工芸からKOGEIへ

これまで、私の生活にはりをもたせてくれ、ときに慰めてくた工芸。
美しいと愛でる心を育んでくれた工芸。
私は以前、毎日放送ワイド番組「八木治朗ショー・いい朝8時」に3年出演し、このショーのなかで追いつづけた「手づくり旅情~日本の伝統工芸を訪ねて」は私の旅への想いのすべてをかけたものだったと自負しています。
お訪ねした家々、何軒になるでしょう。
みつめさせていただいた手づくりする人々の手元、一体幾人になるでしょう。
私が旅というものの得もいわれぬ魅力にのめりこんで三十年余り。自分の足と目で探し歩いてきたものが”日本の日本的なるもの”に気づいて以来、私はこの小さな島国日本にかぎりない愛着を持ちはじめました。
いろいろなヒトやモノとの出逢いもありました。
その方が人間国宝であったり、倉敷・花むしろであったり、大島紬であったり、京都の樽、西陣織、那智黒硯。そして北海道・平取のアイヌの花ござ・・・数えきれないほどの素晴らしいヒトとモノとの出逢い。美しいものをもとめ、日本中を旅してまいりました。
私の胸のなかで浮かんでは光を放ち、また浮かんでは光を放ち・・・・・。
新しいモノがどんどん生産され、あきれば捨てられ、消費することが豊かさであると信じた時代もありました。
ひとつの道具を愛して、使いこみ、人から人へ、そしてつぎの時代に伝えていく「モノとの濃密な関係」が、失われつつあった時代。
暮らしの技や知恵を教えていただくための旅を70歳になった今でも続けています。人恋しく、風景恋しく、モノ恋しく旅行鞄を引っ張り出す私。
先日、北の丸公園の東京国立近代美術館工芸館で開催されている
『工芸からKOGEIへ』を見にいってきました。
日本伝統工芸展60回記念し、「伝統工芸の”今”、そして”未来”を考える」
シンポジュームもひらかれました。
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出品作家97名。
陶芸、染色、漆芸、金工、木工、竹工、人形、など日本を代表する方々です。
『工芸からKOGEIへ』
どんな思いでこのタイトルになさったのでしょうか。
それは見る側、一人ひとりの思いだとおもいます。
会場には外国人が熱心に覗き込み、日本の美に魅せられていたのが印象的でした。
千鳥が淵を散策し、冬の木漏れ日が心地よい昼下がりのひとときでした。
2月23日まで開催されています。