三浦三崎に春をもとめて

先日、文化放送「浜 美枝のいつかあなたと」(日曜10時30分から11時まで)の収録で三浦半島・三浦市に行ってまいりました。
三浦半島には、伝統的な食材ですとか、地域に調和した農業・漁業が今も息づいています。三浦・・・といえば「三浦大根」!私は自称”三浦大根を守る会”会長。会員は私ひとりですが・・・。
中太りで、昔ながらの白首。大きいのは長さ60cmほど、ずっしりとした重量感もあります。
味は当然ながら、最高。柔らかくて甘みがあり、煮物にすると、味がよくしみて美味しいのです。
我が家では家族みんな「三浦大根」が大好きで、毎年、季節になると生産者の方から直接送っていただいて、おでんのタネにしたり、フロフキ大根にしたりしています。
しかし、「三浦大根」は太らせるのに時間がかかり、しかも重い(太いと7キロくらい)というので、最近では東京などで見かけることがほとんどなくなりました。いまや、幻の大根・・・といっていいほど。
作り手も次第にへっているそうです。
大正14年に三浦産のダイコンが「三浦ダイコン」と正式に命名されて以来、三浦特産の冬大根として長年にわたって名声を維持してきました。
しかし、昭和54年の10月に大型20号台風が三浦地域を襲い、三浦大根が大きな被害を受け、これをきっかけに、「青首ダイコン」が三浦のダイコンの座に取ってかわるようになりました。
今回は生産者の木村陽子さんにお会いしに伺いました。
文化放送の寺島尚正アナウンサーが畑から抜いた大根は7キロもあり、びっくり。
木村さんとは20年来の親友。
日本全国を旅する中で、その土地ならではの野菜に出会うことが、しばしばあります。木村さんの畑には春の風が爽やかに抜け、帰りにキャベツ・ブロッコリーなど頂いてしまいました。
寺島さんは早速帰宅し、家族にキャベツの千切り・塩もみ、芯は餃子の中身・・と料理したそうです。えらい!


そして、もう一ヶ所。向かった先は南下浦町・毘沙門。

三浦半島のほぼ南の端の場所、海からの風が心地よく吹きぬけます。
三崎港から歩いてすぐの、お魚屋さん「まるいち」へ。三代目松本英(すぐる})ん、二代目の奥さん美知世さんが迎えてくださいました。
三崎といえば「まぐろ」が名物ですが、地ものの魚の種類の豊富なこと。春先におすすめの魚はカマス、さより、メバルやメトイカも出始めます。
軒先には干物もあります。
モロアジの干物、ヒコイワシの目刺し、イカの干物。干物は手で開いて天日干し。天気が良ければ一日で完成するそうです。
三崎は、歴史的には、鎌倉時代から水軍の根城として発展したと聞きます。その後江戸時代に入り、大きな漁港に発展し、日本で初めてセリが行われた町としても知られています。
遠洋漁業のマグロですが、三浦半島の先端、という地の利があり、東京・神奈川などで消費されるマグロの水揚げが盛んになったようです。
世界各地で取れた本マグロなどが、三崎港に水揚げされ「三崎マグロ」と呼ばれます。”食べてみたいですね・・・”と、二人。
となりの食堂でオススメは「まるいち丼」マグロとひらめの刺身をのせた丼。魚の煮付け、あら汁、漬物がつき、1000円。刺身定食、1700円。マグロ、かんぱち、メトイカ、ひらめ、さより・・・こちらも、ご飯、魚の煮付け、、あら汁、漬物がセットになった店一番の人気メニューを頂きました。
春をもとめて・・・三浦三崎へ。
放送は明日3月16日、文化放送10時30分から11時まで。
ぜひ、お聴きください。