直島・瀬戸内アートに暮らす人々

10月初旬、雑誌「サライ」の「瀬戸内の国宝と美術を巡る旅」(11月10日発売)の2泊3日の撮影の際に「直島」にも行ったのですが、「地中美術館」だけのわずかな滞在で、どうしてももう一度直島に行きたく、仕事で岡山に行った帰りに足をのばしました。
瀬戸内海に浮かぶ小さな島、直島。
現代美術と自然、そこに暮らす人々がアートしているのです。
高齢化、過疎に苦しむ島々が多いなかで、ここの人々(特にお年寄り)が元気なのです。
岡山駅からバスで宇野港まで約50分、そこから船に20分乗ると直島に着きます。驚いたことに海外からの人が多く、アメリカ・フランス・オーストラリアとむしろ海外に良く知られているのかもしれません。若い人たちもガイドブック片手に島内を散策しています。

企業(ベネッセ)がこのようなカタチでこの島を見直し「直島にしかない作品」、「観ている人にすべてを委ねたい」との思いでつくられた美術館。
建物はすべて地中に埋まっています。(建築・安藤忠雄)
クロード・モネはじめ現代アート作家の作品の数々。
そして、心に残った「オープン・スカイ」。
きり取られた空は自然の状態で見ることができます。
天候によっては雨が落ちてくるでしょう。
ナイトプログラムで、刻々と変化する雲を45分観ていました。
日没には、壁が光りで染められていきます。
ただただ・・・空を眺めていました。

島のバスに乗り島内を回り、若い人がやっている民家を改装したハンバーガ店でビールを飲み、お年寄りと道端でのおしゃべりをする、そう、皆さん”もてなしの心”があるのです。
人工的に作られた町づくりではなく「人間優先」の島、それが直島でした。自然を大切にしながら現代アートと人が共存する島。こうした環境に配慮した町づくりがこれからは求められていくでしょう。なによりもお年寄りが元気・・・は素敵です。
また、ゆっくりお邪魔し、犬島や豊島にも次回はまわりたいです。
日本列島は本当に美しいです。
その分、「東日本のこれから」に思いを馳せた旅でもありました。

「直島・瀬戸内アートに暮らす人々」への2件のフィードバック

  1. いつも美しい日本を伝えて頂き、ありがとうございます。
    《直島》って素敵な所ですね。
    こんなに近くなのに知りませんでした。
    住まいの高砂(姫路の隣です)からは近いので
    是非是非行きます。
    偶然、浜さんにお逢いする!なぁんて事も有り得るかも???

  2. のかけらさん
    投稿ありがとございます
    そう・・・本当に日本には美しいく素敵なところがたくさんあります。
    でもその美しさは人が心と手をかけはじめて守られるのですね。
    残したいですね、そんな日本を。
    浜美枝

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