家の光 JA食・農オープンフォーラム in ぎふ

家の光 JA食・農オープンフォーラムinぎふ
 「食のたいせつさ!農のすばらしさ」
が9月23日岐阜市内で開催されました。
今回が5回目で全国を回っております。
このフォーラムの趣旨は生産者と消費者という枠組みを取り払い、「食と農」に心を寄せる「生活者」が集い、お互いに学びあい、語り合い、刺激しあって交流を図ることが目的です。
私、浜美枝が第1回からコーディネーターをつとめゲストをお迎えし、語りあいます。

今回は俳優の永島敏行さん。
永島さんは大変農業に強い関心を持ち自ら実践し、子供達の「食育」にも積極的に取り組んでおられます。今回は「なぜ食料自給と地産地消が大切なのか」について話し合いました。
ご存知のように食料自給率は先進国のなかでも最低の40%。(カロリーベース)1965年には73%あったのにです。
戦後工業分野を発展させ、食料を世界中から安く買い上げてきたこと、食生活の変化など様々な要因があげられます。産地偽装や汚染米の不正転売などで、食が大きく揺れています。
「表示さえ信頼するにたるものでなくなった。一体、何を信じて判断すればいいのか」子どもに安全なものを食べさせたいと思う親たちの切実な声が全国から聞こえてきます。
日本の農業と食は、もうぎりぎりのところまで来ています。
けれど絶望するわけにはいきません。問題意識をもち私たち一人ひとりが変えていく以外には道は開けません。
会場を埋め尽くした方々からのご質問も多く寄せられました。
〇 子供達に安心できる食べ物をどのように選べばよいか?
〇 観光と農業は両立可能か?
〇 農業生産者をどのようにサポートできるか?
〇 日本で消費しきれないものを発展途上国の人たちに寄付できないか?
〇 今の日本では農業だけで生きていくことはできません。
   このことに対して何ができるか?
等など・・・活発なご意見を伺いました。
永島さんも丁寧にお答えくださいましたし、私も思うことをお話させて頂きました。
生産者からのスピーチ。岐阜県JA女性連絡協議会の会長からは地元小中学校や保育園の給食に、手作りの味噌の供給「みそ玉一玉運動」など、食育のお話。広島県の校長先生が取り組まれた「ほんとうの食育」のお話など。
不要なもの、害するものを食べつづけたら、体が悲鳴をあげます。
体と心はつながっています。
体がほんとうにほしがっているものを食べていたら体も心も安心して、健やかに成長していくことができます。だから、お母さんには、子どもたちのために、何がよくて何を避けたほうがいいか、食の良し悪しを見分ける目を持ってほしいと思います。
食べるという行為は、人間にとって、本来、もっとも愛おしいものです。
食べ物によって私たちの体はつくられ、食べることは生きることであり、食べ物は命そのものです。食べ物にたいしては、もっと謙虚に、もっと愛情をもって向き合いたいと思います。
そんな思いを強くもったフォーラムでした。
フォーラムの後は地産地消ミニパティーが開かれ、永島さん・私の岐阜の食材によるレシピを岐阜グランドホテルのシェフが料理してくださり、またシェフのメニューもだされ皆さん大満足してくださったようです。

私のレシピは、「ドライトマト、ナス、菌床シイタケのキッシュ」「贅沢!飛騨牛のコロッケ」「ダイコンたっぷり炊き込みごはん」。
お腹もいっぱい・・・心も満たされ、生産者、消費者といった垣根を飛び越え、日ごろ感じていることはもちろん、食や農を巡る問題にも、生活者の視点から語り合えたと思います。
     すべてに答えがでないかもしれません。
     でも、問題を私たちが共有することで、
     いつか必ず、灯りが見えてくると、私は信じます。
食と農のこれからに、希望が見出せますように、子どもたちに、本当の意味で美しく豊な未来をてわたせますように。
このフォーラムはそのような思いで開催しております。
次回は12月20日奈良で開催されます。

フォーラムの前に産地直売所”おんさい広場”に行きました。
岐阜市産の採れたて野菜農産物・花・米粉のパン・果物、地元大豆のこだわり豆腐など、朝採れたての野菜の美味しそうなこと!大勢のお客さんで賑わっていました。
「地産地消」は顔の見える関係・・・。
これからはこの安心感が大事ですね。