寒中お見舞い申し上げます。

皆さまはお正月どのようにお過ごしになられましたか。


元旦の明け方、庭に出てみると日の出前の光がほのかに茜色に染まり「初晴れ」の予感がいたしました。そう・・・元旦は箱根の山は穏やかな光が射し、富士山も素晴らしい姿を見せてくれました。


私のお正月は箱根神社に参拝し、お節をいただき、2、3日は「箱根駅伝」の応援。わが家のすぐ下が駅伝のゴール地点です。今年もたくさんの感動を選手の皆さんからいただきました。
そして、5日は恒例になっている上野の鈴本演芸場に平成29年正月初席「吉例落語協会初顔見世特別公演」を聴きに行きました。
お正月は多彩な顔ぶれ。粋曲は柳家小菊さん。三味線の音色に和服姿の小菊さんの都都逸から、柳家権太郎さん、お正月らしい太神楽社中の寿獅子舞い、そして・・・もう恋なのかもしれないというときめきをくださる柳家小三治師匠。
追っかけに夢中です!人間国宝の師匠には失礼なのですが、人間の可愛らしさ、愛おしさをこれほど体現してくださる方がいらっしゃるでしょうか。師匠の「噺のマクラ」の面白さといったら・・・日常の出来事や、興味のあること、普通にとりとめもなく話すだけなのに、胸をときめかせてくれます。
師匠の落語は、登場人物のもつ空気感というものまでじんわり伝わってきます。時代背景、場所の雰囲気、人々の息遣いまで感じとれます。”そこに生きている人たち”の会話を聴いて、思わずクスッとしてしまう。
『笑う門には福来る』と昔から言われますが、新年を迎え演芸場に笑い声が響きます。
先週のある新聞に「笑う門には健康来る」と掲載されていました。医学的に「笑い」は様々な健康効果があるそうですね。新年を迎え、今年は去年よりも「明るくよい年にしたい」と願う人たちのような気がしました。さぁ~、皆さんも大きな声を出しで笑ってみましょう!


そして、演芸場では紙切りの林家正楽さんの”お客さまのご注文”での紙切りが続きます。門松、鶴、可愛い女の子は「ピコ太郎」のご注文。
正月初席のトリは小三治師匠からお弟子さんの三三師匠へとバトンタッチされました。
人生のすべてがあるといわれる落語の笑いの中には、人間に対する優しさのようなものがあります。だからこそ、大人が心から笑えるのではないでしょうか。
今年は世界中で様々なことが起こるであろうと予測されます。
落語のように「人間に対する優しさ」で解決できないものでしょうか。
七草粥をいただきながら、豊作や無病息災を祈りました。
2017年が皆さまにとって幸多かれとお祈り申し上げます。

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