仕事帰りの寄り道

子供が幼い頃は、仕事を終えるとまっしぐらに家に帰り、ジャケットを脱ぎエプロンに着替え台所に・・・という毎日でした。
子どもたちが巣立った今、このような幸せの時間を神さまに与えていただき感謝の日々です。私の仕事は地方も多く、また東京には毎月かならず2日は出かけます。文化放送のラジオ”浜美枝のいつかあなたと”の収録があるのです。毎回素敵なゲストをお迎えしてのトークは、寺島アナウンサーとともに楽しみな時間です。だいたい2時前には終了するので、箱根の山に戻るまでの時間は私にとって至福のときです。
映画、落語、美術館・・・観たい・聴きたいところはあらかじめ調べ手帳に書いておきます。たまには友人とのお食事なども。
仕事帰りの寄り道美術館」(自由国民社)素敵な本です。
いつもより早く仕事がおわったら
美術館目指して歩いてみよう。
ちょっと遠回りでも
ちょっと面倒でも
子どもの頃のように「寄り道」してみよう。
きっと、心の宝物に出会えるよ。
(仕事帰りの寄り道美術館より)
東京駅周辺・銀座・品川・六本木・渋谷・恵比寿・上野・秋葉原・竹橋・両国・馬喰町・・・少し足をのばして吉祥寺や三鷹など、日常からすこし自分を解放し”自分に向き合う”時間。たまらなく好きです、こういう時間が。
ラジオのゲストの素敵なお話でちょっと興奮している自分に、一息いれるお茶の時間。都会にも緑がたくさんあります。春の日差しにやわらかく包まれてのひととき、これから出逢う絵画に思いを馳せ心のウォーミングアップ。
先日は丸の内にある「三菱一号館美術館」へ”オルセーのナビ派展”を観にいきました。
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展示室は、明治期のオフィスが復元されているので見やすい小さな展示室が連なります。もとは1894年、イギリス人の建築家ジョサイア・コンドルの設計。多くのレンガが使用され窓や階段も当時の技術の確かさが感じられ、よくここまで復元できたと思います。一号館広場も素敵です。
19世紀末のパリで、前衛的な芸術活動に取り組んだナビ派。ゴッホやセザンヌ、アールヌーボーの装飾芸術の陰にかくれた”ナビ派の運動”の全体像を観ることができる日本で始めての展覧会です。日本絵画の影響を受けたといわれるピエール・ボラールの「格子柄のブラウス」なども華やかさの中の日常が素晴らしいです。オルセーのナビ派コレクションの充実に目をうばわれます。
ゆっくり観て帰りは併設されている心地よいカフェでアートの余韻を楽しみます。かつて銀行の営業室として利用されていたそうですが、高い天井、クラシカルな空間は、ひとり余韻を楽しむにはもってこいの場所。歩きながら東京駅までの道のり・・・心地よい気分で「そう、明日もがんばろう」なんて思いで山に戻りました。
三菱一号館美術館 公式ホームページ
http://mimt.jp/
展示は5月21日までです。

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