腸の不思議

皆さま、私たちの体の腸について、じっくり考えたことってありますか。
私たちの健康に、腸が大切な役割を果たしていることは何となく知ってはいましたが、大変興味深い本「からだの中の外界 腸のふしぎ」(講談社)を読んで驚くことばかり。
著者の上野川修一先生を文化放送「浜美枝のいつかあなたと」(日曜10時半~11時)にお招きし貴重なお話を伺いました。
上野川修一(かみのかわ)さんは、東京大学名誉教授で農学博士。
1942年、東京生まれ。
2003年までは東京大学大学院で教鞭をとりました。
食物アレルギーや腸管免疫のしくみ、腸内細菌のからだへの影響などの研究に従事し、数々の役職を歴任しておられます。
正直、本を読んだところ半分も理解できなかったのですが、スタジオでお話を伺っていると「う~ん、なるほど、なるほど」と実に分かりやすく解説してくださいましたし、役立つお話がいっぱい。
まず『からだの中の外界(がいかい)、内なる外、それが腸!』なのですよね。
当たり前といえばあたりまえですが、余り意識をしておりませんでした、私。
“世界中の生命科学者たちが今、「腸」に注目している”と書かれています。
つまり「腸の時代」がはじまったわけです。
腸は「食」を「命」に変える働きをし、栄養分から細胞を作り、エネルギーとなる物質に変えるわけです。そして、「いのち」を守る働き。病原菌の感染や拡大を防いでくれています。
小腸の全長は5~6メートルもあり、何と! 私たちが体内に取り入れる食べものは年間1トンもあるのだそうです。
それを消化・吸収して、絶えず病原菌にもさらされている腸は、他の臓器にはない、重要な役割を果たしているのですね。
「今日はつかれたから、休もう」ということなく、毎日、黙々と仕事をしてくれます。
腸は別名「第二の脳」ともいうのだそうです。
「あ~満腹・満腹」というのも脳に伝えるのは腸から。腸は脳から独立し、完全に自立し、自らをコントロールしているのだそうです。
日本人は長い間、海草を食べてきたので腸内細菌も独特の進化を遂げているそうです。その、腸もストレスによる問題もある・・・とスタジオでお話を先生に伺っていると、思わず自分の腸の辺りに手をやり「ごめん・ごめん・いつも気にせず当たり前のように思っていた腸に感謝」とつぶやいてしまいました。
文章ではなかなかニュアンスは伝えられません。
ぜひ、ラジオをお聴きください。
放送は5月12日 10時半~11時までです。
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「腸の不思議」への3件のフィードバック

  1. 老人介護の仕事上、排便の悩みはつきものです。皆様、見事に多種大量の薬を飲まれていますが、長年のお付き合いとでも云うのでしょうか?あまり効果はみられません。
    別の著書で、《腸》のことを勉強して以来、腸の重要さを感じています。

  2. ☆のかけらさん
    そうですね。私は始めて今回 上野川先生の
    お話を伺い「腸のふしぎ」を学びました。
    貴女は介護のお仕事をなさっておられるのですね。
    ご苦労さまです。
    薬に頼りすぎず、健康でいるためには、自分自身の
    体のメカニズムを知ることが大切だと実感いたしました。
    浜美枝

  3. 腸は第二の脳である
    ここで大切な事は、腸の賢い働きは、脳や脊髄から独立して営んでいるということです。その証拠に交通事故で脊髄を損傷しても、脳が働かなくなって植物人間のように脳死の状態になっても、腸は正常に働き続けるそうです。
    ところが最近の研究で、「腸にも脳がある」事がわかってきました。アメリカの神経生理学者のマイケル・D・ガーション医学博士が、「セカンド・ブレイン=第2の脳」と言う本の中で、この事実を発表し大変な話題となりました。博士の専門は脳の研究でしたが、あるとき、脳に存在しているはずの神経伝達物質「セロトニン」が腸にも存在する事を発見しました。より研究を進めて行くと、何と体内のセロトニンの95%が腸で作られている事をつきとめました。
    博士のこの本で「現在我々は腸に脳があることを知っている。とても信じられないことかもしれないが、あの醜い腸は心臓よりずっと賢く、豊かな感情を持っているのである。脳や脊髄からの指令がなくとも反射を起こさせる内在性神経系を持っている臓器は腸だけである。進化はうまい工夫をした。我々の先祖はアメーバの原生的生物から進化して脊椎を獲得した時、頭蓋と腸の両方にそれぞれ別の感情を持つ脳を発達させたのである。」と述べています。脳とは腸から進化して最後に出来たものなのです

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