『瀬戸内の”国宝と美術”を巡る旅』

雑誌「サライ」(小学館)の撮影で瀬戸内を2泊3日の旅をしてまいりました。
このごろは時間が許す限り飛行機よりも新幹線。
新幹線よりも在来線で・・・が多くなりました。
“寄り道”の旅が心地よいですし、車内での時間が至福のひとときです。
スタッフとは広島で合流し宮島口からフェリーで厳島神社へと向かいます。
海を渡る風が心地よく、旅の始まりの素晴らしい予感がいたします。

何度も訪れているのに発見はありますね。
前回は、裏の路地のちいさな”もみじ饅頭”のお店を見つけて一休み。外国人も何人かご一緒でした。
旅の発見は裏道にあり・・・が私のモットーです。
今回は、牡蠣のおいしそうな焼ける匂いに誘われて見つけたお店。
さっそく入り白ワインと焼いた牡蠣で乾杯!
なんて・・・国宝の厳島神社のことは「サライ」を是非お読みください。

尾道では、国宝の寺「浄土寺」へ。
ここは映画「東京物語」のロケ地にもなっています。
目の前を山陽本線が走っています。


直島の「直島・地中美術館」
この美術館はかねてから訪れたい・・・と思い続けていた場所です。
自然と融合した、島の人とアートが一体となり、訪ねた人を迎え入れてくれます。現代アートも自然光に優しく包まれていました。
いつか、夢ですがこの島にしばらく滞在し心置きなくこの空間に身をあずけたいと思いました。
美術館の屋外には、草木や睡蓮が浮かぶがモネの庭をイメージして作られていました。約200種類以上の草花が一年中咲き誇っているとのこと。パリ郊外のモネのアトリエも訪ねましたが、直島も素敵です。

倉敷の「大原美術館」
ここにはたくさんの思い出があります。
10代のころからどれほど訪ねたでしょうか。
今回も「エル・グレコの受胎告知」に出逢えました。
悲しいこと、辛くて耐えられないほどの悩みを抱えていた時、幸せに胸を震わせていたころ・・・この絵に支えられました。
最後は道後温泉。「正岡子規記念博物館」へ。
ここは30年ほど前、オープンの時におじゃまして以来、何度か訪ねています。
漱石と子規がどんな会話を交わしていたのでしょうか、座敷に座り想像します。
平安時代に想いを馳せ、また美しい美術に魅せられ、美味しい料理とお酒を堪能。素敵な旅ができました。
詳しくは是非「サライ」をご覧ください。11月10日発売です。