いたします。
岡山駅に着いてホテルに荷物を預けすぐに向かったのは「夢二郷土美術館」。数日前の新聞に書かれていた『西海岸の裸婦』についての記事が興味深く行きたい!と思い伺いました。白壁になまこ壁、赤レンガ造りの三角屋根の魅力的な建物。建物は夢二生誕100年を記念して開館されたそうです。
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大正ロマンを代表する画家で詩人の竹久夢二(1884~1934)の油彩画『西海岸の裸婦』をX線調査した結果、始めは下腹部に布をかけた絵にしようとし、後に全裸に描き直した跡が見つかったという記事でした。
「それはナゼなのか?」興味がわきます。美人画で知られる夢二が初めて本格的に取り組んだ裸婦画。より完全な構図を模索していたと新聞には載っていました。そして「完全な裸体を描くことに日本人として抵抗があったのではないか」とも書かれています。
白人女性があおむけに寝そべる姿は夢二らしい作品。本物の絵を前にして見つめてみると、やはり布はないほうが美しいです。絵の横にはX線の分析も観ることができます。私は個人的には、夢二がその肌の白さを、美しさを描くのに悩んだように見受けられます。
修復後の初公開です。美術館の中には夢二の描いた、油彩画、水彩画、スケッチ、屏風、掛け軸など、彼が詩人画家でデザイナーとしても素晴らしいことが良く分かります。岡山市内を流れる旭川湖畔を歩きながら夢二が悩み、迷った姿を想像しながら後楽園からバスで戻りました。
そして、翌朝一番の路面電車に乗りました。
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小川裕夫さんのお書きになった『路面電車の謎』によると、昨今の路面電車が見直されるきっかけをつくったのは”岡山電気軌道(岡電)”なのだそうです。「日本一短い路面電車」の路線総延長は4・7キロ。現在のJR岡山駅が中心部と離れた場所にあることから、駅と中心部をつなげる目的で明治45年に岡山駅前~城下(しろした)間に開業し、当時の距離は約1キロだったそうです。
徒歩なら10分の距離。路線は少しづつ延びて現在にいたっているそうです。岡電は開業以来、一度も社名変更なし。日本一短い路面電車でありながら、他社との合併もなく、合理化や利用客を増やす取り組み、パンダグラフもいち早く導入。全車をワンマン運転化などして住民の大切な足になっています。
私が感心したのは地下街と駅が直結しているのです。岡山駅から帰るときには雨に濡れずにすみますものね。企業努力がなされていることがわかりますし、多くのアイデアが他社のお手本になっているのも良く分かります。1991年路面電車では初の女性運転手も誕生したそうです。早朝6時15分始発の路面電車に乗りながら朝の街を眺めるのも素敵です。
“旅ってやめられませんよね~”

「画家・竹久夢二 幻の油彩画 」への2件のフィードバック

  1. 先日は夢二郷土美術館へご来館いただき、ありがとうございました。
    そして、こちらで素晴らしい記事を書いていただき重ねて御礼申し上げます。
    ぜひ、当館のfacebook等で紹介させていただければと思います。当館から、こちらの記事へのリンクをはらせていただいてもよろしいでしょうか。どうぞよろしくお願い申し上げます。

  2. コメントがスパムフォルダに入ってしまっており、承認が遅くなってしまい大変失礼いたしました。こちらこそ先日は素敵なひとときをどうもありがとうございました。リンク等はご自由にどうぞ。またお邪魔させていただく日を楽しみにしておりますね。
    浜美枝

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