沖縄への旅

 『ジョイネス沖縄創立5周年記念チャリティー』イベントに招かれ沖縄に3泊4日で行ってまいりました。
“暮らしを愉しむ~食・飾・職~”がメイーンテーマです。
『ジョイネス』は「エンジョイ(楽しむ)とジョイフル(嬉しい、喜ばしい)と「ネクセリー(必要)」の合成語です。
ジョイネス沖縄とは、年齢性別問わず、地域社会のニーズに関心のあるメンバーで構成されているボランティア団体です。ソロプチミストやベンチャークラブなど地域で素晴らしい活動をなさっておられる方々とのお付き合いも27年がたちます。その方たちもジョイネスのメンバーです。伺うたびに思うのですが、皆さんボランティアを気負わず楽しんでなさっておられる姿には頭が下がります。
誰かの助けになることを考える前に、誰かのためになることを考える・・・80代の方もお元気に参加なさっておられます。
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“うりずん”(爽やかな風)のこの季節、飛行場から真っ先に行く場所、それは公設市場です。エネルギー溢れる市場のおばちゃんたちが”また来たの~”と迎えてくれます。この匂い、言葉、笑顔・・・。美しい色の魚、豚、など等。ユンタク(おしゃべりすること)しながらの至福の時間です。
私が沖縄を最初にお訪ねしたのは、昭和37年、まだパスポートがいる時代でした。中学時代から民藝の柳宗悦先生に心酔していた私は、先生が著書の中で琉球文化と工芸品の素晴らしさに言及なさっているのを読み、かねてから恋焦がれていたのです。
この地に最初に降り立った日のことを、私は忘れることができません。苛烈な戦火にも沖縄の工芸は生き残ってくれていたのです。陶芸、織物、かごやザルなどの生活道具。目にするたびに、手に触れるたびに、体が震えるような感動を覚えました。
それ以降、何度も何度も、通わせていただいています。そして、気がつくと、いつしか沖縄にすっかり魅了され、心許せる友人にもめぐり会い、沖縄は私の第二の故郷とも思う地になっていました。
工芸品の中で、強く印象に残っているもののひとつに、中国から渡り、この地に長く伝えられてきた「八分茶碗」があります。名前の通り、八分目のところに穴があいていて、穴すれすれに水をいれても、水はこぼれないのに、それ以上いれてしまうと、1滴残らず水がなくなってしまうという不思議な茶碗です。
人間の欲望は限りない。だからこそ「腹八分目、医者いらず」という言葉があるように、八分目でとどめる節度を、この茶碗はしっかりと体現しているのだと思います。やがて、沖縄を深く知るにつれ、八分目という考え方が、暮らしのすみずみにまで彩られていることに気がつきました。
身の丈を知り、八分目を良しとし、他者も生かす、共生共栄の考え方がここにはある・・・と思いました。
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市場を出て、”やむちん通り”の壷屋焼物博物館へと向かいます。(写真撮影可)民藝運動の柳宗悦、浜田庄司、芹澤銈介など、大きな影響を受けた壷屋焼きです。人が手を使い、火を使い、自然を素材として作り続けてきた”やきもの”(現在は都市化のために工房は読谷村に移っています)
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スージグワー(路地)には緑が輝き、うりずんの風が抜け、ゲットウの花がいい香り。
そして本番の日は大木綾子さんのコーディネートによるテーブルウエア展。やはりゲットウの花に迎えられ素敵な「おもてなし」全て沖縄の工芸品です。
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私もお話をさせていただきました。
会場いっぱいのお客さま。笑顔・笑顔・笑顔。本当にすてきな笑顔です。
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1階では会員の方、また大勢のかたによる販売ブースも出て大賑わいでした。皆さま”お疲れさまでした”
今回も沖縄料理を堪能いたしました。
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「沖縄への旅」への6件のフィードバック

  1. 沖縄の民芸がこんなにも素敵なこと 身近な私たちに教えていただきました。それにしても会場は開場一時間前から行列で満席 補助イスで通路が客席にかわり、すごい熱気でした。そして浜さんと会場の皆さんとの質疑応答はまるで兄弟姉妹の掛け合いのように一体となってとびっきりの時間でしたね。親愛なる浜さんお帰りなさ~いの笑顔笑顔の時間でした。私の周囲のねーねーたちは浜さんのようになりたいと歩いてまーす またいらしてくださいね。

  2. 浜さんの講演会を初めて拝聴させて頂きました。
    講演ありがとうございました。
    八分茶碗。沖縄生まれ・沖縄育ちですが初めて知り・・・
    もっと身近な事に関心を持ち知識を増やしたいと思いました。
    その為にも健康でステキに年を重ねたいと思います。
    鮮やかなブルーのスーツ姿とても素敵でした。
    またお会いできることを楽しみにしています。

  3. 崎原末子様
    この度はお世話になりました。
    あなたたち ねーねーのパワフルな活動にはいつも感動しております。
    今回はあらためて「沖縄の民芸品」の美に感銘をうけました。
    見事なテーブルセッティングでしたね。
    私はあなた達に出逢えたことは”宝”です。いつも元気を頂きます。
    そして・・・本文には書きませんでしたけれど、打ち上げでのサプライズ!
    私の「古希のお祝い」をしてくださったこと。
    本格的な琉舞あり、バイオリンの演奏、美しい歌声、そして料理にお酒。
    和やかで、心温まる会に内心涙がこぼれました。
    ほんとうにありがとうございました。
    皆さん ご準備に大変だったでしょう。
    宜しくお伝えくださいね。
    また、近いうちに帰ります。
    浜 美枝

  4. 月桃島娘様
    ブログへの投稿ありがとうございました。
    講演会にお越しいただいたのですね。
    楽しい時間をあなたはじめ会場の皆さまとご一緒させて
    頂き至福の時でした。
    そう・・・沖縄には素晴らしい日常の美がございますね。
    日常だけではなく、その品々には時には「教訓」であったり
    柳宗悦先生たちが、魅了されたのがよく分かります。
    私も40年通ってもまだまだ知らないことばかり。
    もっともっと沖縄の深い文化を学びたいと思います。
    また、お目にかかれますことを楽しみに致しております。
    どうぞお元気で!
    浜 美枝

  5. 浜美枝様
    ジョイネスの五周年記念事業を成功させて下り有り難うございます。ベンチャークラブの時から節目にはいつも浜さんが応援して下さいました。
    初めてのテーブルウェア展は、大木さんのお陰で沖縄の工芸品の素晴らしさを発信できたと思っています。
    身近にある素晴らしい物を気づかせてくれたのも浜さんでした。有り難うございます。
    ささやか古稀祝いでしたが皆の気持ちが一丸になった宴です。沖縄の妹達はいつでもお帰りを待ってます。

  6. 下地貴子様
     ”お疲れさまでした”
    あなた達に今回も出逢えてほんとうに嬉しかったです。
    「妹たち」・・・いえいえ私のほうがあなた達にいつも甘えて
    ばかりです。
    なぜでしょうね、沖縄に帰ると私の細胞は子どもの頃に
    戻ってしまいます。
    市場のおばちゃんたち、ねーねーたち。
    貴子さんにはお世話になってばかり・・・
    あまり私を甘やかさないでください!
    居心地がよすぎますから。
    またお会いできる日を楽しみに致しております。
    浜 美枝

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