何か変ですね

何故こんなに食べ物の値段が高くなるのでしょう。
何故こんなに偽装が発覚し、人々の暮らしをおびやかすのでしょう。
食料の争奪!・・・がはじまった。など等、輸入に頼りきっている私達の台所が大変な事態になっています。
第一次生産者が誇りをもって農業・漁業・酪農などに従事できるように、そして消費者が確かな目を育てられるように、ひいては「安らぎの食卓」を支える安全な食品をだれもが当たり前に手にいれられるようになればと、私なりに情報を発信し、提案を重ねてきたつもりでおりました。
ですから、わたしにとって、近年続出した食をめぐる数々の事件は、本当に衝撃そのものです。
なぜ、こんなことが起きてしまうのでしょう。
モラルの低下や対応の遅れが指摘されていますが、わたしは何より、笑顔で食卓を囲み、健やかに暮らすために食事を味わう・・・当たり前のことが欠落しているのではないしょうか?
本当の「本物の時代」を、自分たちの手で切り拓いていく時期にきているのではないでしょうか。
では、本物ってなんでしょう。
私は共生共栄ということではないかと思うのです。
「損得」でビジネスを考えるのではなく「善悪」という視点からとらえ、展開していくようなお互い信頼関係がきずけないものでしょうか?
切磋琢磨できる関係を作りあげられないでしょうか?
 
「体に悪いものは作らない・売らない・買わない」
そんなこと、夢物語でしょうか?
なぜ、命と直結している食品と、ガソリンに代わるエタノール用のとうもろこしを奪い合うのでしょうか。
資源の乏しい日本はこのままでいくと、安心して暮らせなくなります。
こうした時代、カギは「女性の視点」にあります。
子を産み育み、健やかな命を次世代につないでいこうとする女性、そして命を丸ごと抱きしめることができる女性ならではの視点を、真ん中に据えて、常にその思いに立ち戻りながらものごとを進めていけば、”何か変”は解決できるのではないでしょうか。