近畿大学

近畿大学総合社会学部の客員教授を任命され、春からの授業が始まりました。総合社会学部は近畿大学第12番目の学部として誕生しました。
 
「道なき道を拓く」が目ざすべき旗印です。
春の光りの中、キャンパスに足を踏み入れると、ハナミズキの花が満開に咲き私を迎えてくれました。真新しい校舎、大学のスタッフの方々が笑顔で迎えてくださいました。
私は中学しか出ていません。高校や大学という学び舎で勉強をする機会には恵まれませんでしたが、社会に出てから出会った多くの先輩方、そして本や映像を通じて巡りあうことができた素晴らしい先人から、たくさんのことを学ばせていただきました。
「この人を師と仰いで人生を歩んでいきたいと一瞬にして心に決めた人」もいます。そして、多くの出会いに導かれるよう、に20歳を過ぎると仕事の合間に日本のみならず、海外にも出かけ、民芸・骨董・絵画・建築などを現場で独学で学びはじめました。
机の上の学問だけではなく、現場に赴き、この目で見、耳で聞き、肌で感じることを何よりも大切にし、多くのことを学んできた私。
「現代の先達に学ぶ・自分らしさの発見~暮らし・食・農、旅がもたらすもの」
第1回目は「現場を歩くことの大切さ」
土曜日の午後、学生達は私を迎えてくれました。
そして彼らのスピーチは問題意識をしっかり持ったものでした。
「情報量を考えると、明らかにインターネットが速くて多量だが、新聞やマスメディアだけの情報では一方的な考えに固まってしまう。やはり現場へ赴いて、多くの人びとの話にふれ、耳を傾けることが大事」
「農業体験をした経験で、スーパーに買い物に行かなければ、食料を手にできない現実を考えてしまう」
など等。
子育ては自分育てでもある・・・と思ってきましたが、こうして若者と一緒に語りあっている時間は「自分育て」だとも思えました。
学生の皆さん「美しいキャンパスを港」として、どんどんフィールドワークに出かけましょうよ。大地を歩き、人に出会い、話を聞き、語り合い、その中から見えてくる切実な現実から導き出された問題解決法にこそ、真の力が宿る・・・と思っています。
次回又会えるのを楽しみにしています。
PS. 学食のソースカツどん美味しそうでしたね!次回食べます。