幸せパズル

素敵な映画を観ました。
“日本から一番遠い国”アルゼンチンの映画です。
監督はこの映画がデビュー作となるナタリア・スミルノフ、女性監督のオリジナル脚本。
何気ない日常の暮らし中から見えてくる、女性のふとした戸惑い、悩み喜び。女性監督ならではの機微が表現されていて、2010年のベルリン国際映画祭で「傑作!」と大絶賛を受けたそうです。
パンフレットには
「自分だけの時間が、妻でもなく、母でもない、”本当のわたし”を教えてくれる。」とあります。
南米・アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。
主人公のマリアは専業主婦。夫と2人の息子の幸せを生きがいに暮らしている女性。ジグゾーパズルの才能に目覚め生活が一変します。
現代アルゼンチン、およびラテンアメリカ社会の女性解放について 監督のナタリア・スミルノフはインタビューに答えています。
「誰にでも自由は必要で、誰もが正当に扱われなければならない。しかし我が国では未だに、”マチスモ神話”が根強く残り、家庭内暴力が多く、人々の文化や結婚生活に大きく影響しています。
女性が生活できるだけ収入を得て、自立し、大人の人間として生きられる環境が必要です。家族が皆去った後の人生がどれだけ悲劇的か。ひとり残され多くの女性達は50歳を境に発狂するほどの苦しみを味わうのです。情熱の対象をひとつも持っていない専業主婦がたくさんいます。専業主婦であることが間違いではないのに、バランスをとるのは難しいのです。”母親たちが幸せなら、世界はもっと良くなりますよ。”」・・・と。
主人公のマリア(マリア・オネット)は夫・ファン(ガブリエル・ゴイティ)に愛されています。
マリアの微妙な心のひだを完璧に演じています。
表情だけで演じきる主人公マリアに共感し、ひとりの人間の揺るぎない生き方に感動を覚えます。
笑顔が美しい・・・
涙が美しい・・・
ラストシーンはその表情が見られるでしょうか。
小さなことでもいい、自分だけの充足の瞬間を持つこと・・・の大切さを教えてくれる素敵な映画でした。
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「幸せパズル」への2件のフィードバック

  1. 今晩は。
    同感です。
    私は今日まで専業主婦で来ましたが(長い道のり)を。
    妻でもなく母でもない自分の時間を持つように心掛けて
    来ましたので改めてリフレッシュしなくても、無難に
    今日に至っています。専業主婦の時間は、職業と思って
    家事に臨みました、と自負しています。

  2. ふきのとうさん
    ブログへの投稿ありがとうございました。
    そうですよね、『妻でも母でもない私』は軽やかに生きる大切なこと。
    今朝も、箱根の山を1時間半、たっぷり歩いてきました。
    秋の澄み切った空の下、山々は少しづつ美しく色づいてきました。
    以前は、ただ美しいとだけ思っていた風景が、年々深く心にしみるようになりました。
    貴女の姿が思い浮かびます。
    浜 美枝

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