初秋の夜半は一年の中で流れ星が一番見られる季節です。
箱根の森に住み40年近くがたちます。
流れ星は、探してもなかなかみつかりません。
でも、ふっと夜中目が覚め、庭に出て星空を眺めていると一時間もしないうちに見つけられます。
夜空を一瞬流れ飛ぶ「流れ星」。
「流れている間に願いごとをすれば必ず叶う」と聞いたことがあります。
下の息子がまだ赤ちゃんの頃、夜泣きが収まらず、おんぶして庭に出て、「ほら、お星さまキレイね」と背中に語りかけてみると、もうスヤスヤ寝ているのです。あのときも流れ星をみたように思います。
今はひとり、夜半の星空をひとり占めできます。
澄んだ夜空は心地よいのです。
ずい分以前のことですが、詩人でエッセイストの今は亡き松永伍一さんと教育雑誌で「子どもの個性を育てる」をテーマに対談をしたことがございます。自然のふところに親と子が立ち、そんな環境の中での子育てを願ってのことでした。
先生はおっしゃいまいた。
「自然によっていのちが生かされていることを、あまり論理的に言ってしまうと、逆に子どもの物差しが自然に目盛をつけてしまうから、流れ星を見て「流れ星って素敵ね」と子どもが言ったら「ほんとにいいね。でも宇宙の中であれも大変なドラマだよね」というぐらいで止めておくことが大切です。すると、それを受けて子どもは、自分なりに論理づけをしていきます。そうやって子どもが少し論理的に言ってきたら、ようやくこちらも論理的に対応するという「待ちの姿勢」が大事なのです。大人はせっかちに「こうあってほしい」「こうしなさい」と親の願望と命令形で目線が下を向いて言葉が出てきているんです。なるべく、親として子どもと目線を同じ高さにしなくてはいけませんね。」
こんなお話をしてくださいました。
『自然を相手にすると待たされるものです。』
子育てもそうでした。
今のお母さんたちは大変です。
情報はふんだんにあるし、物差しもたくさんあります。
おんぶして「お星さまきれいね」・・・というくらいのゆとりを差し上げたいですね。
浜様
素敵な流れ星の写真を拝見出来嬉しい限りです。
深夜、目が覚めても、NHKの深夜便を聴く事はあっても、外には出ませんので。 富士山もはっきり見えて箱根ならではの写真ですね。
就寝の時、毎晩、CDエトワール「星が奏でる星座のメロディー」を聴
きながら眠りに就くのが日課になりました。
箱根の自然の中で四季折々の変化を感じつつ過ごされて居るのは
何よりの事ですね。
深夜便を聴いていて、来月小田原での深夜便の集いが有り、浜さ
んのお話しを聴けるという事で直ぐ申し込みましたが、参加出来る
事を願っています。
高校野球決勝の頃は、風も初秋の風に変わるといつも思っています。 夏のお疲れが出る頃と思いますので、ご自愛下さいますように。
郁代
追伸 「あの日のように抱きしめて」観たいと思っていました。
「東ベルリンから来た女」も観ましたので。 来月横浜で上映されますので、行けますようにと、願っています。
郁代さん
お便りありがとうございました。
箱根で暮らしておりますと、「四季の贈りもの」がございます。
この季節ですと初秋の風、そして晴れた日の夜には満天の星空。
小田原から最終のバスで東京から戻るとき、山間をバスがのぼり、夜空を眺めての帰宅は至福の時間です。
NHKラジオ深夜便の公開収録が9月にございますが、抽選に当たりますように!
ラジオ深夜便は何年か生で出演させていただきましたが、夜中12時近く・・・早寝早起きの私はそれまで起きているのが大変でした。(笑)
地方に行った時など、本番が終わるまでアルコールが飲めなかった!のも楽しい思い出です。
今度はライブですから緊張いたします。
「あの日のように抱きしめて」はブログにも書きましたが、試写でしたので大きなスクリーンで近々渋谷に観にまいります。
かなり混んでいるようなので私はネットで購入いたしました。
横浜でも上映されるのですね。
庭の白芙蓉の花が涼しげに咲いております。
咲き始めは白いのに、午後になるとほんのりピンクに染まります。
ほんのり酔ったような色です。
そのためでしょうか、「酔芙蓉」と呼ぶとか。
夏のお疲れがでませんように、御自愛くださいませ。
浜美枝