東京都庭園美術館

この日をどんなに待ち望んでいたことでしょう。約3年に及ぶ休館から11月22日にリニューアルオープンした東京都庭園美術館。
この美術館は建物も庭も本当に素敵です。
建物は旧・朝香宮邸で、アールデコ様式。
ルネ・ラリックのガラスのレリーフや照明器具。
壁面をおおうアンリ・ラバンの油彩画、壁や天井、階段の手すりなどのモチーフのおもしろさ、照明器具の見事さ、窓の美しい曲線・・・建物全体が宝石といってもいいほどです。
都会の真ん中にこのような美しい美術館があるなんて・・・。
何度この美術館を訪れたことでしょうか。
その空間に自分を置く、そこのソファーに座って自分を休める。
それだけで充分幸せなのです。
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その日は霧雨が降り傘をさしながら目黒駅から歩いて約10分。
初冬の紅葉の名残を踏みしめながら足早になってしまいます。
今回は12月25日までは本館のみ撮影が許されています。
自分の宝箱にしまいたくて、どうしても早く行きたかったのです。
休館中に行なった調査・修復活動から朝香宮邸建築に携わったアーキテクツ(設計・技術者たち)がどのような思いで建設を行い、その改修に携わったかを観られるということです。
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まず外壁の塗りなおしが美しいのです。
「リシン掻き落とし」の手法が見事です。
正面玄関ガラスレリーフの扉はルネ・ラリックの作品。
床全体のモザイクは細かい天然石。
応接室の寄木張り、壁紙、照明器具、隅棚は今回修復されたものだそうです。
各部屋の修復にはどれ程、職人さんたちの情熱と技と愛情が注ぎこまれていることでしょうか。日仏合作の美術館。ひと部屋・ひと部屋を目を凝らしながら見ても、まだまだ観たりません。当時の人でしかできなかったであろう技術を現代に蘇えらせ、輝きを放ってそこに存在している空間。こればかりはぜひ・ぜひ、ご自分で体験してみてください。
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新館には、新たなショップとカフェがオープンしました。
そして小さな子どもたちを美術館に誘うプログラムも用意されています。
これは嬉しいですね。パリの美術館などで子どもたちが床に座り静かに絵を鑑賞している姿は素敵です。カフェでシフォンケーキとコーヒーでリラックス。
至福のひととき、ルネ・ラリックの作品に見送られ帰路につきました。

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