『フェルメールのふるさと、デルフトへ』

今年になってすぐ、東京で開かれていた「フェルメールとレンブランド展」に行き、はっとしたことがありました。
私が初めてフェルメールの絵画に魅せられたのは10代の終わりにヨーロッパを旅したときでした。あれから半世紀以上が過ぎたのに、やはりフェルメールはしっくりと心に寄り添ってくれるのを感じました。
フェルメールの、朝を思わせる静謐な光。
何気ない日常に注ぐ眼差しの温かさ。17世紀のオランダの慎み深く堅実なくらしぶり・・・。
フェルメールの生まれた街、デルフト。運河が流れる街。「デルフトの眺望」を描いた港。フェルメールの絵にも登場するデルフト焼きのタイル。あの時代の必需品であり、そのブルー&ホワイトのタイルの美しさに魅せられ数枚の古いタイルを手に持ち帰った昔。そこに暮す人々の堅実さ。清潔さ。大都会とは違う小さな街での人々の暮らしは10代の私にとって、それはそれは魅力的でした。お金がなくスープとパン・・・の夕食。でも「エンデン(豆)スープ」のなんと美味しかったことか。パンを浸して飲むスープ(ちょっとお行儀が悪いのですが)。酪農王国のオランダはチーズも美味しいのです。
前回このブログに書いた「孤独って素敵なこと」の本が書店に並び、私自身の人生を振り返り、あらためてフェルメールの絵を観てみると絵の中にある美しさを、私はずっと求めてきたのだと・・・気がついたとき、心がひたひたと感動で満たされていくのを感じました。そして、私の前にまた一筋の光の道が見えたような気がしました。
『デルフトの街に身を置きたい』との思いにかられて、フェルメールの眠る教会の近くの小さなホテルに宿泊し、光を・・・風を・・・匂いを・・・感じてまいります。
次回のブログでご報告させていただきますね。

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