旅気分 『東京駅100年の記憶とハヤシライス』

旅に出たいな~!という思いに駆られたときの大切なスポットがあります。
東京駅です。
構内にある「東京ステーションギャラリー」で東京駅開業百年記念「東京駅100年の記憶」が開催されています。(2015年3月1日まで)


近代建築史や絵画、写真、東京駅が出てくる文学など、あの赤レンガの丸の内の駅舎がどのように記憶されているか・・・。2012年秋に復元工事が終わり、新しいスタートをきりました。関東大震災と第二次世界大戦をくぐり抜けてきた建築当時のレンガが使われています。


歴史的建造物としての100年の記憶。昭和39年10月1日に新幹線ひかりが東京駅から大阪へと始めて時速200キロで走った記憶。その前の「ツバメ」で京都まで行った記憶。私が初めて新幹線に乗って京都まで行ったのは昭和42年春だったと記憶しています。食堂でカレーライスを食べながら見た富士山の美しさに感嘆しながらのひとり旅。多くの人が食い入るように見つめています。きっとご自分の人生に重ねあわせているのでしょうか・・・。
東京駅は、旅の拠点や毎日通勤に通う駅、というだけではない”何か”を感じさせてくれる場所です。ギャラリー館内を巡れば、当時のレンガが語りかけてくれます。重厚なのにモダン。心地よさと、レンガを通して二度と起こしてはいけない戦争。今回の展覧会も素敵です。


そうそう、もしいらしたらお薦めのスポットを。それは美術館へ入った人しか見られない風景です。ギャラリー2階の回廊からの眺め。美しいドームが干支の彫刻、レリーフなど身近に見る美しさには目をみはります。見下ろすと床面に描かれた文様。以前はジュラルミンと鉄板で仕上げられていたドームの内部を床面に転写したとのこと。おしゃれ。その2階から人々の行き交う姿を見ているだけで100年の歴史を感じます。ギャラリーを出て外から眺める東京ステーションを一望すれば心がウキウキしてきます。


そして、私の秘密基地。
駅中にある日本食堂のカウンターに座り”ハヤシライス”をいただくのです。カウンターには全国の路線地図が置かれています。その地図を見ながら全国にいる友人達のことを思ったり、美しい風景を思い描いたり、壁面にはかつての食堂の写真などが飾られています。もう、もうすっかり旅気分です。

「旅気分 『東京駅100年の記憶とハヤシライス』」への4件のフィードバック

  1. 素敵なブログ楽しみに拝見しています。
    15日のブログ 東海道新幹線が初めて東京、大阪間を走ったのは
    1939年とありますが。昭和39年 東京オリンピックの年ではありませんか?1939年はまだお生まれになってないかと思いますが。。。

  2. 真野さん
    ご指摘ありがとうございました。
    昭和のつもりで書いていたのですが
    失礼いたしました。
    浜美枝

  3. 早速のご訂正に安堵しましたが、もう1か所 年の表記に間違いがあるやに思います。・・・新幹線に乗って京都まで行ったのは1942年・・
    ・・とありますが、この部分も昭和ではないかと存じますが。。。。

  4. 真野さま
    その通りですね!全くそそっかしい私。
    私の生まれる前になってしまいますよね(笑)
    次回のブログは、こんな私にぴったりのテーマです。
    楽しみになさっていてください。
    浜美枝

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