八幡平のブナの紅葉

一度は訪れたかった秋田、八幡平の紅葉を見てまいりました。
平地とちがい、高山の紅葉はそれはそれは美しいのです。けっして平地では見ることの出来ない色彩。その鮮やかさに言葉を失うほどでした。大沼周辺、夕日が射すブナ林の紅葉、黄・緑・紅・赤・・・

今回の旅は女友達3人と一緒でした。
私は20年前から農村・漁村の女性たちと勉強会を重ねてまいりました。その女性たちと15年間「グリーンツーリズム」の研修でヨーロッパ、また国内を旅し、共に学んできた仲間です。
グリーンツーリズムとは「自然環境や農村景観といった農山漁村の良さを残した場所で、都会の人が農家民宿など体験し、楽しんでもらうこと」です。そんな仲間の一人が八幡平で素敵なホテルをご夫妻で経営しています。と、言っても生易しいものではありませんでした。

8年前、大雪の中、二人は八幡平にやってきました。
だれもいないホテルの館内は静まり返り、震えるように冷えきっていました。
二人で決心してきたからには何とか活気のある、温かみのホテルにしようと考え、「湯めぐりツアー」がはじまりました。千葉や埼玉からバスで訪れます。
健康をテーマに、近隣の温泉にご案内し、なによりも大切な「食」は地元の食材で。料理してくださる方たちも地元の女性たち。美味しいのです、とても。
お客さまの中には、故郷のない又は遠のいた方たちも多いそうです。
『おかえりなさい、高原の我が家へ』と出迎えてくださるご夫妻の優しさはきっと故郷へ帰ってきたような、温かみを感じるからでしょうか、リピーターが多いと伺いました。90歳代の方、若い人たち、中高年のご夫妻など、食堂は家族が集って食事をしているようなそんな和やかさです。
「生きているということは、生きた言葉をかわし合っていること」と以前、お坊さまに伺ったことがありました。
八幡平は標高1、613m、北東北の高地にある豪雪地、雪解けは遅く6月ころに春の訪れを迎えます。厳しい環境を耐え抜いた花々、きっと凛と輝いているのでしょうね。
その頃はミズバショウ、ヒナザクラ、ワタスゲなど高山植物の花が一面に咲き誇るそうです。

春になったら、八幡平山頂の「花あるき」をしましょう、と友と誓ってローカル線に乗り、盛岡では女同士「盛岡冷麺」を食べ家路につきました。

友人のホテルは
十和田・八幡平国立公園『八幡平高原ホテル』です。

「八幡平のブナの紅葉」への2件のフィードバック

  1. 先日は大変有難うございました。最高の八幡平の紅葉時でしたね。
    浜さんはじめ食アメの皆さんにお会いでき本当に嬉しかった!!
    8年間頑張ってきた甲斐がありました。浜さんの美しい日本語、そして美しい日本の暮らし、学ぶことがいっぱいです。
    来年、八幡平がお花畑になる時、又お出掛け下さい。一緒に歩きましょう。それまで足を鍛えておいて下さいね。
     
                      八幡平  高原のわが家より

  2. お世話になりました。
    久しぶりの再会・・・とても嬉しかったです。
    ”お帰りなさ~い”と迎えてくださったホテル。
    優しさに満ちた素敵なホテルですね。
    来春にはまた伺いたいです。
    それまで、いつものように箱根の山歩きをして
    足腰を鍛えておきますね。
    さぞ、美しい花々でしょうね。
    浜美枝

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