『昆布と日本人』

私たちの暮らしに欠かせない”昆布”
昔から日本人の食文化に欠かせない、昆布。
春・この季節では、やわらかく煮える昆布と筍、または豚肉とあわせて煮る昆布など等。沖縄の人は本当に良く昆布を召し上がりますね、国際通りの公設市場に行くと昆布が山盛りに売られていますもの。私も大好きです。
文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」(日曜10時半~11時)のゲストに
昆布と日本人」を上梓された奥井海生堂4代目・奥井隆さんをゲストにお招きいたしました。
ちょうど収録の前日、若狭周辺を小浜から敦賀に向かっておりましたので、お店に伺い、また工場で「蔵囲(くらがこい)昆布」を見せていただきました。

奥井さんは1948年生まれ。
立教大学経済部を卒業後、奥井海生堂に入社。
奥井海生堂は、曹洞宗の大本山・永平寺、横浜の総持寺ご用達の「御昆布司」を勤め、京都や全国の有名料亭などに高級昆布を納めています。
私が伺った時に見せていただいた専用昆布蔵で数年間寝かされ蔵囲いの中で熟成し、夏の浜で太陽による自然乾燥をうけた昆布が静かにときを待っていました。温度と湿度の管理が大変なようです。
昆布の歴史は古く、1200年以上前には蝦夷地(今の北海道)から奈良の都に、昆布は運ばれていたそうです。
江戸時代の中ごろから明治にかけて、北前船で日本海から京都、大阪、薩摩、琉球を経て、清(中国)へ。昆布ロードがあったのですね。
今、世界中から和食が注目を浴びています。
(世界無形文化遺産に登録を申請しました)
とくにフランス人のシェフが「昆布」に注目し、「昆布巻きのコクはチーズに似ている」との話も伺いました。ワインとの共通点もあり、和とフレンチのマリアージュもあるかも知れませんね。
とにかく「昆布は奥が深い」です。
ぜひ、ラジオをお聴きください。
放送は3月17日です。
今夜は白身魚を昆布で〆てみようかしら・・・。